SYNODOSの記事一覧

日本の男女賃金格差とペイ・エクイティ運動 - 屋嘉比ふみ子 / ペイ・エクイティ・コンサルティング・オフィス(PECO)代表

Ⅰ.ペイ・エクイティ運動の必要性1.日本の女性労働の実態女性活躍推進法が2016年4月に施行されましたが、女性労働者は活躍できているでしょうか?現在、男性正社員の賃金を100とすれば、女性正社員73.4%、男性非正規67.3%、女性非正規54.4%であり、女性非正規社員の賃金は男性正社員の5割に過ぎません(2018年度版「賃金構造基本総計調査」)。正社員だけで見ても、OECD加盟国のなかでワースト...

2019年08月19日 14:06

西欧社会民主主義はなぜ衰退しているのか? - 吉田徹 / ヨーロッパ比較政治

ポピュリズム伸長と社民の衰退西欧各国の社民政党が大きなダメージを受けている。2017年から2018年は、英EU離脱と米トランプ大統領誕生があったこともあり、西ヨーロッパ各国での選挙が大きな注目を浴びた...

2019年08月08日 16:48

戦後日本の合わせ鏡としてのヒロシマ - バルテレミー・クールモン / アジア国際関係

広島への原爆投下は戦後日本の歴史そのものであるし、また、その逆も真といえる。原爆投下をいかに記憶するかをめぐっては、つねに再考され、そして修正されてきた。原爆投下をめぐる歴史の記憶は、変遷する時代の影...

2019年08月06日 16:11

動物にたいする倫理的配慮と動物理解 - 久保田さゆり / 倫理学

私たちの社会には、人間の他にも、多くの動物が含まれている。たとえば、犬や猫などのコンパニオン・アニマル(伴侶動物)は、その多くが人間の生活圏の中で生き、人間と密接な関係を築いている。また、全国にある動...

2019年08月01日 16:28

精神科の選び方1――治療ガイドラインと比較する - 井出草平 / 社会学

精神科の選び方について相談をされることが度々あるので、ここで一度、まとめてみたい。精神科選びはユーザーにはかなり重要な情報であるし、ニーズもあるようなので、チャレンジしてみたい。とにかく精神科選びは難...

2019年07月29日 11:32

パートナーに求めるものは財産、若さ、知能、それとも家事能力?――男女同権がパートナー選びや社会にもたらす影響 - 穂鷹知美 / 異文化間コミュニケーション

みなさんがパートナー選びで重視するのはどんなことでしょう。財産、若さ、知能、容姿、それとも家事能力でしょうか。近年、ドイツ語圏では、パートナー選びを社会の男女同権の進展と関連づけて説明する見解が、たび...

2019年07月25日 16:05

ひきこもりと犯罪 - 井出草平 / 社会学

ひきこもりの犯罪は稀なのか昨今、ひきこもり状態にある者の犯罪が立て続けに起こっている。それに対して、「ひきこもりの犯罪は稀である」という啓蒙記事が新聞には掲載された。この種の報道は正しい。たとえば、東...

2019年07月22日 14:58

帰還した住民の外部被ばく線量は?――帰還者の被ばく量で健康影響の心配なし

東京電力福島第一原子力発電所の事故で避難指示が出された福島県南相馬市小高区は、2016年7月、一部地域を除き避難指示が解除されました。現在、南相馬市小高区に帰還し、生活を再開した人々がいます。南相馬市...

2019年07月18日 19:10

トルコの独立戦争から100年――国民の記憶と危機意識 - 柿﨑正樹 / 比較政治

いまから100年前の1919年5月19日、黒海沿岸の町サムスンに、ひとりのオスマン軍人が上陸した。その名はムスタファ・ケマル、のちにトルコ共和国の建国者となる人物である。当時のオスマン帝国は第1次世界...

2019年07月18日 15:09

京都大吉田寮問題とはなにか――大学自治の行方 - 広瀬一隆 / 新聞記者

自由な研究と教育が重んじられる大学で、管理強化が進んでいる象徴なのだろうか――。京都大は、現役では日本最古の学生寮「吉田寮」の旧棟と食堂からの立ち退きを求めて寮生を相手に京都地裁へ提訴、7月4日に第一...

2019年07月16日 16:54

続・福島の甲状腺がんと放射線被ばくに関連なし――福島県「県民健康調査」検討委員会

福島県では、東京電力福島第一原発事故当時におおむね18歳以下だった県民に対して、甲状腺検査を実施しています。検査は、「先行検査」と「本格検査」に分けられます。先行検査では、原発事故による放射線被ばくの...

2019年07月13日 10:21

精神科病院のどこが問題なのか、どうやって変えるか - 原昌平 / 読売新聞大阪本社編集委員、精神保健福祉士

日本の精神科医療の最大の課題精神科病院というと、みなさんはどんなイメージを思い浮かべるだろう。傷ついて心を病んだ人が静かに療養する場所だろうか? ざわめく病棟に閉じ込められ、自由を奪われてしまう場所だ...

2019年07月11日 14:50

タクシン時代、終焉へ――タイ政治、主役交代も分断修復の道筋見えず - 柴田直治 / 東南アジア地域研究

タイではこの3か月の間に歴史の節目となる出来事が続いた。69年ぶりの国王戴冠式、10年ぶりの東南アジア諸国連合(ASEAN)議長、8年ぶりの総選挙、5年ぶりの民政移管・・・。政界を二分して争った最大の...

2019年07月08日 15:01

核兵器の廃絶を訴えること、核の傘に安全を頼ること――核兵器禁止条約を事例に考える - 佐藤史郎 / 国際関係論、安全保障論

2017年7月7日、国際連合の会議は、賛成122カ国・反対1カ国・棄権1カ国の圧倒的多数で、核兵器禁止条約(Treaty of the Prohibition of Nuclear Weapons: ...

2019年07月04日 12:02

「社会への投資」から考える日本の雇用と社会保障制度 - 濵田江里子 / 比較政治学

2018年10月に発足した第4次安倍政権は、日本が直面する最大の課題として少子高齢化を掲げ、すべての世代が安心できる社会保障制度へと改革を進めていくことを表明した。改革を議論する場として未来投資会議を...

2019年07月02日 15:57

原発事故直後の一人ひとりの外部被ばく線量は?――福島県民健康調査「基本調査」

原発事故後の放射線による健康影響が出ないかをより正確に確認するためには、原発事故直後、もっとも放射線量の多い時期の、住民一人ひとりの被ばく線量を把握することが重要です。東京電力福島第一原子力発電所の事...

2019年07月02日 15:16

遙かなる未来を語ること――『予測がつくる社会』 - 福島真人 / 文化人類学・科学技術社会学

第三千年紀『2000年から3000年――31世紀からふり返る未来の歴史』は、英国のSF作家とサイエンス・ライターによって書かれた未来史の本である(以下『第三千年紀』、B.ステイブルフォードとD.ラング...

2019年06月26日 15:59

「富山は日本のスウェーデン」なのか――井手=小熊論争を読み解く - 吉田徹 / ヨーロッパ比較政治

論壇で「論争」と呼ばれるものを目にしなくなってから久しい。1960年代から活発だった講和条約をめぐる論争、90年代に再燃した歴史認識論争といった硬派な議論はもちろんのこと、80年代の「アグネス論争」と...

2019年06月24日 14:31

欧州議会議員選挙とユーチューバー――中高年が仕切る政治にノーをつきつけた若者たち - 穂鷹知美 / 異文化間コミュニケーション

選挙前夜の突然の出来事5月の末、ドイツをはじめEU諸国では、5年に1度の欧州議会議員選挙がありました。ヨーロッパや世界全体では、EU懐疑派や極右政党の動向に強い関心が向けられた選挙であったように思いま...

2019年06月20日 14:38

「わがまま」の背景に思いをいたす想像力を / 『みんなの「わがまま」入門』著者、富永京子氏インタビュー

――今回、若者に向けて社会運動についてお書きになろうと思った理由を教えていただけますか。直接的なきっかけとしては、ある中高一貫校で講演をした経験があります。生徒さんからいただいた質問の多くは、「政治の...

2019年06月18日 16:28

カナダにおける知的障害者の脱施設化から日本が学ぶべきこと - 鈴木良 / 障害学

1.カナダと日本1980年代のカナダでは、100床以上の知的障害者入所施設(以下、施設)で、約1万名以上の人々が生活していた。オンタリオ州(以下、ON州)やブリティッシュコロンビア州(以下、BC州)に...

2019年06月13日 15:31

福島の出生率は全国平均より高い

福島県の2018年の合計特殊出生率(女性が一生の間に産む平均の子どもの数の推計)は1.53で、全国平均の1.42を上回っています。北海道、東北地方、関東地方の14都県でもっとも高い数値です。東日本大震...

2019年06月11日 20:32

“子育て罰”を受ける国、日本のひとり親と貧困 - 桜井啓太 / 貧困研究、社会福祉学

◇子どもの貧困は、大人の貧困である。たいていの場合、子どもだけがひとり貧困になるわけではない。一緒に暮らす大人が贅沢な生活をしているのに、子どもを困窮させているのであれば、それは貧困問題ではなくネグレ...

2019年06月10日 17:41

兵器化される情動反応――2019年インドネシア大統領選挙にみる選挙テクノロジーの影 - 本名純 / インドネシア政治研究

直接選挙で国家リーダーを選ぶ国は少なくないが、世界でもっとも巨大な直接選挙を行う国は、アメリカでもインドでもなく、じつはインドネシアである。この国では1億9千万の有権者が直接大統領を選ぶ。世界最大の民...

2019年06月06日 15:37

福島で見つかる甲状腺がんは放射線被ばくとの関連がない

東京電力福島第一原子力発電所の事故の後、福島県は、原発事故当時18歳以下だった全県民などを対象に、2011年10月から現在まで、超音波を使った甲状腺スクリーニング検査(甲状腺がんの可能性の有無をふるい...

2019年06月03日 21:51

これからの校則の話をしよう - 山本宏樹 / 教育社会学

1.「ブラック校則」の社会問題化2018年、日本の教育界で「ブラック校則」を追放しようという機運が高まりました。「ブラック校則」とは「一般社会から見れば明らかにおかしい校則や生徒心得、学校独自ルールな...

2019年06月03日 16:17

世界から無視される日本 - 畠山勝太 / 国際教育開発

こんにちは、畠山です。今回は国際教育協力と日本について話をしようと思います。国際教育協力分野の論文も掲載してくれる学術誌にはいくつか媒体がありますが、International Journal of ...

2019年05月30日 15:17

福島第一原発事故後、新生児の異常は増えていない――低出生体重児・先天奇形・先天異常は全国と同じ

東京電力福島第一原子力発電所事故によって始まった福島県県民健康調査で、福島県立医科大学は「妊産婦に関する調査」を実施しています。調査には、福島の新生児の体重や異常の有無などが含まれています。2017年...

2019年05月27日 15:18

福島第一原発事故後、甲状腺被ばくを予防する「安定ヨウ素剤」服用の実態は?

原子力災害が起きると、放射性ヨウ素が環境中に飛散することがあります。放射性ヨウ素は、体の中に取り込まれると甲状腺に集まりやすく、とくに子どもの甲状腺がんの発生リスクとされています。甲状腺の放射性ヨウ素...

2019年05月27日 15:12

自粛反対論と「戦士」の黄昏 - 山口浩 / 経営学

2019年3月、音楽グループ・電気グルーヴのメンバーで俳優でもあるピエール瀧(敬称略。以下同様)が麻薬取締法違反容疑で逮捕された。同年4月に起訴され、その後保釈が認められたが、所属事務所であるソニー・...

2019年05月27日 15:02

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