1月16・17日に行なわれる今年のセンター試験は563,768人が志願している。
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独立行政法人 大学入試センター
「1点刻みの競争」からの脱却めざす
10月31日、政府の教育再生実行会議は大学入試改革に関する提言をまとめ、首相に提出した。センター試験に代わり、「基礎」「発展」の2種類の達成度テストを新設するという内容。早ければ5~6年後にも実施する予定だという。
達成度テスト発展レベル
従来のセンター試験に代わる大学入試試験。センター試験と同じ6教科での実施が想定され、成績は段階に分けてランク表示される。高校3年の1月実施を軸に検討しているが、複数回実施も可能にする予定だという。会場は主に大学で、パソコンを使った解答方式の導入も検討されている。
達成度テスト基礎レベル
高校生の基礎学力を計るための試験。国英数などの必修科目での実施が想定されている。参加は希望制だが、AO入試や推薦入試などに使用できる。高校2年の7月実施を検討しているが、高校3年時に再受験することも可能にする予定だという。
「人物重視入試」へ
10月11日に行われた教育再生実行会議で、大学入試において学力試験だけでなく、面接や論文、校外活動歴などの「人物重視」の考査を行うことを強く求める方針が固まった。これに関しては、入試の公平性や中立性を損なう可能性もあるとして疑問の声も挙がっている。
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「国立大学の2次試験が『人物評価重視』に…」効果あると思う?(議論)
なお、入試方法の最終的な判断は大学側に委ねられているため、従来どおりの学校独自の入試を行うことも可能であり、「新試験」の入試への取り入れも任意となっている。
10月21日付毎日新聞朝刊に掲載されたインタビュー内で、下村文科相はこれらの改革に対し「大学自らが変わるのを待っていても仕方がない」と強調。実現に強い意欲を示した。
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大学入試改革:「教育変える突破口に」 下村博文文科相に聞く‐毎日新聞(10月21日)
各紙社説
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大学入試改革―個性をいかに評価する‐朝日新聞(11月5日付)
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社説:新しい大学入試 高校も変わらなければ - 毎日新聞(11月2日付)
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大学入試改革 人材の発掘・育成に繋がるか―読売新聞(11月1日付)
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受験偏重教育を変えるのは今だ - 日本経済新聞(11月4日付)
関連リンク
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「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について」
(第四次提言)(平成25年10月31日) ―教育再生実行会議
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センター試験
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