記事
- 2019年11月15日 15:14
原発事故と「食」――市場、コミュニケーション、差別 - 五十嵐泰正 / 都市社会学
1.なぜ原発事故後7年経って、この本を書いたのか都市社会学・地域社会学を専門領域とする私は、放射能の「ホットスポット」となった千葉県柏市で、地域の生産者・消費者らによる協働的な放射能測定と情報発信プロジェクトに携わったことを皮切りに、東日本大震災以降、おもに地域づくりと農漁業復興の観点から、放射能災害被災地の食品をめぐるコミュニケーションに実践的に取り組んできた。