内田樹の記事一覧

コロナが学校教育に問いかけたこと

感染がまだ収束していない段階で、「ポストコロナ期に社会はどう変わるか」を問うのはいささか前のめりの気もする。でも、そういう未来予測を行うことはたいせつなことだと私は思っている。いまの時点で「予兆」として見えて来たもののうちいくつかはのちに現実化し、いくつかはそのまま立ち消えになる。何かは実現し、何かは実現しない。「起きてもよいはずのこと」のうちいくつかは起こらない。なぜ「起きてもよいこと」は起こら...

2021年02月21日 10:05

ALSについて

劇団態変を主宰している金滿里さんから「IMAJU(イマージュ)」という定期刊行物が送られてくる。以前、舞台を見てから、それについて金さんと対談をするという企画があって、それがこの雑誌に掲載されたことが...

2021年01月28日 14:29

大学人と職人

佐藤学・上野千鶴子のお二人と共編で『学問の自由が危ない』という本を出した。菅政権による日本学術会議の新会員任命拒否問題を論じたもので、多くの学者、ジャーナリストが快く寄稿依頼に応じてくれた。 すでに1...

2021年01月22日 13:13

市民社会とコモン

1月11日にコープ自然派事業連合・憲法連絡会主催の講演会が神戸国際会館であった。そこで標題のような話をした。 1月6日、アメリカでトランプ大統領支持者たちが連邦議会議事堂に乱入し、5人が死亡するという...

2021年01月19日 15:02

アメリカ大統領選を総括する

ある媒体にインタビューを受けて、アメリカ大統領選について総括的なコメントをした。少し言い足りないところがあったので、それを追加して、前半だけ採録しておく。 当選確定後、バイデンは自分に投票しなかったト...

2020年12月30日 18:17

アメリカの新しい論調から「ベーシックインカムについて」

Foreign Affairs Report を定期購読している。アメリカの本家のForeign Affairs の主要記事を和訳してくれたもので、雑誌の性格上、ホワイトハウスの政策決定過程に関与して...

2020年11月18日 19:07

平時と非常時

毎年11月は韓国講演旅行に行っているけれど、今年はコロナで中止になった。その代わりにZOOMで日韓を繋いで、いつも通訳をしてくれる朴東燮先生にMCと通訳をお願いして、日韓のオーディエンスに向けて、11...

2020年11月04日 10:29

独裁者とイエスマン

日本学術会議の新会員任命拒否に私はつよく反対する立場にある。それは私がこの問題で政府への抗議の先頭に立っている「安全保障関連法に反対する学者の会」の一員であるということからもご存じだと思うけれど、私は...

2020年10月30日 15:15

公共と時間について

大阪市を廃止することの可否を問う住民投票が近づいてきた。議論のほとんどが「コスト」をめぐっている。しかし、行政システムの改変に際して経済合理性だけを基準にしてものを決めるのはとても危険なことである。そ...

2020年10月27日 16:01

モーリス・ベジャール『M』解説:三島由紀夫という「起源」

東京バレエ団が三島由紀夫没後50年を記念して、モーリス・ベジャール振付、黛敏郎作曲の『M』を上演した。公式パンフレットに寄稿を依頼されたのでDVDで最初の公演の映像を見て、次のような文章を寄せた。三島...

2020年10月25日 14:18

日本学術会議問題について

日本学術会議の新会員任命拒否に対して、多くの学会が次々と抗議の声を上げ、政府と学術団体の対立は収束する気配がありません。  菅政権はなぜ発足早々にこのような政治的緊急性のない事案に手を出したのか。なぜ...

2020年10月22日 10:52

『日本習合論』ちょっと立ち読み

『日本習合論』の販促のために、第一章の一部、共感主義について書いたところを再録しました。ちょっと立ち読みしていってください。 世を覆っている共感主義の基本にあるのは先ほど来僕が指摘している「多数派は正...

2020年10月09日 16:52

韓流ドラマとコミュニケーション・プラットフォーム

毎月ある地方紙にエッセイを寄稿している。9月は『韓流』の話を書いた。  コロナで家に閉じこもってすることがなくなった時に、Netflixで『愛の不時着』を見てから止まらなくなり、韓流ドラマをずっと見続...

2020年10月01日 21:25

安倍政権を総括する

辞任後に『週刊金曜日』に寄稿したもの。 政権の功罪について、私から指摘したいのは一つだけにしておく。それは「道徳的インテグリティ(廉直、誠実、高潔)」の欠如ということである。 政治指導者は道徳的なイン...

2020年10月01日 18:07

文化日報への寄稿「パンデミックとその後の世界」

韓国のメディアから「パンデミックとその後の世界」というお題で寄稿の依頼があった。これまであちこちに書いたこととそれほど違うわけではないけれども、韓国の読者が読んでもわかる話をこころがけた。 ポスト・コ...

2020年09月21日 16:45

安倍政権の7年8カ月

安倍政権7年8カ月をどう総括するかと問われたら、私は「知性と倫理性を著しく欠いた首相が長期にわたって政権の座にあったせいで、国力が著しく衰微した」という評価を下す。 日本は今もGDP世界三位だし、軍事...

2020年08月29日 14:13

「愛の不時着」コメント

朝日新聞の「耕論」という欄に『愛の不時着』についての電話インタビューの記事が載った。記事は記者がインタビューにもとづいて書いたもので、私はめんどくさかったので、手を入れなかったのだけれど、私が言いたか...

2020年07月31日 17:07

トランプとミリシア

ミネアポリスから始まった人種差別と警察暴力への抗議運動Black Lives Matter(「黒人の命を軽んじるな」)は全米に広がり、収束への道筋が見えない。震源地であったミネアポリスではついに警察署...

2020年07月05日 12:12

コロナ禍についてのアンケート

ある媒体からQ&A形式でインタビューがあった。字数に制限があったので、ロング・ヴァージョンをこちらに掲載する。■新型コロナウイルスによって引き起こされた日本や世界の状況について、どのように解釈されてい...

2020年05月10日 11:47

現状分析と展望

ある媒体からメールでQ&Aで現状についてのコメントを求められた。字数が制限されていたので、ロング・ヴァージョンを再録しておく。1)いま、「こんな社会でいいのか」と多くの国民が思っています。コロナ危機が...

2020年04月28日 13:04

コロナ後の世界

『月刊日本』にロングインタビューが掲載された。「コロナ後の世界」について。■「独裁か、民主主義か」という歴史的分岐点―― 世界中がコロナ危機の対応に追われています。しかしたとえコロナが収束しても、もは...

2020年04月22日 16:40

維新についてのアンケート

ある全国紙から大阪の維新の人気についてアンケートを受けた。説明が要るので長い回答を書いたが、紙面に載るのはこの10分の1くらいなので、オリジナルを掲載しておく。Q1:大阪維新の会は立ち上げから10年を...

2020年04月18日 14:40

ある週刊誌からのメールインタビュー

ある週刊誌からインタビューしたいという電話があった。 電話で話をして、それを記者がまとめて、それをまた手直しして・・・という手間は考えるだけでも面倒なので、最初からQ&Aでやりましょう。僕が書いたもの...

2020年04月11日 08:43

『山本太郎から見える日本』から

『山本太郎から見える日本』(ele-king)という山本太郎研究書にインタビューが載った。全体の4分の1ほどを一部を「予告編」として再録。■山本太郎を支持する理由──山本太郎を支持するようになったきっ...

2020年04月10日 14:13

民主主義をめざさない社会

「サンデー毎日」に不定期連載という欄を持っている。三月に一度くらい思い立ったことを書く。5000字ほど頂いているので、わりとややこしい話が書ける。今回3月29日号に寄稿したのは民主制論である。「存在す...

2020年03月26日 16:00

「朝鮮新報」のインタビュー

「朝鮮新報」の3月1618日合併号に日韓問題についてのインタビューが掲載された。 総連系のメディアに取材されたのはこれがはじめてのような気がする。 紙面では字数が足りなかったので、これはロングヴァージ...

2020年03月25日 14:25

『人口減社会の未来学』から

ちょうど2年前に『人口減社会の未来学』という編著書を出した(文藝春秋、2018年)。寄稿者は常連の平川克美、小田嶋隆のほかに、池田清彦、平田オリザ、ブレイディみかこ、姜尚中、藻谷浩介ら錚々たる論客。私...

2020年03月18日 13:54

「打って一丸」の危うさ

ある媒体のロングインタビューの中で「打って一丸となる」ことの危うさについて語った。日本人が「打って一丸」となるとだいたいろくなことはないのである。では、国難的状況でわれわれはどうしたらいいのか。──内...

2020年03月06日 15:22

教育についての「いつもと同じ話」

ある媒体に教育論を寄稿した。あまり人目に触れることのないマイナーな媒体なので、ブログに採録しておく。 そちらの編集部から教育について寄稿をお願いされたので、「いつも同じ話をしているので、改めて書き下ろ...

2020年03月04日 09:19

「サル化する世界」についてのインタビュー

「サル化する世界」(文藝春秋)が発売5日で重版となった。累計2万部。ずいぶん勢いがある。きっと養老先生の『バカの壁』と同じで、タイトルのインパクトが大きいのだと思う。「なんだか知らないけれど、最近、『...

2020年03月03日 14:31

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