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- 2020年11月01日 15:11
全人類が共有できる歴史はありうるのか?『新しい世界史へ』
「歴史は勝ったほうが書く」のだから、いま主流の価値観や集団に焦点を当てるのが普通だと思ってた。各時代の支配層が、自らの正統性の証(あかし)を過去に求め、上書き保存してきたのが、歴史叙述だと考えてきた。だから、本書で紹介される「新しい世界史」は、斬新で、困難だと考える。その一方で、この世界史を知りたい、と強く願う。『新しい世界史へ』は、いわゆる「世界史まとめ」ではない。