木下秀明の記事一覧

自民党憲法草案批判 5 憲法34条のロジック

「自民党憲法草案の条文解説 前文~40条」で憲法について考えていたら、第34条のロジックに非常に興味深いものを見つけた。現行憲法と改正案とを引用しておこう。<現行憲法 第34条>「何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない。又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開...

2013年02月03日 21:14

自民党憲法草案批判 4 元首としての天皇(第一章)

「自民党憲法草案の条文解説 前文~40条」を参考にして次に天皇について書かれている第一章を見ていこうと思う。ここでのポイントは「元首」という言葉ではないかと思う。「象徴」という言葉で書かれていた現行憲...

2013年01月27日 18:34

『日本が自滅する日』2 利権財政の御三家−特別会計、財投、補助金

石井鉱基さんは、第一章で利権財政を支える財政について詳細を論じている。財政というのは、利権を生み出す基になる金を作り出す仕組みで、単純化して言えば国に入ってくる金をそのまま使えば不正流用になるので、そ...

2012年12月24日 13:39

『日本が自滅する日』1 その根本原因と本質的な対処の提言

選挙で自民党が圧勝した現実を目にすると、石井鉱基さんが予言した「日本が自滅する日」というのが近づいてしまったのを感じる。僕は残りの年数をカウントするような年になってしまったが、何とか自滅をとどめたいと...

2012年12月23日 22:37

小沢裁判二審判決の論理的考察 5 判決文の合理性を考察する その4

今度は、「小沢一郎さん控訴審判決要旨  東京高裁・小川正持裁判長 2012年11月12日」を参照しながら、二審判決が「事実誤認」という指摘をどう覆す論理を構築しているかを見てみよう。まずは、「事実誤認...

2012年11月23日 18:02

小沢裁判二審判決の論理的考察 4 判決文の合理性を考察する その3

「小沢一郎さん控訴審判決要旨  東京高裁・小川正持裁判長 2012年11月12日」を参照しながら、二審判決が控訴趣意書の主張をどのように否定していくかという論理の筋道を考えてみようと思う。一審判決では...

2012年11月23日 11:32

小沢裁判二審判決の論理的考察 3 判決文の合理性を考察する その2

小沢さんの裁判は、犯罪ではないものの犯罪性を証明するという無理を犯しているので、その証明は重箱の隅をつつくような些細なものを犯罪と結びつけている。従ってどのような事実を認定して、その事実からどのような...

2012年11月22日 00:27

小沢裁判二審判決の論理的考察 1 デタラメな詭弁にどのようにして気づくか

小沢裁判二審判決については、郷原信郎さんの「陸山会事件の構図自体を否定した控訴審判決とマスコミ・指定弁護士・小沢氏の対応」と言うブログエントリーを読むと、この裁判のデタラメさがよく分かる。特に、様々な...

2012年11月15日 10:11

「仲良しの強制」が主体性を奪うメカニズム

内藤朝雄さんの『いじめ加害者を厳罰にせよ』の第2章「いじめ発生のメカニズム」から印象的な文章を引用して詳しく考えてみようと思う。それは、僕が以前から感じていたことなのだが、うまく表現することが出来ない...

2012年10月22日 23:21

「みんな仲良し教育」が全体主義を生み「人殺し教育」につながる論理

「みんな仲良し教育」が全体主義になるのは、それが強制されるからだ。結果的にみんなが仲良しになるなら、これは教育としてはほめられる成果になる。だが、実際には仲良しでもないのに、形だけ仲良しでいることを強...

2012年10月21日 14:16

「学校モード」と「市民社会モード」

内藤朝雄さんは、『いじめ加害者を厳罰にせよ』で様々ないじめの事実を報告している。それはひどいもので、普通の思考をする人間なら許されるものではないと考えるだろう。次のようなものだ。・頻繁にズボンを降ろさ...

2012年10月20日 22:59

棄民政策としての消費税税制 1

消費税増税は、その前提として「金が足りない」と言うことだけから消費税を増税しなければならないという結論を導いているように見えるデタラメな論議がされてきた。他の前提を一切無視して増税ありきというご都合主...

2012年09月06日 09:55

日本の財政の本質的問題 3

石井さんは「利権システムを財政の面から支えている財政制度は、特別会計と財政投融資計画、そして補助金である。これを私は「利権構造の御三家」と呼んでいる。政官権力はこの「御三家」を使って、財政的に特殊法人...

2012年08月18日 17:14

日本の財政の本質的問題 2

石井さんが指摘する原則的な考え方を出発点にして考察することにしよう。特別会計にどのような問題があるかという理論的な指摘だ。これは一つの抽象論として真理だと認識できる。まずは全体像の把握としては石井さん...

2012年08月18日 12:59

日本の財政の本質的問題 1

日本の財政破綻の本質的な原因は特別会計にあると見抜いたのは故石井紘基さんだった。それを『日本が自滅する日』(PHP研究所)という本から読み取ってみたいと思う。この本は「官制経済体制が国民のお金を食いつ...

2012年08月18日 10:19

消費税増税の間違い 9

製造業が落ち込んだときの助成金による救済の政策を、野口さんは「製造業の農業化」と語っていた。もはや日本の農業は助成金なしには存在できないほど弱体化しているが、製造業もそのようになってきたと言うことの指...

2012年08月17日 23:15

消費税増税の間違い 8

マル激本の第3章は経済学者の野口悠紀雄さんが登場する。野口さんが語るのは、増税の前にやるべきことの経済政策についてだ。それは端的に言えば、今の経済政策がほとんど間違えているのだから根本的に変えなければ...

2012年08月16日 22:47

消費税増税の間違い 7

マル激における神野直彦さんの指摘は「何の根拠もなく税制の議論をしている」というものに続く。これなどはやはり消費税増税の議論のデタラメさを示すものだろう。本来なら、増税の正当性を議論するのがまっとうな議...

2012年08月15日 21:14

消費税増税の間違い 6

『増税は誰のためか』というマル激の議論を書籍化したものの第2章は第549回の「「分かち合い」のための税制改革のすすめ」を元にしている。この回の冒頭では「足りないから増税」は安直すぎるという指摘をして、...

2012年08月14日 13:11

一般論で増税の必要性を語っても今現在の消費税増税の正当化は出来ない

「消費税増税の間違い 5」と言うブログエントリーのコメント欄で、消費税増税の必要性を主張している論説があることを紹介してもらった。「社会保障・税一体改革は一時の止血剤 日本財政に潜む3つのリスク」と言...

2012年08月13日 22:03

消費税増税の間違い 5

「社会保障と消費税は「一体化」出来ない」という高橋さんの主張も目から鱗が落ちる感じのする明快なものだ。マスコミは「一体化改革」の正当性を叫ぶが、これが全く間違っているとしたら、消費税増税の正当性も根底...

2012年08月12日 22:45

消費税増税の間違い 4

「お金を刷れば増税は必要ない」という高橋さんの主張は面白い。面白いだけではなく、このような方法こそが現在の問題を解決の方向に導くものであり、政府が考える増税による解決は最悪のものだと言うことが分かる。...

2012年08月12日 21:52

消費税増税の間違い 3

高橋洋一さんが指摘する増税の前にやるべきことのもう一つはかなり衝撃的なものだ。それは「年12兆円の保険料を会社が着服している」という表題で語られている。この保険料とは年金機構が徴収する社会保険料(厚生...

2012年08月11日 22:43

消費税増税の間違い 2

財政再建の本来の改革は独立行政法人などの整理が必要なのだがそれがいかに邪魔されるかというのを高橋洋一さんの言葉から考察しよう。真の改革をしない消費税増税はごまかしであることが分かるだろう。「財務省自身...

2012年08月11日 21:30

消費税増税の間違い 1

マル激の内容から作られた『増税は誰のためか』という本を頼りに消費増税についてもう一度よく考えてみようと思う。これがデタラメであり、間違った政策であることは直感しているのだが、それを説得力ある論説として...

2012年08月11日 20:35

貨幣誕生のメカニズム

安冨歩さんが『経済学の船出』で語っていた貨幣誕生の過程について考察してみよう。貨幣というのが、それがない社会があったことは歴史的に明らかであるから、貨幣が存在する現在の段階に、どこかで変わったことは確...

2012年05月03日 22:56

マルクスの視点では等号にならざるを得ない

安冨歩さんのマルクス批判のポイントは、マルクスが=(等号)を使っているところを、安冨さんは→(矢印)を使っているという所だ。これは視点の違いからもたらされたものだ。それを新訳の『資本論』(中山元・翻訳...

2012年05月03日 10:54

安冨歩『生きる技法』7 <自己嫌悪の正しい理解によってそこから抜け出す>

安冨さんのこの本で最も共感し役に立ったのが「自己嫌悪」に関するものだった。僕は自己嫌悪をそれほど悪いものだとは思っていなかった。仕方のないものだと思っていた。若くて理想に燃えている人間なら、誰でもその...

2012年04月30日 22:51

安冨歩『生きる技法』 6 <現実の飛躍を駆動する原動力としての夢>

夢というのは、まだ現実化していない空想で、頭の中に存在している。これは「想像」という現象をどう捉えるかと言うことでその理解が変わってくる。僕の尊敬する三浦つとむさんは、「観念的な二重化という言葉で「想...

2012年04月29日 21:19

安冨歩『生きる技法』 5 <自由とは何か?人間に自由はあるのか?>

自由というものを僕は三浦つとむさんから、「必然性の洞察」であると学んだ。これはヘーゲルの言葉らしいのだが、自由という概念の弁証法的理解が込められている。自由というのは普通は制約のない状態だと捉えられて...

2012年04月24日 09:20

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