みんなの介護の記事一覧

厚労省のブラックな働き方は、官僚たちから弱者への共感を失わせてしまう -「賢人論。」第105回(後編)武内和久氏

2019年8月、厚生労働省に衝撃が走った。「生きながら人生の墓場に入った」「家族を犠牲にすれば、仕事はできる」「毎日いつ辞めようかと考えている。毎日終電を超えていた日は、毎日死にたいと思った」など、現場職員の赤裸々な声を集めた、厚生労働省の働き方を変えるための提言書が、厚労省若手チームによって公表されたからだ。この提言書はたちまち各種メディアに取り上げられ、各界に大きな波紋を呼んだ。元厚労省キャリ...

2019年11月29日 18:37

高齢者を地域で支える「地域包括ケアシステム」は、「大いなる自己矛盾」にも見えます -「賢人論。」第105回(中編)武内和久氏

厚生労働省が「地域包括ケアシステム」の推進を明確に打ち出したのは、2012年の改正介護保険法から。「高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、医療、介護、予防、住まい、生活支援サー...

2019年11月29日 18:05

介護を「福祉」の枠組だけで考える時代は終わりました。これからの介護は社会全体で考えるプラットフォームです -「賢人論。」第105回(前編)武内和久氏

かつて、バリバリの厚生労働省キャリア官僚だった武内和久氏は、退官3年後の2018年、『介護再編 介護職激減の危機をどう乗り越えるか』(ディスカヴァー携書)を刊行し、元官僚とは思えない革新的な提言で大き...

2019年11月29日 17:50

もうこれ以上、社会保障費の負担を後代にツケまわしできない -「賢人論。」第104回(後編)香取照幸氏

日本の介護保険制度の導入に大きな役割を果たした香取照幸氏だが、「将来世代にツケを回して成り立っている日本の社会保障制度は、危機に瀕している」と警鐘を鳴らす。「社会保障と税の一体改革」は、消費税率の引き...

2019年11月14日 14:52

北欧の福祉を見て「日本でも同じレベルの制度をつくれる」と確信しました -「賢人論。」第104回(中編)香取照幸氏

2000年、日本の介護保険制度がスタートした。それまで「公助」である措置制度で運営してきた高齢者介護を「共助」である保険制度に転換する、大きな出来事だった。そのとき、厚生省(現・厚生労働省)の高齢者介...

2019年11月14日 14:02

戦後、国土のほとんどが焼け野原になった状況のなかで、社会保障の理想と理念がはじまった -「賢人論。」第104回(前編)香取照幸氏

香取照幸氏は、1980年に厚生省(現・厚生労働省)に入局。人口減少と高齢化という深刻な社会問題と真っ向から対峙し、「介護保険法」や「子ども・子育て支援法」など、数々の重要法案の策定に尽力してきた。また...

2019年11月14日 12:39

「ケア」の本来の意味は「気にかけること」。まずは、周りにいる人を気にかけてあげることから - 「賢人論。」第103回(後編)井手英策氏

慶應義塾大学三田キャンパスを闊歩する長身の井手英策氏は、一見クールでスマートな人物に見える。だが、ひとたび税や財政に話題が及ぶと、口調はたちまち熱気を帯び、眼光鋭く、目指すべき理想の社会について滔々と...

2019年11月12日 21:15

社会のみんなが幸せになるためには、増税という選択肢もあります - 「賢人論。」第103回(中編)井手英策氏

慶應義塾大学経済学部教授であり、新進気鋭の財政社会学者でもある井手英策氏は、先の参院選でも話題になった「消費増税で幼児保育無償化」を最初に構想した人物としても知られている。昨年刊行した『幸福の増税論—...

2019年11月12日 20:23

北欧では、社会という「大きな家族」の中で介護を行います - 「賢人論。」第103回井出英策氏(前編)

昨年上梓した『富山は日本のスウェーデン 変革する保守王国の謎を解く』(集英社新書)がベストセラーになり、一躍注目を浴びた井手英策氏は、民進党でブレーンを務めたこともある、リベラル派気鋭の論客だ。当時の...

2019年11月12日 19:50

死は敗北ではない。死を学ぶことによって医学は進歩してきた - 「賢人論。」第102回海堂尊氏(後編)

現役の医師として死亡時画像診断、すなわちオートプシー・イメージング(Ai)の社会導入に奔走しながら、「チーム・バチスタ」シリーズをはじめとする多くの小説を世に送り出した海堂尊氏。「小説を書くのは趣味で...

2019年11月01日 16:13

「今なら書けそう」という感覚になったときの作品が『チーム・バチスタの栄光』だった - 「賢人論。」第102回海堂尊氏(中編)

累計1,000万部を超えるベストセラーとなった「チーム・バチスタ」シリーズは、海堂尊氏が自ら提唱した死亡時画像診断、すなわちオートプシー・イメージング(Ai)を世に知らしめた。だが、そのことは小説を書...

2019年11月01日 15:50

日本の解剖率はわずか2%台。日本人の98%は「死因不明」で亡くなっている - 「賢人論。」第102回海堂尊氏(前編)

現役医師でありながら2006年、『チーム・バチスタの栄光』(宝島社文庫)で第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し作家デビューした海堂尊氏。同作を中心としたシリーズ作は、最終作『カレイドスコープ...

2019年11月01日 15:06

介護にAIを導入することは夢物語ではなく大いに期待できることです - 第101回土居丈朗氏(後編)

東京商工リサーチによると、2019年上半期の介護事業者の倒産件数は55件。介護保険法が施行された2000年度以降最多を更新した。その9割が資本金1,000万円未満の小規模事業者で、人手不足の影響や業界...

2019年10月30日 20:43

「老後資金2,000万円」問題は、老後の心配を解決する策を国民に提示することが目的だった - 第101回(中編)土居丈朗氏

2019年6月、金融庁は金融審議会報告書で「夫婦そろって65歳から30年間生きると、老後資金が総額で2,000万円不足する」との試算を発表し、物議をかもした。「公的年金はそんなに頼りないのか」、「老後...

2019年10月30日 20:16

日本の税制は「公平・中立・簡素」という3つの原則の上に成り立っている - 第101回土居丈朗氏(前編)

平成から元号が改まった令和元年の10月、消費税が10%に引き上げられた。安倍内閣が2度に渡って延期してきた消費増税が、3度目の正直で実行されたわけだ。果たしてこれには、どんな意味があるのだろうか?増税...

2019年10月30日 18:36

私たちは史上初めて「老い」を実地学習する機会を得た世代である - 第100回上野千鶴子氏(後編)

野氏はバリバリの社会学研究者でありながら、一般向けのエッセイ本を何冊も上梓していて、固定ファンも多い。特に人気なのが、前編リードでも紹介した「おひとりさま」シリーズだ。そんななか、少しだけハードな内容...

2019年10月25日 16:51

介護ワーカーの待遇は社会の合意によって決められる - 第100回上野千鶴子氏(中編)

家族社会女性学・ジェンダー研究者学者の上野千鶴子氏は、1997年に介護保険法が成立するはるか以前から、わが国の介護問題を眼光鋭く注視してきた、稀代の“介護ウォッチャー”でもある。2011年に上梓した『...

2019年10月25日 15:55

介護保険制度のスタート時に介護ワーカーの待遇が低く設定されていたことが、今日まで影響を与えている - 第100回上野千鶴子氏(前編)

2007年刊行の『おひとりさまの老後』(法研、のち文春文庫)は75万部を超えるベストセラーとなり、日本社会に“おひとりさまブーム”を巻き起こした上野千鶴子氏は、自身も生涯にわたっておひとりさま道を貫く...

2019年10月25日 15:32

長く働いてもらえる人を徐々に増やしていけば原理的には、人事不足はおのずと解消する - 第99回中原淳氏(後編)

昨年5月、「介護労働実態調査」(公益財団法人・介護労働安定センター調べ)が公表され、介護人材の不足感は4年連続で増加し、66パーセントの介護施設で問題になっていることが判明した。また、経済産業省の試算...

2019年10月23日 19:12

あらゆる専門職は最初から認められていたわけではない。専門家たらしめるのは自分たちである - 第99回中原淳氏(中編)

2019年6月、大手損保がITによる業務効率化に伴い4,000人の社員を2020年までに介護関連のグループ企業に配置転換するというニュースが報じられた。その際、ネット上の掲示板には「会社が自己都合退職...

2019年10月23日 18:01

人と人との関係性を変えることで全体のパフォーマンスを向上させる。その方法は時代によって変化します。 - 第99回中原淳氏(前編)

「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人々の成長・コミュニーケション・リーダーシップの研究に没頭している中原淳氏。さまざまな企業や組織の現場に深く分け入り、長い間「ブラックボックス」と...

2019年10月23日 17:49

外国人材を受け入れるなら、「違い」に寛容で、太っ腹な日本人であるべき - 第98回田村耕太郎氏(後編)

シンガポールを拠点に国内外で活躍する田村耕太郎氏に、入管法の改定による国内の外国人労働者の増加、それに伴う国内における文化や働き方の多様化についてお聞きする後編。田村氏はお互いをリスペクトすることや日...

2019年10月02日 15:06

ビジネスの目的は「顧客体験の最高化」。それを忘れなければまだまだチャンスはある - 第98回田村耕太郎氏(中編)

日本の経済力が低迷を続け、国際的な競争力も落ちている中で、日本が生き残るための方向性が模索されている。こうした事態を受けて、田村氏は企業が顧客に寄り添うことが必要だと指摘する。中編では「日本のこれから...

2019年10月02日 14:37

自分の人生を主体的に生きるためには、まず「自分自身」として存在すること - 第98回田村耕太郎氏(前編)

ベストセラー『頭に来てもアホとは戦うな―人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』(朝日新聞出版、2014年)の著者であり、現在はシンガポールを拠点に国立シンガポール大学リークワンユ...

2019年10月02日 12:50

宇宙飛行士になるという目標があったからこそ、過酷な訓練にも耐えることができた - 第97回山崎直子氏(中編)

1999年2月に古川聡氏、星出彰彦氏とともに宇宙飛行士候補に選ばれた山崎直子氏。中編では、その後の訓練、および2003年のコロンビア号の空中分解事故にまつわるさまざまな紆余曲折を経て、2010年4月に...

2019年08月11日 13:14

チームの力を高めるにはリーダーシップと同様にフォロワーシップも重要 - 第97回山崎直子氏(後編)

宇宙開発事業は、国家の枠組みを超えた壮大なチームワークである。宇宙飛行士は現場の最前線にいるチームの一員として、協調性、適応性、情緒安定性、意志力などさまざまな能力が求められる。山崎直子さんの話は、同...

2019年08月11日 13:08

宇宙飛行士には協調性に加えて、適応性、情緒安定性、意志力などさまざまな能力が求められる - 第97回山崎直子氏(前編)

日本人2人目の女性宇宙飛行士として2010年4月、米スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗、国際宇宙ステーション(ISS)の組立補給ミッションを果たした山崎直子氏。現在は、内閣府宇宙政策委員会をはじ...

2019年08月11日 12:52

我が国の産業界は総花主義、平均点主義、自前主義から脱するべき - 第95回坂根正弘氏(後編)

我が国の少子高齢化は加速している。厚生労働省が先頃発表した人口動態統計によれば、2018年の出生数は91万8,397人と過去最低を更新。前年に比べて2万7,668人も減少している。その一方で、多くの企...

2019年08月10日 16:13

少子高齢化が深刻な日本こそ、世界に先んじてICT化に取り組むべき - 第96回坂根正弘氏(前編)

コマツは世界第2位の売上規模を誇る建設機械メーカー。全世界で揺るぎない信頼を獲得している、日本が世界に誇るグローバル企業でもある。そのコマツで2001年から2007年まで代表取締役社長兼CEOの重責を...

2019年08月10日 16:08

やるべきことをやれば日本はまだ、ものづくりで戦える。コマツの取組みは日本の縮図 - 第96回坂根正弘氏(中編)

国内建設機械メーカー最大手のコマツは、世界市場でも米国キャタピラー社と勢力を二分する業界内の“巨人”である。現在、東京都港区赤坂の一等地に本社ビルを構えるものの、1921(大正10年)の創業当時は、石...

2019年08月10日 14:06

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