記事
- 2013年12月24日 17:00
不在の主人公──『夢と狂気の王国』
『かぐや姫の物語』について前回書いたわけだが、それを観たときよりもさらに少し前に、砂田麻美監督の『夢と狂気の王国』を観た。ジブリ潜入もののドキュメンタリー映画だ。──というと、べつに珍しくもないのだが、映画公開時になると必ずNHKあたりで放送されるプロモーションを兼ねたようなそれとは少し毛色の異なるおもしろさがあった。主人公らしき人物として焦点があわせられるのは、むろん宮崎駿である。