SYNODOSの記事一覧

トランプ氏SNS排除のリスク――いまそこにある危機 - 田中辰雄 / 計量経済学

いま緊急の課題は何か2021年1月、トランプ元大統領のツイッターのアカウントが永久凍結された。フェイスブックも追随し、トランプ氏は大手SNSから排除されたこの事件は、さまざまの論評を呼び起こした。デマを流し暴力を煽るアカウントは凍結されてしかるべきという容認論がある一方、言論の自由を奪う危険な措置という批判もある。法的に見て私企業がユーザに自社のサービスの利用を許すかどうかはその企業の自由であると...

2021年01月28日 13:03

サンスティーンという固有名を超える!――めんどうな自由、お仕着せの幸福第6回(最終回) 成原慧×那須耕介

シノドス英会話――英語の「話し方」をお教えします https://synodos.jp/article/23083那須耕介さんがナッジやリバタリアン・パターナリズムをめぐって語り合う対話連載、ついに最...

2021年01月25日 11:36

わたし、かわいそうですか?――『ヤングケアラー わたしの語り 子どもや若者が経験した家族のケア・介護』(生活書院) - 澁谷智子

「わたし、かわいそうですか?」この本の帯となった言葉である。18歳未満の子どもが、本来であれば大人が担うと想定されているような責任を負って家族の世話をしている様は、多くの人に何かを訴えかける。こうした...

2021年01月22日 13:19

迷走する日本の教育――専門知なき教育政策の問題点 中村高康×川口俊明

戦後最大の入試改革と言われた、センター試験に代わる新たな共通テスト改革。英語民間試験および記述式問題の導入が、新テスト実施の1年前という直前の2019年末に見送られました。加えて2020年8月には主体...

2021年01月20日 15:31

隣国中国と向き合うために――『教養としての「中国史」の読み方』(PHP研究所) - 岡本隆司

正体の見えない中国新型コロナ・ウィルス感染症の蔓延する昨今、移動渡航の制限ですっかり外国人を見かけなくなった。でも一年ほど前は、どの観光地もいわゆる「インバウンド」でごった返していたものである。なかで...

2021年01月15日 13:02

北方領土交渉はなぜ進まなかったのか――安倍政権の安保政策を振り返る(2) - 吉岡明子 / 現代ロシア・日露関係

2012年末に発足した第二次安倍政権が、最も精力的に取り組んだ外交課題のひとつが、ロシアとの間で長年の懸案事項となってきた北方領土問題、平和条約問題であった。安倍首相(当時、以下に同じ)は在任中、ロシ...

2021年01月13日 16:03

日本国憲法は同性婚を認めるのか?――『同性婚論争 「家族」をめぐるアメリカの文化戦争』(慶應義塾大学出版会) - 小泉明子

本書『同性婚論争』は、アメリカで同性婚(婚姻の平等)が2015年に実現されるまでにどのような経緯を経たのか、そのダイナミズムを中心に描いた本である。同性婚を認めるか否かという論点は、近年日本でも話題に...

2021年01月08日 22:28

空間線量と個人の被ばく線量の関係は? - 福島レポート

東京電力福島第一原子力発電所事故後、飛散した放射性物質による住民の被ばく状況の把握が必要になりました。ある地域の外部被ばく線量は、その地域の住民が個人線量計をつけて生活をすれば、正確に測定することがで...

2021年01月05日 15:42

社会的弱者に、医療はどう向き合うか――『医療の外れで 看護師のわたしが考えたマイノリティと差別のこと』(晶文社) - 木村映里

「生活保護、性風俗産業の従事者、セクシュアルマイノリティ、性暴力被害者などが、医療者からの心無い対応で傷ついたり、それがきっかけで医療を受ける機会を逸している現実がある。医療に携わる人間は、こうした社...

2020年12月26日 16:06

人工知能――より多様に理解するための5冊 - 大山匠 / 哲学

2010年代初頭に大きなブレイクスルーを迎えてからというもの、「人工知能(Artificial Intelligence, AI)」はあっという間に私たちの生活のすみずみに浸透した。周りを見渡せば、手...

2020年12月21日 15:18

深層学習は脳の振る舞いを取り込めるのか? - 佐々木雄一 / 深層学習

ニューラルネットワークは、脳を理解しようとする試みの中から生まれた。ニューラルネットワークとは、人間の脳内にある神経細胞(ニューロン)とそのつながり、つまり神経回路網を、人工ニューロンという数式的なモ...

2020年12月15日 14:45

「聖なるものを人間化する」若者たち―『再帰的近代のアイデンティティ論 ポスト9・11時代におけるイギリスの移民第二世代ムスリム』(晃洋書房) - 安達智史

「イスラーム」あるいは「イスラーム教徒(以下、ムスリム)」と聞くと、どんなイメージをもつでしょうか。頭・全身を覆うスカーフやヴェールを着用する女性、白い帽子や首から足下までが隠れるガウンを着こなす男性...

2020年12月11日 15:58

不測の未来と政治の時間性――ホッブズとトゥキュディデスの視点 - 梅田百合香 / 政治思想史、社会思想史

はじめに2020年、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、各国政府が入国制限やロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。世界保健機構(WHO)は「パンデミック」を宣言し、各国で移動の自由という国民の基本的な権...

2020年12月09日 16:03

人間の安全保障の理論と実践――「誰も取り残されない社会」の実現に向けて - 宮下大夢 / 国際関係論・国際協力論・平和構築論

はじめに「人間の安全保障」(human security)という概念が公の場に登場してから四半世紀が経過した。「人間の安全保障」とは、国境を越える多様な脅威から人間一人ひとりの生存、生活、尊厳を確保す...

2020年12月07日 14:01

「ハイブリッド戦争」と動揺するリベラル国際秩序 - 志田淳二郎 / 米国外交論・国際政治学

「ハイブリッド戦争」の時代(1)クリミア半島併合作戦2014年のウクライナ危機以降、世界は「ハイブリッド戦争」の時代に突入した。2013年秋から2014年3月にかけて、ウクライナの隣国ロシアは、政治的...

2020年12月02日 14:16

タイ政治混迷の背後にあるものは何か――『タイ民主化と憲法改革 立憲主義は民主主義を救ったか』(京都大学学術出版会) - 外山文子

2020年秋、タイ政治は混迷を極めている。7月下旬以降、バンコクのみならず地方都市でも学生を中心とした反政府デモが連日のように続いている。学生たちは、プラユット政権の非民主性や汚職体質を糾弾し、憲法改...

2020年11月30日 16:28

ロシアの国際安全保障観――「もうひとつの自由主義」による世界の均衡を求めて - 小林主茂 / ロシア外交・安全保障政策

はじめにシベリア抑留の生還者を祖父に持つ筆者は、幼少期より、ソ連・ロシアに関する話を聞く機会に多く恵まれた。そのような縁から、ロシア外交・安全保障政策の研究に携わるようになり、10年近くになる。そうし...

2020年11月28日 17:22

資金繰り支援と地方銀行の再編――金融政策の政策金融化について考える - 中里透 / マクロ経済学・財政運営

日本銀行が市場に供給している資金には「色のついたおカネ」と「色のついていないおカネ」がある。もちろんこれは比喩であるが、2013年以降、日銀が採用してきた金融政策の枠組み(量的・質的金融緩和)について...

2020年11月27日 12:16

ALS嘱託殺人という出来事――なぜ異性介助が問題とならないのか - 河本のぞみ / 作業療法士

ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気を、どのくらいの人が知っているだろうか。難病中の難病と言われたりする。日本で約10000人(平成27年9430人)罹患しているが原因は不明だ。徐々に全身の筋肉が動...

2020年11月26日 21:38

リベラリズムが生き残る理由――『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社現代新書) - 吉田徹

いわゆる「リベラル批判」がかまびすしくなってから久しい。書籍の類をざっと検索しただけでも、橘玲『「リベラル」がうさんくさいのには理由がある』、ケント・ギルバート『リベラルの毒に侵された日米の憂鬱』、中...

2020年11月24日 18:38

趣味の社会学――文化・階層・ジェンダー - 片岡栄美 / 文化社会学・教育社会学・社会階層論

日本には経済的な格差はあっても、文化的な格差はあまり意識されることがない。たとえばクラシック音楽を好きな人が、JPOPも好きでカラオケをしていたり、あるいは古典文学を愛好しつつアニメも好きという人がい...

2020年11月19日 16:48

なぜ戦争は起こるのか?――『進化政治学と国際政治理論 人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ』(芙蓉書房出版) - 伊藤隆太 / 国際政治学、安全保障論

なぜ人間は戦争をするのだろうか。この究極的な問いをめぐり、これまで社会科学では一つの誤った発想が中心的なドグマとなっていた。それは、「戦争は人間の本性とはかかわりがない」という考え方である。このルソー...

2020年11月16日 12:02

平成時代の国際平和協力とその終焉――安倍政権の安保政策を振り返る(1) - 本多倫彬 / 政策過程研究、国際協力論

はじめに安倍政権が外交・安全保障分野で残した実績のひとつに、2015年の平和安全法制があることは疑いない。それ自体の是非をどう評価するかとは別に、集団的自衛権の行使を限定的とはいえ容認し、自衛隊の国外...

2020年11月12日 10:23

コンピュータを使った全国学力テストはなぜ失敗しそうなのか――『全国学力テストはなぜ失敗したのか』(岩波書店) - 川口俊明 / 教育学・教育社会学

2007年以降、日本では子どもたちの学力実態を把握し、教育政策や指導改善に活かすという趣旨から、小学6年生・中学3年生の全員が参加する全国学力・学習状況調査(以下、全国学力テスト)が実施されています。...

2020年11月09日 11:35

「この世界は生きるに値する」――3度目の骨髄移植を前にして / 黒田朋子さんインタビュー / 服部美咲

⽩⾎病などの⾎液のがんでは、骨髄移植をすることがある。骨髄移植では、患者とドナーの造⾎幹細胞(骨髄の中にある⾎液をつくるもととなる細胞)を置き換えて完治を⽬指す。この治療では、移植前の大量の抗がん剤投...

2020年11月05日 12:08

熟議でのナッジ? 熟議へのナッジ?――めんどうな自由、お仕着せの幸福(5) - 田村哲樹×那須耕介

那須耕介さんがナッジやリバタリアン・パターナリズムをめぐって語り合う対話連載、今回は名古屋大学の田村哲樹さんがご登場です。政治学者として、ずーっと「熟議」を研究してきた田村さんは、じつはその熟議と食い...

2020年11月02日 14:48

アメリカ大統領選挙とイランで続く不審な爆発――黒幕はイスラエルか? - 高橋和夫 / 中東研究

6月末、イランで不審な爆発と火災の連鎖が起こった。7月に入っても、この連鎖は続いている。『ニューヨーク・タイムズ』紙が、ある中東の国の諜報機関の情報として伝えたところによると、爆発した建物では新型の遠...

2020年10月21日 14:28

考えたいのは「市民(有権者)の責任」――『「高齢ニッポン」をどう捉えるか』(勁草書房)- 浜田陽太郎

「政治部のデスクからは「世の中は、20人が決めている。それを取材するのが政治部」とたたき込まれた。官邸に常駐する「政府首脳」に生活に密着した社会保障の現場を取材してきたと自己紹介すると、「ああ、そうい...

2020年10月19日 14:18

韓国の非熟練外国人労働者の受け入れにみる日本の政策へのインプリケーション / 春木育美 / 社会学・現代韓国政治研究

はじめに2019年4月、日本政府は改正出入国管理法を施行し、外国人労働者政策を大きく方針転換した。これまで原則認めていなかった非熟練労働者(単純労働者)を正式に受け入れるという、重要な政策転換だ。新た...

2020年10月16日 09:19

中東は難しいが理解できる(はず)――『中東政治入門』(ちくま新書) - 末近浩太

「中東は難しい。そう感じている人は、少なくないであろう。」私の新刊『中東政治入門』は、このように始まっています。中東と聞くと、確かに難しそうです。しかし、例えば、東アジアやアメリカが簡単かと言えば、そ...

2020年10月12日 18:16

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