内田樹の記事一覧

『女は何を欲望するか』韓国語版序文

日韓の政府間では緊張が続いているが、民間での連携はペースダウンすることなく深まっている。私の本も先日出た『大市民講座』に続いて、『最終講義』『街場の文体論』『女は何を欲望するか』が出版される。この文化的な開放度の差はそのまま今後の日韓の国力の差に帰結するように私には思われる。「ウチダの本の韓国語訳が出ることが、どうして日韓の国力の差に結びつくんだ。何をうぬぼれているんだ」と憫笑する人もいるかも知れ...

2019年08月15日 10:38

民主主義の時代

ある「育児雑誌」でインタビューを受けた。その時に思いついて日本の民主主義はとても短命なものだった(過去形なのが悲しい)という話をした。それを再録する。 終戦を境に戦前の軍国教育は全否定され、日本はいき...

2019年08月12日 10:56

図書館について

「最終講義 韓国語版 あとがき」としてこんな話を書いた。 みなさん、こんにちは。内田樹です。 『最終講義』韓国語版お読み頂きまして、ありがとうございます。 これは講演録です。講演録といっても、録音を文...

2019年07月21日 09:39

韓国メディアからの質問と答え

韓国の Kyunghyang newspaper というところからメールで安倍政権の対韓制裁についていくつか質問が来た。英語でのやりとりだったのだけれど、日本語訳をここに掲げておく。質問そのものがたい...

2019年07月20日 11:25

並行世界について

夜間飛行から今度出る平川君との対談本「話半分」の単行本のゲラを読んでいたら、並行世界について熱く語っていた箇所があった。面白かったので、私の発言部分を再録。 変な話だけど、現代日本というのは、なんだか...

2019年06月25日 07:43

望月衣塑子『安倍晋三大研究』から

東京新聞の望月衣塑子さんと特別取材班による『安倍晋三大研究』(KKベストセラーズ)の中で望月さんと対談をしている。その中の私の発言の一部を「予告編」として掲載する。今回のトランプ来日の「異例の接待」に...

2019年05月28日 06:47

サル化する世界

「ポピュリズムと民主主義について」という標題である媒体から寄稿を依頼された。字数が限られていたので、言いたいことを書ききれなかった。ロングヴァージョンをここに掲げる。「ポピュリズム」というのは定義のむ...

2019年05月27日 18:53

『「おじさん」的思考』韓国語版序文

みなさん、こんにちは。内田樹です。 『「おじさん」的思考』お買い上げ、ありがとうございます。 この本の初版が出たのは2002年、もう17年(!)も前のことです。採録された文章の多くはそれ以前にインター...

2019年05月13日 21:14

小学校教員の採用試験の倍率低下について

2018年度の全国の公立小学校の教員採用試験の倍率は平均3.2倍で過去最低となった。7年連続の減少で、就職氷河期に公務員が人気だった00年度(12・5倍)の4分の1。 倍率3倍を切ると教員の質の維持が...

2019年05月10日 16:34

憲法の日に寄せて

2019年5月3日 1947年5月3日に憲法が施行されてから、72年目になる。今年は先日読み終えて、たいへんに衝撃を受けた加藤典洋さんの『九条入門』(創元社)の所論の一部を紹介して、私見をいささか付け...

2019年05月04日 07:29

涅槃状態に入った安倍政権

北方領土問題の解決が政府のアジェンダから消されました。そんな問題ははじめから存在しなかった、ということにすれば政権の失策は問われない。これは安倍政権になってから、重要な問題のすべてについて政権が採用し...

2019年04月26日 09:47

新元号について

新元号についていくつかのメディアから取材があって、コメントを述べた。どれも短いもので、意を尽くせなかったので、ここにロングヴァージョンを採録する。ロシア国営通信社『ロシア・セヴォードニャ・スプートニク...

2019年04月02日 10:36

憲法について

2018年の5月に日仏会館で憲法についての講演を行った。 護憲派はなぜ「弱い」のかという問題について考察した。この日は憲法学の泰斗である樋口陽一先生も客席にいて、ずいぶん緊張した。さいわい、講演後の打...

2019年03月31日 14:31

『内田樹の市民講座』韓国語版序文

『市民講座』韓国語版のための序文 みなさん、こんにちは。内田樹です。 本書出版のためにご尽力くださった皆さんにまず感謝を申し上げます。 序文として読者の皆さんにも一言、この本の趣旨についてお話ししたい...

2019年03月25日 19:25

比較敗戦論のために

2019年度の寺子屋ゼミは「比較敗戦論」を通年テーマにすることにした。どうしてこのようなテーマを選ぶことになったのか。それについて姜尚中さんとのトークセッションで語ったことがある。そのときの講演録を再...

2019年03月24日 10:56

五輪のはなし

東京五輪をめぐるスキャンダルをようやく大手メディアも報道し始めた。私は招致決定以来ずっと「東京五輪招致反対」を言い続けて来た。その理由について述べたものを再録する。最初は2016年にAERAに書いたも...

2019年03月20日 09:11

街場の平成論のまえがき

「街場の平成論」(晶文社)がもうすぐ書店に並ぶ。私が編著で、寄稿してくださったのは小田嶋隆、釈徹宗、白井聡、仲野徹、平川克美、平田オリザ、ブレイディみかこ、鷲田清一という方々である。 「平成を回顧する...

2019年03月16日 15:00

メディアリテラシーについて

標記の主題についてこれまでに書いたものをいくつか採録しておく。最初は2007年に書いたもの。話は古いけれど、言いたいことは変わらない。閣僚の資産公開の記事の中にある閣僚が持っているテレビ局の株が値下が...

2019年02月22日 10:46

言論の自由についての私見(再録)

安倍首相が国会で民主党政権の時代を「悪夢」と評したことについて批判を受けた。それについて「私には言論の自由がある」という反論をした。どうもこの人は(この人に限らず)「言論の自由」という概念を勘違いして...

2019年02月14日 09:27

憲法と自衛隊

元陸将の渡邊隆さんと憲法と自衛隊をめぐって対談した(MCはかもがわ出版の松竹伸幸さん)。自衛隊制服組の人とはこれまで何度か話をしたことがある。防衛研究所で2012年から14年まで3年連続で講演を頼まれ...

2019年02月08日 17:03

追悼・橋本治

橋本治さんが亡くなった。今日(2019年1月29日)の15時9分だと伺った。私にとっては20代からのひさしい「アイドル」だった。最初に読んだのは『桃尻娘』で、「こんなに自由に書くことができるのか」と驚...

2019年01月29日 21:59

「死と身体」韓国語版のための序文

「死と身体」韓国語版序文みなさん、こんにちは。内田樹です。『死と身体』の韓国語版が出ることになりましたので、短い序文をつけることにします。『死と身体』は2004年に医学書院という医学の専門出版社から出...

2019年01月29日 11:09

東アジア共同体について

鳩山・木村鼎談本「第四章」から。東アジア共同体について話した部分を抜粋。東アジア共同体が、想像できる範囲での最適解だということは間違いないと思います。でも、関与するファクターが多過ぎる。われわれが何か...

2019年01月09日 17:53

株式会社化する日本について

鳩山・木村鼎談本の「第二章」からちょっとだけ抜き出し。僕は「株式会社化」した政権だというふうに見ています。安倍政権は、僕が生まれてから見てきた中で、「株式会社的である」という点で際立っていると思います...

2019年01月06日 13:46

「貧乏くさい」2019年の年頭に

2019年の年頭にあたって、年頭のご挨拶がわりに一言申し上げる。今年はどんな年になるのか予測がつかない。「予測がつかない」ということが、現代の実相をよく表しているのかも知れない。「大きな物語」も「グロ...

2019年01月06日 09:27

空虚感を抱えたイエスマン

学者の会のニューズレターから寄稿を依頼された。一般の方の目に触れる機会のあまりない媒体なので、ここに再録する。世代論というのはあまり好きではないのだけれど、どの世代でも、先行世代において支配的だった「...

2018年12月08日 20:05

元号について

朝日新聞から元号について取材を受けた。私は西暦と元号の併用という「不便」に耐えるくらいのことはしても罰は当たるまいという立場である。世の中には「話を簡単にすること」を端的に「よいこと」だと考える人が多...

2018年12月07日 16:58

大阪万博という幻想

2025年の国際博覧会の開催都市がもうすぐ決まる。 大阪の他に、アゼルバイジャンのバクー、ロシアのエカテリンブルクが立候補しており、聞くところでは、三都市の競争は「横一線」だそうである。 大阪...

2018年11月18日 08:31

外国語学習について

2018年6月12日に「文系教科研究会」というところで、私立の中学高校の英語の先生たちをお相手に英語教育についてお話した。その一部をここに掲載する。ここで論じたのは英語だけれど、言語教育一般について適...

2018年10月31日 16:37

「新潮45」休刊について

毎月ある地方紙にエッセイを連載している。今月は「新潮45」休刊について。すでに二度本欄で触れたけれど、その総括のようなもの。「新潮45」が休刊になった。社告によれば、「部数低迷に直面し、試行錯誤の過程...

2018年10月23日 15:54

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