田中弥生の記事一覧

英国大学評価者研修便り

昨日から、ロンドンから英国鉄道で1時間のところにある、ウォーリック大学のゲストハウスに滞在している。英国大学質保証機構が開催する評価者研修にオブザーブ参加するためだ。1.日本がモデルにした英国の大学評価システム 日本の大学評価は、2001年に認証評価制度が法的に定められ、2004年の国立大学の法人化とともに国立大学の中期目標・中期計画の達成度評価も義務化された。認証評価制度は、一定の基準を満たして...

2014年06月11日 08:00

経済学者と真っ向から割れたポスト2020年問題

1.歴代政権の永遠の課題 ~2020年の字化目標~2020年は、プライマリーバランスの黒字化目標を達成する年限であり、前の自民党政権、民主党政権、そして現自民党政権まで変わらず引き継がれてきた、国家目...

2014年06月11日 00:00

民主主義はゴールなのか ~小林秀雄の答~

1. 日中問題に対する政治家のコメント 私が理事をつとめる言論NPOでは政治家や専門家を招いて、クローズの勉強会を定期的に開いている。会費が高いので、薄給の身には痛いところだが、それでも参加したくなる...

2014年05月26日 00:00

人間臨終図鑑 ~死ぬための戦略などない~

出版社の方から、山本風太郎の『人間臨終図鑑』を紹介していただいた。戦後日本を代表する作家の作品で、900人余りの著名人の臨終の時が1人2頁ほどで描かれている。出版社の方は、自身の父親にも面白いと渡した...

2014年05月20日 06:00

政府の無謬性の葛藤 ~評価的発想を楽しむ研修から~

1. フィギュアスケートを題材にした政策評価の教材 フィギュアスケートの浅田真央の演技の採点結果と真央ちゃんのコメントにインスピレーションを得て、評価論の教材を作っている。4月には、総務省新人キャリア...

2014年05月18日 00:00

長期財政推計発表について考える

1. 長期財政推計の発表4月28日に財務省 財政制度審議会おり「我が国の財政に関する長期推計」として、2060年までの推計が発表された。これまで政府(内閣府)からは、中期財政フレームのみが発表されてい...

2014年05月01日 00:00

真央ちゃんのブログから総務省新人研修に

1. 総務省総合職新人研修 4月15日、総務省新人キャリア向け研修の一コマとして講義をさせていただいた。47人の新人というのは、他省庁と比較してもかなり多い。学部卒、大学院卒のフレッシュマンたちは、少...

2014年04月16日 00:00

研究の反倫理行為に関するノート

1. 研究反倫理的問題は理系だけでなく文系もSTAP細胞問題で、研究倫理に関する議論が急浮上している。だが、研究倫理については理系だけでなく、文系の研究分野でも重要な課題である。しかし、その内容や実際...

2014年04月12日 00:00

評価論からみたフィギュアスケートの採点システム ~国際審判員に聞く~

1.グランプリ・ファイナル後に記したブログ 以前「浅田真央が突いた評価論の本質」というタイトルでブログを記したことがある(http://blogos.com/article/75638/)。昨年12月...

2014年04月01日 06:00

見果てぬ市民社会の時代 ~ドラッカー論の誤解 後編~

青年ドラッカーが、ナチスの批判的分析に関する本格的な著書を出版したのは1939年だった。当時の状況に鑑みれば身の危険を覚悟した上での著書であったはずだ。だが、さらに大胆な構想を描いていた。先の著書の執...

2014年03月31日 00:00

流山市「恋届」の気持ちの悪さ

流山市が若い世代の恋愛を後押しするために、市役所に婚姻届ならぬ、「恋届」のシステムを期間限定で施行したというニュース。市役所に届けを出すことがなぜ、恋愛促進になるのか。そもそもなぜ、恋愛を行政が促すの...

2014年03月10日 23:00

ドラッカー・マネジメント論の真の理由 ~前篇~

1. ドラッカー論の誤解ドラッカーは近代マネジメント論の父として著名であるが、昨今は過去の人として語られることが多かった。だが、2008年のリーマン・ショック以降、米国では再び読者が増え、日本では「も...

2014年03月03日 10:00

浅田真央 天才と2つの集中力

1. 深く大きな感動を与えたフリーの演技 ソチ五輪での浅田真央のフリー演技に心が震え、涙した。深夜にテレビの前で正座し、祈るような気持ちで観ていた。しかし、リンクに上がった彼女のふっきれたような顔をみ...

2014年02月22日 20:00

大学の質保証とは何か

1.流行語としての「大学の質保証」 最近、大学関係者や文部科学省関係者の間で頻繁に使われる言葉がある。それが「大学の質保証」だ。質保証という言葉は日本というよりも、米国や欧州、国際機関で使われ始め、日...

2014年02月20日 07:00

大雪りばぁねっと 代表逮捕について

1.「大雪りばぁねっと」岡田代表逮捕  NPO法人「大雪りばぁねっと」代表の岡田栄悟が、2月4日、岩手県警に逮捕されたと、知人の新聞記者から電話をもらった。東日本大震災の緊急雇用創出事業の事業費を私的...

2014年02月09日 10:23

人生の達人が太鼓判を押す21世紀のトレンド

1. 銀座「グレ」からの転身銀座の老舗クラブ「グレ」をご存じだろうか。私自身は、訪れたことも、見たことも一度もないが、著名な財界人、政治家らがこぞって訪れる老舗中の老舗のクラブなのだそうだ。その創設者...

2014年02月04日 00:00

「CSRからCSVへ」の疑問

1. CSRに代わる新概念マイケル・ポーターのCSV(クリエイティング・シェアード・バリュー)の論文を読んだ。ある企業関係者から「CSRからCSVの時代に移った」と聞きいたからだ。ネットで調べると「寄...

2014年02月03日 18:00

オープン・ガバメント ~問われる政府と市民の信頼~

1. 政府情報保護の対極特定秘密保護法案をめぐって大荒れだ。本案が特定の政府情報を一定期間閉じることであるとすれば、その極にあるのがオープン・ガバメントだろう。オープン・ガバメントとは、OECDを中心...

2013年12月30日 16:39

浅田真央が突いた評価論の本質

1. トリプルアクセル判定と浅田真央のコメント 私は浅田真央の大ファンである。彼女の競技が放映されたら電話には絶対に出ない。フィギュア・スケート・シーズンが始まると1日に1回は彼女の演技の動画を見る。...

2013年12月11日 07:58

ネルソン・マンデラ氏 ~アパルトヘイト政策が意味すること~

ネルソン・マンデラ元南ア首相が亡くなった。南アフリカには3度ほど仕事で訪れたことがあるが、中でもイギリスの財団が主催した、南アの歴史と社会を学ぶ2週間のツアーが最も思い出深い。ツアーは、ヨハネスブルグ...

2013年12月08日 09:16

学習困難児に向かい合う学生と教育の質の意味

教育の質向上のために教員数を増やし、1学級あたりの児童数を低くするという議論は以前より聞かれるものだが、概算要求や予算査定の時期になるとより頻繁に耳にするようになる。しかし、これは数を増やしたからとい...

2013年10月14日 09:49

ポーターのCSVに対する共感と違和感

1. マイケル・ポーターのCSV マイケル・ポーターの論文”Creating Shared Value”(Harvard Business Review February 2011)を読み...

2013年09月23日 00:00

”Nature”に取り上げられた日本の科学コミュニケーション事情

2013年8月号の国際科学雑誌『Nature』に、日本の科学コミュニケーションに関する調査結果が掲載された。この調査は科学技術振興機構(JST)の科学コミュニケーション・センターが行ったもので、僭越な...

2013年09月10日 07:22

東京五輪決定後の首相会見が意味すること

東京五輪2020が決定したIOC総会後の安倍首相の会見を聴いた。五輪決定の熱気から一気に現実に戻される記者質問だった。日本の記者からは消費税問題への質問が出された。首相「秋以降の状況をみて」と、無難に...

2013年09月08日 10:00

人材問題とドラッカー

経済同友会 産業懇談会第1木曜グループで講演をさせていただいた。テーマは『ドラッカー2020年の日本人への「預言」』で、昨年、出版した拙著をベースに話をさせていただいた。これまでで最多の参加者だったそ...

2013年09月06日 08:26

エクセレントNPO ~未来世代の対抗文化~

「第2回エクセレントNPO大賞」の募集が始まった。毎日新聞と「エクセレントNPOをめざそう市民会議」の共催、共同通信社の後援によるものだ。私はその創設に着手したが、この活動を支える人々にはある深い思い...

2013年09月01日 08:48

研究型大学トップ20のインパクト

1. 研究大学トップ20 8月6日、文部科学省より、研究大学として選出されたトップ20の大学名と補助金額が発表された(平成25年度「研究大学強化促進事業」支援対象機関及び配分予定額)。ここで選ばれたの...

2013年08月09日 00:00

麻生大臣の「ナチスに学べ」発言について

1. 麻生氏の「改憲の手法をナチスに学べ」7月29日、麻生氏が、東京都内でのシンポジウムで「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学...

2013年08月01日 08:00

グローバル化する大学運営への学生参画

1. 大学運営に学生参加?  大学運営に学生が参画する? 日本では聞きなれないことである。学生が関わるとすれば、せいぜい、授業アンケートくらいである。 だが、先進諸国では、大学運営や大学評価に学生が一...

2013年07月23日 22:00

一夜明けて

Facebook上に、選挙結果に対する多くの知人たちの所感が記されている。その多くは、落胆したものが多かった。福島の有権者が、原発推進派の自民を選んだことに対する憤りが記されているものもあった。予想さ...

2013年07月22日 10:00

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