新井克弥の記事一覧

オタク文化という「虎の威」を借る官製クールジャパン(上)

政府がクールジャパン?政府が産業活性化の起爆剤のひとつとして文化産業の海外輸出に積極的に乗り出し、500億円を投じて官製クールジャパンが開始されたことが話題になっている。まあ、よく考えてみれば、先進諸国に比べ日本は文化産業としては世界での知名度はきわめて低いわけで、それゆえこれを広げれば大きな経済効果が期待できるということでもある。だから、政府としてもこれを考えたわけだけれど。そしてこのクールジャ...

2013年07月03日 23:24

「あまちゃん」はテーマパーク消費?(3)〜情報の「めまい」に耽溺する視聴者

もう一つの時代=パラレル・ワールドを追体験するテーマパーク消費としての「あまちゃん」を時間軸のテーマ性=物語の側面から考えている。現実の80年代アイドルシーンから小泉今日子と薬師丸ひろ子を抜いてしまい...

2013年07月01日 16:45

「あまちゃん」はテーマパーク消費?(2)〜「潮騒のメモリー」のひみつ

NHK朝の連続テレビドラマ小説「あまちゃん」の魅力はテーマパーク消費、つまり空間的設定=ジャンルの統一、時間的設定=物語性という二重のテーマ性をハイパーリアルに楽しんでしまうところにある。前回は空間的...

2013年06月30日 01:18

「あまちゃん」はテーマパーク消費?(1)〜ディズニーランドとの相同性

今大ヒット中のNHK朝ドラ「あまちゃん」。その魅力はなんと言っても宮藤官九郎の脚本にある。どちらかと言えば若者向けの脚本を手がけていたクドカンゆえ、朝ドラという老若男女=全世代を対象とした番組はどうな...

2013年06月29日 18:20

ホンモノの北の海女さんが「じぇじぇ」〜文化は生もの(下)

高級文化とポピュラー・カルチャーホンモノの北の海女さんが、ニセモノの海女方言「じぇじぇじぇ」を使っていることから文化について考えている。今回は後編。われわれは文化ということばから僕らはどんなものをイメ...

2013年06月23日 08:03

ホンモノの北の海女さんが「じぇじぇ」〜文化は生もの(上)

北の海女は「じぇじぇ」とはいわない?ゴールデンウイーク中、NHK朝ドラ「あまちゃん」の舞台となっている岩手県久慈市袖ヶ浜を訪れたときのこと。現地にはクルマで向かったのだが、なんせこの人気で観光客が押し...

2013年06月22日 22:35

なぜ失言・暴言が多発するのか。そのメカニズムを解明する!

政治家やタレントといったセレブたちの失言・暴言が多発している。水野靖久復興庁参事、川越達也シェフ、高市早苗衆議院議員、乙武洋匡、橋下徹大阪市長など、ここ数週間だけでもメディアの多くが「失言・暴言ネタ」...

2013年06月19日 23:36

オタクが日本をヘタレにした?(下)~「偏差値50」のマーケティングを見直そう!

偏差値50のマーケティングオタク文化の弊害によって「木を見て森を見ず」の状況を加速化させ、ヘタレ化した日本。これを是正するためには「木を見て森も見る」という複眼的な視点が必要だ。つまり日本の美点である...

2013年06月16日 09:57

オタクが日本をヘタレにした?(上)~木を見て森を見ないオタクな日本人

ヘタレ日本におけるオタク文化の弊害日本企業が元気がない、日本社会が現在ヘタレ状況にある、といった指摘がしばしばなされている。そう、確かにバブルの頃に比べれば日本はきわめて低調。そして、韓国や中国といっ...

2013年06月15日 21:52

LINEはなぜオリジナルキャラばかりウケるのか(下)

■前編はコチラLINEはなぜオリジナルキャラばかりウケるのか(上)無料という囲い込み前回は、LINEのオリジナル・キャラクターが人気を博した理由として、テクストによるコミュニケーション際に、これらスタ...

2013年06月11日 13:54

LINEはなぜオリジナルキャラばかりウケるのか(上)

スタンプの人気者はLINE出身今、爆発的に普及し、国内ではFacebookやTwitterすら凌駕する勢いのSNS、LINE。他のSNSに比べクローズドな、仲間内を中心としたコミュニケーションとシンプ...

2013年06月10日 22:36

アイドルで地域活性化!〜あまちゃんのプロジェクト「GMT47」は、地域活性化のヒントになる!

今回は「地域活性化ファンタジー」です。あまちゃんの中のアイドルシステムGMT47とは?NHKの朝ドラ「あまちゃん」は、宮藤官九郎の視聴者の痒いところに手が届く脚本(とにかく、毎度のことながらディテール...

2013年06月08日 12:01

意識高い系(笑)は社会性低い系(笑)かつ無意識低い系(泣)

常見陽平は『「意識高い系」という病』(ベスト新書)の中で「意識が高い人(笑)」ということばをあげている。もともと学生主体の就職活動イベントなどの謳い文句が「意識の高い学生たちが集まるイベントです」であ...

2013年06月05日 20:27

なぜ若者論は支持され続けるのか(1)

現実から乖離した若者論前回の特集「デジタル・ネイティブなんかいない!」で指摘したように、若者論は実際の若者とは乖離したところで議論が展開されてきた。それは要約してしまえば「一部の特化された若者を取り上...

2013年06月02日 15:26

デジタル・ネイティブなんか、いない?(3)〜デジタル・ネイティブは偏差値50に存在する

低感度な大多数の消費的な若者に注目する前回は情報を自由に操るデジタル・ネイティブなど存在しないことをスマートフォンとSNSの使いこなしの現状についての調査から明らかにした。いや、しかしやはりデジタル・...

2013年05月30日 22:24

デジタル・ネイティブなんか、いない?(2)〜若者たちは本当はスマホとSNSをどう使っているか

デジタル・ネイティブの存在と若者論の描く若者像のあやしさについて展開している。前回は若者論が一部の突出した若者を抽出してそれを普遍化=全体化するということで成立してきたこと、そしてこれがメディアと若者...

2013年05月29日 17:26

デジタル・ネイティブなんて、いない?(1)〜若者論のうさんくささ

デジタル・ネイティブって、知ってます?デジタル・ネイティブということばをご存知だろうか?2008~9年頃に話題になった、デジタル世代の若者や子どもに与えられた呼称だ。命名元はイギリスの調査会社のガート...

2013年05月26日 21:40

タモリのマンネリズムは偉大だ!(2)~マンネリズムの多様性

タモリの芸風からマンネリズム=ワンパターンがいかに重要であるかを考えている。タモリは、番組においては大まかな決まり切った進行を制作側に任せ、そのシナリオ上で自由に立ち回ることに魅力があることを前回は確...

2013年05月24日 12:53

タモリのマンネリズムは偉大だ!

長寿番組三本を持つタモリタモリは二十五年以上続く長寿番組を「タモリ倶楽部」「笑っていいとも!」「ミュージックステーション」と三つも抱えている。そしてこの三つの番組、大して視聴率が浮き沈みすることもなく...

2013年05月22日 22:49

ワイドショーは必要悪(3)~ワイドショーもニュースも「悪口」という点では同じ穴の狢

前回まではワイドショーが格好のヒマつぶしになること、現代人のプライバシー防衛と嗜好の多様化をヘッジするネタを提供する機能があることを指摘しておいた。ただし、これはある意味「テレビ」というマスメディア全...

2013年05月20日 10:40

テレビのメディアとしての重要性はなくならない〜ワイドショーは必要悪(2)

前回はワイドショーが「必要悪」とみなすことができる理由として「ヒマつぶし」「ネタ供給」二つ機能を指摘した。そこで、さらにもっと積極的な理由、そしてワイドショー特有の社会的機能に切り込んでみよう。「テレ...

2013年05月19日 08:39

ワイドショーは必要悪(1)~その社会的機能について考える

ワイドショーというのは、メディアを語る人間たちの間ではもっぱら「悪者」扱いされることが多い。スキャンダル、ゴシップ、バイオレンスを並べて、野次馬根性を惹起する「マスゴミ」の典型といった論調だ。「人の不...

2013年05月18日 11:39

タイ観光客を日本に誘致せよ!

アベノミクスの影響でどんどん円安が進んでいることは周知のことだ。あたりまえの話だが、円安になれば輸出にドライブがかかり、一方で輸入が減少する。だが、これは(これまたあたりまえの話だが)観光客については...

2013年05月14日 11:18

とくダネ!の黄昏(4)〜人気はこうやって回復させる

低迷する「とくダネ!」。前回まではその過程をメディア論的に見てきた。最終回は、この番組を立て直す方法について一案を考えてみよう。ただし、小倉と菊川を温存するという条件付けで。「クドい」「ウザイ」と呼ば...

2013年05月12日 23:04

とくダネ!の黄昏(3)〜システムはこうして崩壊した!

「とくダネ!」での小倉の魅力はシステムがあって初めて成立していたゼロ年代、「とくダネ!」はその形式=システムの妙で聴衆を惹きつけることに成功していた。キャストの役割分業が明確に規定され、その中で各メン...

2013年05月09日 20:00

とくダネ!の黄昏(2)〜全盛期の形式=システムはこうなっていた!

形式化は番組に対する親密性を形成するワイドショー「とくダネ!」の凋落について考えている。前回はワイドショーの魅力が「情報内容」よりも「情報を伝える形式」、すなわちWhatよりもHowにあること、そして...

2013年05月08日 21:05

「とくダネ!」の黄昏(1)〜ワイドショーシステム=形式の崩壊

長期低落を続ける「とくダネ!」かつて朝のワイドショーの王様だった小倉智昭の「とくダネ!」の失速が止まらない。かつてこの時間帯ではぶっちぎりだったが、現在では「スッキリ!」「モーニングバード」二つに抜か...

2013年05月07日 14:22

「くまモン」は「くまもん=熊本県民」にとって映し鏡〜くまモンが再生する地域アイデンティティのメカニズム

写真一覧いまや、熊本県内はくまモンだらけだ! 熊本にはくまモンがいっぱい久しぶりに熊本を訪れた。で、とにかくびっくりしたのは、もうあっちこっちがくまモンだらけであったことだ。たとえば九州自動車道の宮原...

2013年04月29日 16:04

僕らの大きな<物語>を構築するために〜「物語教育」を教えることの重要性(4)

必要なのはボトムアップで構築され、柔軟に変容する民主主義的な大きな<物語>前回は、物語ること、つまり単語を並べるのではなく、単語をつなぎ合わせ、自らの「語り」として論理を展開できる力の再生が、翻って社...

2013年04月27日 14:56

物語る能力を復活させる方法とは〜「物語ること」を教えることの必要性(2)

情報の氾濫に伴う価値観の多様化、そして教育システムの細分化によって物語を語ることのできなくなった若者たち。しかし物語は自己を、そして社会を知るために必須の条件。だったら、こんな時代にどうやったら物語る...

2013年04月22日 18:39

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