高浜原発

福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機について28日、大阪高裁は大津地裁が2016年3月に運転停止を命じた仮処分の決定を取り消し、再稼働を認めた。

高浜原発の3号機と4号機をめぐっては、大津地裁が去年3月滋賀県の住民の申し立てを認め、稼働中の原発としては初めて運転停止を決定した。これに対して関西電力は、決定を不服として大阪高裁に抗告していた。

山下郁夫裁判長は、「『絶対的安全性』を要求するのは相当ではない」とした上で、「安全性が欠如しているとは言えない」と判断した。これを受けて関電は「地元の理解を得ながら再稼働に向けて準備を進めたい」と述べたが、具体的な時期は未定とした。また、住民側は最高裁への特別抗告を断念する方向で検討していると報じられている。

・高浜原発３・４号機 再稼働認める判断 大阪高裁 - NHK（3月28日）
・「安全性欠如と言えない」運転差し止め取り消し - 毎日新聞（3月28日）