内田樹の記事一覧

空虚感を抱えたイエスマン

学者の会のニューズレターから寄稿を依頼された。一般の方の目に触れる機会のあまりない媒体なので、ここに再録する。世代論というのはあまり好きではないのだけれど、どの世代でも、先行世代において支配的だった「作法」のようなものに対して集団的に反発するということはあると思う。私は「全共闘世代」に類別されるが、次の世代は「しらけ世代」、その次は「新人類」と呼ばれた。その後はどうなったのか、よく知らないけれど、...

2018年12月08日 20:05

元号について

朝日新聞から元号について取材を受けた。私は西暦と元号の併用という「不便」に耐えるくらいのことはしても罰は当たるまいという立場である。世の中には「話を簡単にすること」を端的に「よいこと」だと考える人が多...

2018年12月07日 16:58

大阪万博という幻想

2025年の国際博覧会の開催都市がもうすぐ決まる。 大阪の他に、アゼルバイジャンのバクー、ロシアのエカテリンブルクが立候補しており、聞くところでは、三都市の競争は「横一線」だそうである。 大阪...

2018年11月18日 08:31

外国語学習について

2018年6月12日に「文系教科研究会」というところで、私立の中学高校の英語の先生たちをお相手に英語教育についてお話した。その一部をここに掲載する。ここで論じたのは英語だけれど、言語教育一般について適...

2018年10月31日 16:37

「新潮45」休刊について

毎月ある地方紙にエッセイを連載している。今月は「新潮45」休刊について。すでに二度本欄で触れたけれど、その総括のようなもの。「新潮45」が休刊になった。社告によれば、「部数低迷に直面し、試行錯誤の過程...

2018年10月23日 15:54

編集者への手紙(その2)

おはようございます。内田樹です。メールありがとうございます。こんどの事件がきっかけになって、編集者たちが自分たちの出しているものの社会的な意味を点検し、その結果新潮社の出版物のクオリティが高いものにな...

2018年09月28日 09:52

ある編集者への手紙

はじめまして、内田樹です。メールありがとうございます。新潮社の友人たちからいろいろと内情は伺っております。「新潮45」にも三重さんが編集長をしているころは何度か寄稿させて頂きましたので、愛着のある雑誌...

2018年09月26日 18:52

大学院の変容・貧乏シフト

毎月ある地方紙にエッセイを寄稿している。これは8月分。人口当たりの修士・博士号取得者が主要国で日本だけ減っていることが文科省の調査で判明した。これまでも海外メディアからは日本の大学の学術的生産力の低下...

2018年09月10日 14:52

『細雪』解説

以前谷崎潤一郎の『細雪』の角川文庫が改版されるときに解説を書いたことがある。安田登一座の『イナンナの冥界下り』の凱風館公演を見て、その時に書いた「存在しないもの」だけが文化的な差異を超えて共有されうる...

2018年08月20日 08:55

揺らぐ戦後国際秩序

今朝の毎日新聞の「論点」は「揺らぐ戦後国際秩序」というタイトルで、海外の二人の論者によるドナルド・トランプの保護貿易主義批判の論を掲載していた。ひとりは国際政治学者のフランシス・フクヤマ、一人はWTO...

2018年08月01日 15:30

「天皇主義者」宣言について聞く ――統治のための擬制と犠牲

『福音と世界』8月号に天皇制についてのインタビューが掲載された。キリスト教系の月刊誌なので、当然天皇制については批判的である。そこにレヴィナスの時間論を連載しているわけなので、「天皇主義者」を名乗った...

2018年07月22日 17:05

家庭科教育について

日本家庭科教育学会というところから講演を頼まれた。家庭科教育というのはきっと今日の学校教育のなかでは「冷や飯を食わされている」のだろうなと想像した(現実はどうなのかよく知らないけれど、「スーパーグロー...

2018年07月08日 11:57

死刑について

オウム真理教の死刑囚たち7人が死刑執行された。解説記事を読むと、改元や五輪の日程に合わせて「このタイミングしかない」ということで執行されたと書いてあった。死刑については、いくつものレベルの問題があり、...

2018年07月08日 09:49

大学の株式会社化について

科学技術白書がようやく日本の学術的発信力の低下を認めた。それについて『サンデー毎日』に所見を寄稿した。もう2週間前なので、採録。先日発表された科学技術白書がようやく「わが国の国際的な地位の趨勢は低下し...

2018年07月07日 14:15

敗北主義について

ある地方紙に月一でエッセイを書いている。これは5月に書いたもの。日替わりで行政の不祥事が報道されているので、この記事が新聞に出る頃に日本の政局がどうなっているのか皆目見当もつかない。だが、どちらに転ぼ...

2018年07月07日 12:02

カジノについて

ある地方紙に月一でエッセイを連載している。今月はカジノについて書いた。その地方の方以外はまず目に留まる機会がないと思うので採録。カジノ法案がもうすぐ採択されそうである。賛成派は観光客の増加、雇用の増大...

2018年06月08日 15:34

韓国のネットメディアからのインタビュー

5月の中頃に韓国の「ニューストップ」というネットメディアからメールで取材があった。なかなか答えにくい質問だったけれど、とにかくこんなふうにお答えした。月末に返信したので、今日あたり韓国内で配信されたの...

2018年06月07日 11:23

中国の若者たちよ、マルクスを読もう

中国の新華社からメールで質問状が届いた。中国でもマルクス生誕200年がにぎやかに祝われるようだけれど、その中で「マルクス再読」の機運が高まっている。その流れの中で石川先生との共著『若者よマルクスを読も...

2018年04月29日 10:22

『街場の憂国論』文庫版のためのあとがき

みなさん、こんにちは。内田樹です。文庫版お買い上げ、ありがとうございます。お買い上げ前でこの頁を立ち読みしているかたにも「袖すり合ったご縁」ですので、ひとことご挨拶を申し上げます。できたら、この「あと...

2018年04月03日 19:21

憲法についての鼎談から

2月に西宮で行った憲法をめぐる鼎談がブックレットになって刊行されることになった。「予告編」として、その中のなかほどのところの内田の発言をあげておく。内田 今、石川さんが政治が急速に劣化してきて、前近代...

2018年04月03日 15:04

言葉の生成について(後編)

前編はこちら言葉が生成するとはどういうことか、という話に戻ります。『徒然草』を訳して発見したことがあります。それは古典の授業で読まされる古文の現代語訳って、つまらないということです(笑)。ほとんど音読...

2018年03月28日 19:38

言葉の生成について(前編)

もう2年前になるけれど、大阪府の国語科教員たちの研修会に呼ばれて、国語教育について講演をしたことがあった。そのことを伝え聞いた国語科の先生から「どこで読めますか」と訊かれたので、「お読みになりたいので...

2018年03月28日 19:16

受験生のみなさんへ

「サンデー毎日」の先週号に「受験生のみなさんへ」と題するエッセイを寄稿した。高校生や中学生もできたら小学生も読んで欲しい。受験生のみなさんへ。こんにちは。内田樹です。この春受験を終えられた皆さんと、こ...

2018年03月23日 12:15

直言3月号「韓国の教育と日本のメディア」

山形新聞に隔月連載しているエッセイの3月分。今回は韓国の教育改革について書いた。韓国に毎年講演旅行に出かけている。ご存じないと思うけれど、私の著作は教育論を中心に十数冊が韓国語訳されていて、教育関係者...

2018年03月17日 14:15

人口減社会に向けて

日本農業新聞の「論点」というコラムに定期的に寄稿している。2月は「人口減社会」について書いた。あまり普通の人の読まない媒体なので、ブログに再録。「人口減社会」についての論集の編者を依頼された。21世紀...

2018年03月16日 14:42

#Me too の光と影

今年から山形新聞というところに「直言」というコラムを毎月書くことになった。1月から3月まで三つ書いたので、一つずつブログに上げることにした。まず1月は#Me too 運動について。アメリカで#Me t...

2018年03月16日 08:37

平成が終わる(2)

昨年末に平成の30年を総括して欲しいという原稿を頼まれたが、私が書いたのは「これから後『無慈悲で不人情な社会』が行政主導・メディア主導で創り出されてゆくだろう」ということだけだった。新年早々に気鬱な話...

2018年03月07日 07:41

平成が終わる(1)

サンデー毎日に「平成の30年間を振り返る」というお題での寄稿を求められた。4600字というたっぷりと紙数を頂いたので、書きたいことを書いた。それでも書ききれなくて、二回にわたってしまった。まとめて掲載...

2018年03月07日 07:40

『街場の文体論』韓国語版序文

みなさん、こんにちは。内田樹です。『街場の文体論』お買い上げありがとうございます。お買い上げでなく、いま書店で立ち読みしている方にもお手に取ってくださったことについてお礼申し上げます。この本は僕が神戸...

2018年02月01日 15:25

大学教育は生き延びられるのか?

ご紹介いただきました、内田でございます。本日は、国立大学の教養教育の担当の人たちがお集まりになっていると伺いました。ずいぶんご苦労されてると思います。日々本当に胃が痛むような、苛立つような思いをしてい...

2017年11月03日 10:17

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