藤井達夫の記事一覧

右派二大政党制はなぜまずいのか?――安倍政権の圧勝と今後の野党再編について考える――

与党の圧勝から考える政党の問題今回の衆議院総選挙での与党の圧勝の原因が民進党の分裂にあることは間違いない。現行の小選挙区制の下で安倍政権への批判票が分散したことが、与党に有利に働いたというわけだ。そこで、手始めに考えてみたいのはこうした野党の分裂の下で、果たして安倍首相が支持されたのか、それとも、自公、特に自民党が支持されたのか、という点である。無党派層が主役となる現代の選挙において、有権者の投票...

2017年10月31日 15:39

21世紀の自由からの逃走?――共謀罪の法制化を目前にして考える、この国の民主主義に起きていること――

陳腐な光景と滑りやすい坂森友学園問題に対する官僚の不誠実な対応や、共謀罪の法制化をめぐる担当大臣のいい加減な国会答弁をはじめ、驕り高ぶる政治家や官僚たちの言動が甚だしい。民主主義の悲劇か喜劇かは別にし...

2017年05月12日 18:05

ポピュリズムを嗤ってはいけない――ポピュリズム化する時代の民主主義の希望について考える――  

上から目線の嘲笑は有効ではないトランプ政権が正式に誕生してまだ間もないが、大統領就任以前の楽観はすっかり消え去ったようだ。トランプの選挙期間中の言動はパフォーマンスに過ぎず、就任後には有能なビジネスマ...

2017年02月02日 14:00

トランプ・ショックと壁に覆われる世界――トランプ大統領の誕生と今後の民主主義の行方――

トランプの勝利はアメリカの民主主義の敗北を意味するのか?大方の予想を裏切るトランプの衝撃的な勝利は、文字どおり、世界を震撼させることになった。選挙から一週間たった今も、このトランプ・ショックはアメリカ...

2016年11月17日 16:37

ポピュリズムだけがそんな悪いのか?――ポピュリズム化する民主主義の時代のリスクとエートス――

世界を席巻するポピュリズム昨今の政治の動向を理解するための鍵の一つはポピュリズムにある。こういっても、異論はおそらくないであろう。トランプやサンダースが主役になったアメリカの大統領選挙もしかり。今後、...

2016年09月23日 23:29

最大の争点は3分の2――第24回参議院選挙後の最悪のシナリオから考える――

参議院選挙の投票日まで、残すところわずかである。今回の選挙は、選挙権が18歳に引き下げられて初めての国政選挙ということで話題となってはいるものの、それ以外の点では、さほど有権者の関心を惹きつけているわ...

2016年07月06日 11:28

国民投票はもうやめた方がよいのだろうか?――イギリスのEU離脱問題から考える民主主義のリスク――

イギリスのEU離脱とレファレンダムEUからの離脱か残留かをめぐるイギリスのレファレンダム(国民投票)の結果、僅差で離脱派が残留派に勝利を収め、イギリスはEUから離脱することになった。今回のイギリスのE...

2016年06月27日 12:05

日本会議の草の根民主主義と憲法改正 ――参議院選挙に向けて考えておきたい、いくつかの事柄(2)――

安倍内閣と日本会議『日本会議の研究』がこのところ話題になっているようだ。これは、現在の安倍内閣と親密な関係にある、日本会議という民間の保守系団体の出自とその歴史を追ったルポだ。そこで詳らかにされている...

2016年05月24日 15:13

「パナマ文書」、そして新自由主義という夢の果て――参議院選挙に向けて考えておきたい、いくつかの事柄――

地震と緊急事態条項熊本・大分を震源とする大規模な地震は深い爪痕を残したまま、未だ予断を許さない状態が続いている。被災者やその関係者のみならず、今回の震災がもたらした苦しみの光景を様々なメディアをとおし...

2016年04月24日 21:48

民主主義がテロに屈しないためにこそ、寛容が必要である――11月14日のパリにおけるテロ事件の衝撃について――

11月14日、イスラム過激派組織によるパリでのテロは、文字どおり世界を震撼させることになった。もちろん、その衝撃はその犠牲者の数やパリを標的にした周到な計画に起因するだろうが、それだけではない。このテ...

2015年11月23日 17:18

安全保障関連法が成立した夜に、日本の民主主義に起こったこと――冷たい怪物が再び蘇った日――

集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法が9月19日の未明に成立してから、もう一週間が過ぎようとしている。それを受けて胸をなでおろしている人もいれば、憤り落胆している人もいるだろう。あるいは、たか...

2015年09月26日 15:52

いま、デモを擁護しなければならない、いくつかの理由について

この期に及んでも頻発するデモ現在、参議院では、9月中の安全保障関連法案の成立に向けて、審議が進んでいる。衆議院ですでに可決された本法案は参議院での賛成多数で成立するので、与党議員が過半数を占める以上、...

2015年08月28日 13:26

なぜ、自民党若手議員の発言を見過ごすことができないのか――極端化する時代の代表制民主主義――

自民党内で一連の動向安全保障関連法案の今国会での成立や、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題、TPPの締結など多くの難題を抱えた安倍政権は、このところ、その身内によって足を引っ張られているようだ...

2015年08月13日 02:46

民主主義が民主主義に敗北した日――安全保障関連法案の衆議院通過の意味について考える――

7月16日以後の日本社会先日の安全保障関連法案の衆議院での可決は、第二次世界大戦後、民主国家として出発した日本を大きく転換させることになった。2015年7月16日を挟んで、それ以前の日本とそれ以後の日...

2015年07月22日 03:41

「国家の存続か、憲法か」という問いかけが意味していること――安全保障関連法案の第3の局面における争点を理解するために――

安全保障関連法案の第3の局面安全保障関連法案の国会での審議は難航しているようだ。最近の世論調査を見る限り、この法案に対する国民の理解は深まっているとはいえず、その反応は、慎重なままのようだ。安倍政権は...

2015年06月23日 22:30

安全保障関連法案の前に再び現れた民主主義の亡霊

憲法審査会の参考人質疑が明確化にした安全保障関連法案の問題の焦点先日行われた、衆議院憲法審査会の参考人質疑が話題を集めているようだ。与党の推薦した憲法学の専門家を含めた出席者全員が、現在国会で審議され...

2015年06月08日 12:05

民主主義はそんなに「すばらしい政治体制」なのか?――大阪都構想をめぐる住民投票から考える直接民主制の問題――

民主主義はすばらしい?一昨日、多くの注目を集めた大阪都構想をめぐる住民投票が行われ、即日、開票結果が明らかになった。すでに報道にあるとおり、大阪市民は約1万票の差で、橋下大阪市長が提案した大阪都構想の...

2015年05月19日 12:58

代表制民主主義は生き残ることができるのか?――2015年統一地方選挙から再考する代表制と民主主義の関係――

先日の憲法記念日には、現行の日本国憲法に対して、改憲派と護憲派双方による活発な発言が相次いだ。そのうち最も注目すべきは憲法改正の中心的勢力である自民党の動きである。自民党の船田元・憲法改正推進本部長に...

2015年05月10日 22:46

テロ、例外状況、民主主義――イスラム国による日本人人質事件が提起する、民主主義における暴力の問題――

最悪の結果いわゆるイスラム国(ISISあるいはISIL)による、日本人二名の人質事件は、日本社会に大きな衝撃をもたらしている。報道によれば、そのうちの一人はすでに殺害され、もう一人のジャーナリストも、...

2015年02月02日 21:31

シャルリ―・エブド社銃撃事件と、自由(liberté)、平等(égalité)、博愛(fraternité)――“Je suis Charlie”への違和感から考える民主主義の危機――

“Je suis Charlie”への違和感イスラム原理主義者による、フランスの出版社シャルリ―・エブド銃撃事件の戦慄が冷めやらぬ先の日曜日(1月11日)、このテロリズムに抗議するデモがフランス全土で...

2015年01月15日 00:23

民主主義の成熟とその危機の再来――スコットランド独立をめぐる住民投票の結果を手掛かりに考える民主主義のアイロニー――

最善の結果?スコットランドの独立をめぐる住民投票は、独立反対派の勝利で終わった。これを受けて、イギリス国内だけでなく国外でもこの結果を肯定的に評する向きが圧倒的に多いようだ。なぜなら、この結果によって...

2014年10月03日 00:00

多数決投票ですべてが解決するわけではない(2)――スコットランドの独立問題から考える、社会の分断を乗り越えるために民主主義に必要なこと――

前編とあわせてご覧ください ・多数決投票ですべてが解決するわけではない(1)――スコットランドの独立問題から考える、社会の分断を乗り越えるために民主主義に必要なこと―― 世論調査から見る現状前回...

2014年09月12日 00:00

多数決投票ですべてが解決するわけではない(1)――スコットランドの独立問題から考える、社会の分断を乗り越えるために民主主義に必要なこと――

間近に迫った住民投票今月の18日に、スコットランドでは、独立の是非をめぐる住民投票が実施される。現在のスコットランドは、イギリス、すなわち、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国を構成しているが...

2014年09月04日 00:00

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。