Dainの記事一覧

萱野稔人・御田寺圭『リベラリズムの終わり』トークイベントまとめ

世界中で嫌われている(らしい)リベラリズムの限界と未来について、萱野稔人さんと御田寺圭さんが考察するというトークイベントがあったので聴いてきた。トピックハイライト顔で選ぶと差別だが、頭で選ぶのは差別ではない男女平等が大事なら、激務で過労死寸前の職場に女性を送り込むの? と聞くと、「そんなことは議論していない」SNSで偉そうな教授はCiNiiで検索されるリベラリズムでは財の再配分ができない理由 ≒ ...

2019年12月29日 10:58

ヒットする物語の作り方『SAVE THE CAT の法則』

『SAVE THE CAT の法則』 には、大ヒットする映画の法則と、それを適用する方法が書いてある。ベストセラー小説やゲームにおける、物語のベストプラクティスとしても使える。たとえば、・どんな映画な...

2019年12月18日 22:06

「驚きたい」という欲望を満足させる『驚異と怪異』

不思議な生きものや、奇妙な出来事が好きだ。未知の怪異に触れ、驚きたいという欲望が、わたしの中にあるのかもしれない。異形や怪異を追いかけるうちに、自分の知っていることとのつながりが見えてくる。未知の中の...

2019年12月16日 15:06

GDPがどういう値なのか、ちゃんと理解できていますか?

数値化されるということは、標準化された手続きによって計測・集計できるから、そこに人の思惑や裁量が入り込む余地なぞ無い、と思っていた。ところが、GDPについては違うらしい。『GDP 小さくて大きな数字の...

2019年12月10日 07:36

この本がスゴい!2019

人生は短く、読む本は多い。毎年この時期、自分のリストを振り返るのだが、読みたい本が尽きることはない。読むほどに、知るほどに、知識と理解と表現の不足を痛感する。それでも読むし、ここに書く。読むことで豊か...

2019年12月02日 11:45

おっぱいは誰のものか?『乳房論』

問:おっぱいは誰のものか?答:それを持つ本人のもの2行で終わるはずなのだが、『乳房論』を読むと、こんな単純なものではないようだ。この答えに至るまでに様々な紆余曲折があり、今でも続いていることが分かる。...

2019年11月26日 19:53

「哲学に答えは無い」という誤答

「哲学に答えは無い」という発言を目にする。哲学者は、何千年も似たような問答を繰り返し、さまざまな理論を打ち立ててきた。だが、完全無欠の真実にたどり着いた理論もないし、完璧に誤りであると否定される理論も...

2019年11月18日 10:57

ナチスのデザイン『独裁者のデザイン』

ニュースに接するとき、心の中でアラームが鳴るものと、そうでないものがある。アラームが鳴ったものは、後になって、ニュースを装ったプロパガンダだったり、意見誘導のために歪められた情報であることが判明するこ...

2019年10月14日 10:33

「倫理的に正しい金儲け」が資本主義を最強にする『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

プロテスタンティズムが資本主義を生みだした? さらっと流すと、そう読めてしまう。もちろん、マックス・ヴェーバーは「プロテスタンティズムが資本主義を生んだ」と言ってない。むしろ『プロ倫』では、そうした安...

2019年08月05日 14:34

ネタバレについて哲学者がガチバトルする「ネタバレのデザイン」

ネタバレは悪か?ネタバレは悪という人は、作品から得られる楽しみが減ってしまうからだという。作品を堪能する前に、結末が分かったら、面白くないでしょ? 2018年に南極で起きた殺人未遂の動機は、読んでる本...

2019年07月14日 15:12

死 ね な い 老 人

世界一の長寿国であるこの国は、人生100年の時代ともいわれている。リタイアして、悠々自適の毎日を送る人がいる。趣味やレジャーや学び直しなど、第2の人生を謳歌する人もいる。(未来はともかく)今の高齢者は...

2019年06月27日 22:26

大人もハマる子どもの新書

知らない分野をサクッと知りたいとき、新書が便利だ。ところが、新書の中には、かなり難解で、入門書としては厳しいのも、けっこうある。その点、子ども向け新書は、特に分かりやすく解説されている。だから、それを...

2019年06月20日 08:30

秘密の悩みは、バーチャル師匠に相談せよ

精神的にヤバいとき、どうするか? 自分ではどうしようもできず、かつ、誰にも相談できない悩みだったら、どうするか?そんなとき、バーチャル師匠を召喚する。いわば仮想的な師匠である。バーチャル師匠とはあらか...

2019年06月14日 16:08

映画『ニューヨーク公共図書館』を観たら、未来の図書館が見える

フレデリック・ワイズマン監督『ニューヨーク公共図書館』を観てきた。ニューヨーク公共図書館(NYPL)そのものを主役とし、そこに集う人々を丹念に描いており、ものすごく贅沢な3時間が、あっという間だった。...

2019年05月31日 11:35

リアル君の名は。おっさんが女の子の匂いを買ってきて身につけたら、たまらない背徳感を味わえた

「女の子の匂い」をご存じだろうか?「臭い」ではなく「匂い」である。よく言われる、せっけんの香りではない。デオドラントや柔軟剤、コンディショナー、乳液、ハンドクリーム、化粧水、オーラルケア、ファンデなど...

2019年05月22日 21:38

料理は宗教である『食べたくなる本』

料理は宗教である。教祖の数だけレシピがある。自分の「おいしい」に確信が持てなくなったとき、人は料理本を手にする。1万8千円の揚げ油著者は、『有元葉子の揚げもの』を実践する。教祖様のサイトで売っているオ...

2019年05月02日 11:05

苦しまないと死ねない国で、上手に楽に死ぬために『医者には絶対書けない幸せな死に方』

苦しまないと死ねない国で、上手に楽に死ぬために『医者には絶対書けない幸せな死に方』 生活や仕事の質を上げるテクニックが「ライフハック」なら、本書は、安らかに死ねるためのテクニックを集めた「デスハック」...

2019年03月03日 09:18

「古典は本当に必要なのか」討論会へ行ってきた

古典不要派と必要派がガチで議論するシンポジウム「古典は本当に必要なのか」を見てきた。パネリストの紹介は[「古典は本当に必要なのか」シンポジウム]で、youtube や twitterまとめ([第一部]...

2019年01月20日 16:13

本に埋もれて本と生きる『本の虫の本』

なりたくて本好きになったのでないから、止めたくて止められるものでもない。 活字中毒という便利な言葉があるが、スマホに魅入るのとは違うので、本中毒なのかもしれぬ。本書によると、中毒にはレベルがあるらしい...

2018年12月27日 08:13

「ネタバレの美学」が最高に面白い

ワークショップ「ネタバレの美学」が最高に面白かったので書く。ちなみに、togetterまとめは[ワークショップ「ネタバレの美学」2018年11月23日]にある。「脚本・虚淵玄」でも観るか? だからこそ...

2018年12月09日 12:26

人間が「どうなっているか」と、人間が「どうあるべきか」の間で問いつづける哲学『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』

わたしの人間観を更新する一冊。 もっと正確に言うと、進化心理学・行動経済学・認知科学の研究を通じ、わたしが抱いている「人間とはコレコレである」人間観がアップデートされつつあることを教えてくれる。 本書...

2018年09月05日 07:41

これが教養だ! 『これは水です』

書店に行くと「教養」を謳う雑誌や本の多いこと。 ひと昔前のマジックワード「品格」「大人の~」と一緒やね。本来ソレが足りなかったり欠けていることを指摘して、その雑誌なり本を「買う」ことで補完できるという...

2018年09月03日 09:50

ボランティア奴隷は作れる『自発的隷従論』

習慣化された奴隷は、自ら支配されたがると喝破した小論。ボランティア奴隷の作り方も書いてあるのでJOCや為政者は必携やね。 著者はエティエンヌ・ド・ラ・ボエシ、モンテーニュの無二の親友だったという。50...

2018年09月02日 07:07

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』がいかにスゴいか、このブログを例に説明する

ふろむだ(fromdusktildawn)氏が、スゴい本を出してきた。「悪魔の書」かつ「賢者の書」 これを「悪魔の書」という人がいるが、激しく同意する。なぜならこれ、知らないほうが幸せだったかもしれな...

2018年08月12日 11:28

デジタル・ヒューマニティーズの講演が面白かったのでまとめる

デジタル・ヒューマニティーズ(digital humanities)とは、人文科学に対しコンピュータを積極的に応用すること。歴史、哲学、文学、宗教学や社会学の研究において、テキスト分析技術や統計処理、...

2018年01月14日 12:42

この本がスゴい!2017(前)

人生は短いのに、読みたい本は多すぎる。 生きてる時間ぜんぶを費やしても読みきれない本を抱え、それでも新しい本に手を伸ばそうとする愚者とはわたしだ。ただ「新しい本」というだけで、何がしかの価値があると思...

2017年12月01日 08:07

この本がスゴい!2017(後)

『旅をする木』星野道夫文春文庫リンク先を見る 星野道夫のエッセイ。さらりとした筆致なのに、いつまでも心に残りつづける。 いい本を教えあうサイト[シミルボン]で、「これ読んでいないなんて、人生損している...

2017年12月01日 00:01

事実のフリした意見を見抜く、隠れた前提を暴く、核心を衝く質問をするトレーニング『国語ゼミ』

リンク先を見る「2週間でこの変更に対応するということだから、残業時間を増やすか、休日出勤するか、どちらにするか君のチームでまとめておいてくれ」※ などと言われると、すぐに詭弁センサーが動き出す。 「2...

2017年10月27日 15:01

「お金」というテーマで本を選んだ

「お金」という言葉から、あなたは何を連想するだろうか? 生活費? 給料? 投資? 経済? それとも「お金」で買えるさまざまなモノから、お金では買えない何かを思い浮かべるだろうか。お金を強奪したり騙しと...

2017年09月17日 12:51

胃がん100万、乳がん200万、肺がんだったら300万『がんとお金の本』

リンク先を見るがんになったときの、「お金」関連がまとめられている。検査や治療の明細、公的医療費助成制度の活用法、収入や生活の不安を支える公的制度など、「生きる」費用対効果を考える上で、有用な一冊。国立...

2017年06月23日 08:56

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