SYNODOSの記事一覧

地方分権時代における国民保護 - 川島佑介 / 行政学

国民保護法とはテロや戦争に直面してしまった際に、少しでも被害を抑えることを目的とした法律が存在する。2004年に成立した国民保護法である。2017年に北朝鮮からのミサイル発射が相次いだ際に流行語となったJ-アラートも、この法律を運用面から支えている。国民保護法は、住民を安全な場所へ導く避難、負傷者や避難者のケアにあたる救援、事態の鎮静化を目指す対処という大きな三本柱から成っている。全体的には、下図...

2020年05月22日 11:12

9月入学の「隠れたコスト」――新卒者の「放棄所得」と国の「逸失税収」 - 荒木啓史 / 教育社会学・比較教育学

本稿は、苅谷剛彦・オックスフォード大学教授の呼びかけで集まった研究グループ(50音順に相澤真一・上智大学准教授、氏岡真弓・朝日新聞編集委員、岡本尚也・Glocal Academy 代表理事、中村高康・...

2020年05月20日 16:20

誤解だらけの「日米地位協定」- 山本章子 / 国際政治史

在日米軍が事故や犯罪を起こすとニュースに登場する日米地位協定。名称は聞いたことがあるけれど内容はよく知らない、という人が多いのではないでしょうか。まして、協定の条文そのものを見たことがある人は、そんな...

2020年05月19日 16:10

「9月入学」について改めて確認しておきたいこと - 中里透 / マクロ経済学・財政運営

中学生の頃、期末テストの前になるとなぜか小説が読みたくなるということがあった。その理由は今も不明だが、目の前の困難に直面して現実逃避をしていたのかもしれない。いま盛り上がっている「9月入学」の話も、ど...

2020年05月15日 16:21

テドロスWHO事務局長は何に失敗したのか――新型コロナ・パンデミック対応から浮かび上がる対立の時代の国連機関 - 本多倫彬 / 政策過程研究、国際協力論

新型コロナ・パンデミックが拡大する中、対応に当たる世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長の責任を問う声が日増しに強まっている。テドロス氏に辞任を求めるキャンペーンが全世界で100万人以上の署名を集め...

2020年05月13日 16:40

非常事態下の自宅での過ごし方――ヨーロッパの人々の行動や価値観の変化 - 穂鷹知美 / 異文化間コミュニケーション

人々はどのように過ごし、何が変わったのかヨーロッパ諸国がロックダウンをはじめてから、5週間あるいはそれ以上がたちました。ドイツ語圏では4月下旬から、営業を禁止されていた店舗の営業を認めるロックダウン解...

2020年05月11日 13:35

安全保障政策の「コンセンサス」――総合安全保障と安全保障論議 - 山口航 / 外交史・安全保障論

総合安全保障の推進日本の安全保障政策をめぐっては、政党を越えた「コンセンサス」がある。こう言えば信じられるだろうか。それは、「総合安全保障」の推進についてのコンセンサスである。実際に、様々な政治家がこ...

2020年05月09日 14:41

「9月入学」について考える――誰のために? 何のために? - 中里透/マクロ経済学・財政運営

休校で失われた学生生活を取り戻したい。そのような高校生の思いから始まった「9月入学」の議論が、大きな広がりを見せている。4月29日には全国知事会でもこの問題がとりあげられ、各知事からさまざまな意見が表...

2020年05月07日 13:39

感染症対策のための規制、ナッジ、データそして民主主義 - 成原慧 / 情報法

はじめに新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、さらなる蔓延を防止するために、人々の行動制限や行動変容が求められている。法は、どこまで人々の行動を規制すべきなのだろうか。また、「ナッジ」と呼ばれる一見し...

2020年04月28日 11:11

外国からの選挙介入、「ディスインフォメーション」から民主主義を守れ - 川口貴久 / 国際安全保障

1.民主主義が直面する選挙介入のリスク2020年米国大統領選挙が近づくにつれ、外国政府による選挙介入のリスクが注目を浴びている。もちろん外国政府による選挙介入は近年に限った現象ではないが、今日では選挙...

2020年04月22日 11:53

現金給付の正しい届け方――定額減税と年金受取口座の活用を - 中里透 /マクロ経済学・財政運営

家計支援のための現金給付が、1人当たり10万円の一律給付の形で実施されることととなった。条件付きで30万円の給付を行う当初の政府案には不公平や不適切な受給につながりかねない問題点が数多くあったから、こ...

2020年04月21日 20:50

コロナウイルス禍が照らし出す国民国家の弱さ - 池田嘉郎 / ロシア近現代史

はじめにコロナウイルスが世界を席巻するなかで、この災禍が国家や社会のあり方にどのような影響を与えているのかについて、色々な意見が出されている。多くの論者は、このコロナ禍によってグローバリズムの理念が大...

2020年04月21日 11:21

もうひとつの新型コロナウイルス最前線――訪問看護領域のヒアリングから - 木村映里 / 看護師

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大により厚生労働省は、4月2日、医療リソースを重症者・重症ハイリスク者に割くため、軽症者の宿泊施設や自宅療養を進める方針を打ち出しました(1)。2020年...

2020年04月17日 17:30

ロックダウン解除への道を踏み出したオーストリア――国民の信頼を担保にむかう行方は - 穂鷹知美 / 異文化間コミュニケーション

ロックダウン解除はいつ?現在、世界中の先進国の多くが、おおむねロックダウンかそれに近い拘束の多い状態になっていますが、3月中旬からロックダウンを実施中のヨーロッパでは、ようやく4月はじめから感染者数の...

2020年04月14日 16:17

戦後メディアの病――悪と対峙し、弱者を代弁する自分こそが善である - 佐々木俊尚 / ジャーナリスト

2011年の福島第一原発事故にまつわる新聞やテレビの報道は、日本の戦後メディアが内包していた問題をまざまざと浮かび上がらせたと言える。風評被害を抑えるべき報道機関が逆に風評を煽ったケースは少なくなく、...

2020年04月13日 12:38

不確実な情報が錯綜する中で有益な情報をどう見分けるか――災害多発時代を賢く生き抜くためのリスクマネジメント(前編) - 安田陽/風力発電・電力系統

新型コロナウィルスCOVID-19が世界中で蔓延し、世界中の国や都市でロックダウンが相次いでいます。過去数年、これまでも地球上で異常気象(日本では大型台風や集中豪雨、オーストラリアやカリフォルニアでは...

2020年04月08日 16:26

現金給付の政府案について考える――複雑で手間のかかる制度設計の成果は? - 中里透 / マクロ経済学・財政運営

緊急経済対策が閣議決定された。焦点となっていた家計支援策(個人向けの現金給付)については、いくつかの制限を付したうえで自己申告(申請)をもとに給付が行われることとなったが、この政府案についてはさまざま...

2020年04月08日 15:01

「表現の自由」のための自律――緊急事態宣言と「集会の自由」 - 志田陽子 / 憲法・言論法

「表現の自由」擁護論者が「自粛」を呼びかける理由この原稿を執筆している最中の4月6日夕方に、「明日(4月7日)、緊急事態宣言を発令する」との発表があった。今、世界中が新型コロナウィルスによる感染症と戦...

2020年04月07日 13:50

新型コロナ・パンデミックでみえる危機時の国民への発信 - 本多倫彬 / 政策過程研究、国際協力論

4月1日、日本政府がマスク2枚を全国に配布することが報じられた。「1住所当たり2枚の布マスクを配布の方針 安倍首相」(NHK web、2020年4月1日) https://www3.nhk.or.jp...

2020年04月06日 15:04

医療破綻させないために今、スイスで起きていること――トリアージに関する医療ガイドラインの制定と患者事前指示書作成の奨励 - 穂鷹知美 / 異文化間コミュニケーション

医療破綻させないために新型コロナウィルスの感染が拡大しているヨーロッパの国々は、外出や3人以上が集まることの禁止など、急激な感染拡大の防止対策として、次々と強硬な対策を打ち出しています。そして、重症患...

2020年04月04日 12:51

ヨーロッパ・中国関係の変容?――COVID-19がもたらす影響 - 東野篤子 / ヨーロッパ国際政治

はじめにヨーロッパと中国との関係は、紆余曲折を経ながらも徐々に進展してきた。EUは中国の人権状況などを問題視しつつ、中国との経済的相互依存を深めてきた。現在中国とEUは、相互に欠くべからざる経済パート...

2020年04月02日 15:12

商品券より日銀券――簡素で効率的な給付について考える - 中里透 / マクロ経済学・財政運営

4月上旬にも決定が予定されている緊急経済対策のとりまとめに向けて、活発な議論が展開されている。中には和牛商品券(お肉券)や国産魚介券(お魚券)の発行を求めるユニークな提案もあって、これには批判の声も寄...

2020年03月31日 10:22

「ネットは社会を分断しない」? ―― 楽観論を反駁する - 辻大介 / コミュニケーション社会学

1.ネットによる「社会の分断」本年1月末、イギリスはついにEUを離脱した。だが、それをめぐって二分された世論の溝は、そう簡単に埋まりそうにはない。ふたたび大統領選挙を迎えるアメリカでも、共和党と民主党...

2020年03月30日 13:50

ドゥテルテ政権の新型コロナウイルス対策――なぜフィリピン人が厳格な「封鎖」に協力するのか - 日下渉 / フィリピン政治研究

2020年3月24日現在、フィリピンにおける新型コロナウイルスの感染者数は462名(死亡33名)と、日本の1,140名(死亡42名)よりも少ない。だが、「緩和ムード」の指摘される日本とは対照的に、フィ...

2020年03月26日 14:06

消費減税か現金給付か――制度と経緯に即して考える - 中里透 / マクロ経済学・財政運営

新型肺炎(コロナウイルス感染症)の影響で景気が急速に悪化しつつある。2月の景気ウォッチャー調査では、足元の景況が東日本大震災の直後の水準に近づきつつあることが示されたが、こうした中、経済対策の柱として...

2020年03月23日 11:02

「障害」ということ、「自立」ということ──映画『インディペンデントリビング』から見えるもの - 熊谷晋一郎×田中悠輝

障害があっても、地域の中で自立して暮らしたい──。「インディペンデントリビング(自立生活)」を選択して生きる障害者たちの日常を追ったドキュメンタリー映画『インディペンデントリビング』が全国で公開中だ。...

2020年03月19日 15:38

国家によるサイバー攻撃からのセキュリティ - 川口貴久 / 国際安全保障

※本稿の見解は執筆者個人のもので、いかなる法人・グループ・組織の見解を代表しません。サイバーセキュリティ分野で「プリズム(PRISM)」といえば、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)...

2020年03月18日 13:41

危機対応の経済政策――消費増税と新型肺炎をどのように乗り越えるか? - 中里透 / マクロ経済学・財政運営

昨年10月の消費増税をきっかけに、アベノミクスの開始時点(2013年の年初)の水準まで逆戻りした日本経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東日本大震災の発災直後の水準に向けて下降線をたどりつつ...

2020年03月16日 15:18

就職活動過程における「やりたいこと」の論理 - 妹尾麻美 / 社会学

1.仕事を語る語彙就職活動で自己分析が定着してからおおよそ20年が経とうとしている。この間に、「キャリア」という言葉も普及した。「自らのキャリアや目標を考えて仕事を選択する」という考え方は若者のみなら...

2020年03月16日 14:50

相模原事件裁判から何が見えるか - 西角純志 / 社会学・社会思想史

1.匿名裁判障害者殺傷事件の裁判がはじまった。この裁判は、2016年7月26日未明、神奈川県相模原市にある知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者など45人が次々に刃物で刺され、入所者19人死亡、...

2020年03月13日 16:15

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