ヤーセル・アラファト

スイスで行われた調査で、2004年に死去したパレスチナ自治政府のアラファト前議長の遺体から採取した検体を分析した結果、強い毒性を持つ放射性物質ポロニウムが異常な高濃度で検出された。イスラエルは７日、同国による毒殺説を否定した。
法医学センターなどの研究者が自治政府に提出した報告書では、「ポロニウムによる毒殺説をある程度裏付けるものだ」とする結論を下したが、同日の会見では、ポロニウムが前議長の死因となったのかについて、「確実にそうだとは言えない」と述べ、毒殺の断定は避けている。
前議長の死因を巡っては、パレスチナ市民の間では、イスラエルによる暗殺説が広く信じられている。

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