岩田健太郎の記事一覧

白いパンは体に悪いの?糖質制限は体にいいの?

「糖質制限」は日本だけでなく海外でも注目されていて、以前からたくさんの研究が行われてきました。で、結論から申し上げます。現段階での「糖質制限」の医学的な立ち位置は「糖質制限をやるな、とは言わないけれど、それほどよいものとも限らない」というものです。 糖質制限にもいろいろな「流派」があります。そのうち、海外でポピュラーなのはタンパク質を控えめに、脂肪分を多くする「ケトジェニック・ダイエット」というも...

2019年09月27日 15:44

うそをつくことについて。それと、HIV感染裁判について

人間には嘘をつく権利はある。自分や家族を守るために嘘をつく。だれだってやっていることだ。ぼくも、やったことはある。 ぼくの患者たちもしばしば嘘をつくが、ぼくはそれを非難しない。医者に嘘をついてはいけな...

2019年09月19日 11:21

人口減少時代の田舎散歩

学会の講演のために佐賀に行ってきました。新幹線で上鳥栖駅へ、そこで乗り換えて佐賀駅に。緑が多くて落ち着いた雰囲気で、久しぶりの佐賀でしたがとてもよいところですね。せっかく西に来たので、その足で岡山経由...

2019年09月15日 08:52

スポーツ界といういじめのエートスとその変化 昭和から令和へ

2019年夏の高校野球岩手大会決勝で、大船渡高校の絶対的エースと目された佐々木朗希投手が監督の指示で登板を回避した。大船渡高校は結局決勝で大敗し、甲子園出場は叶わなかった。 TBS系のテレビ番組、「サ...

2019年08月01日 15:09

騒がないと動かない。鹿児島いじめ自殺事件にみる教育現場と行政の不作為

「騒がないと、動かない」。この行政の事なかれ主義は、中央のみならず、地方行政にも認められる。例えば、いじめを原因とする自殺認定だ。いじめによる自殺は跡を絶たない。しかし、学校でのいじめが原因であると、...

2019年07月30日 13:53

吉本興業といじめとメディアと厚労省とHPVワクチン、、、そしていじめ。

ジャニーズや吉本やテレビなどのメディアの理不尽がまかり通った昭和の時代はとっくに歴史上の時代である。令和という改元は新しい時代を作るよい機会である。やんわりとした奴隷制度は辞めにして、「いじめ」体質と...

2019年07月27日 17:17

宮迫博之を「干しては」いけない

先日、ジャニーズ批判をした。同じ論拠で、今回は「世論」を批判したいと思う。ジャニーズを批判したのは、事務所が元SMAPのメンバーを「干す」という形でいじめたからだ。いじめには不寛容な態度を貫く。不寛容...

2019年07月20日 09:58

測り過ぎにはご用心

医学教育のなんとか講習会で、某氏が「ルンバって知ってますか?医学教育やるならルンバを知らなきゃだめですよ」と盛んに強調していた。RUMBAとはReal:教育目標は現実的(Real)であらねばならない。...

2019年07月18日 18:35

ジャニーズにみる大人のいじめ

元SMAPの香取慎吾、稲垣吾郎、草彅剛の3人がSMAP解散後に民放番組から姿を消した。これはかつて所属していたジャニーズ事務所から民放各局に出演させないよう圧力がかかっていたためという。こう報じたのは...

2019年07月18日 10:47

優性、劣性はリアルな差別か

日本学術会議が遺伝子の「優性、劣性」を「一方が劣っているかのような誤解を与える」という理由で「顕性」、「潜性」に変えるよう提案している。この手の短見は昔から非常に多い。つまらぬことだと思う。では、問い...

2019年07月08日 10:36

日本医療安全調査機構が猛省すべき理由

医療系の裁判で意見書を書くことが多い。病院(被告)側弁護士から求められることもあるし、患者・家族(原告)側弁護士から求められることもある。基本スタンスは同じで、「真実はどこにあったのか、問題の原因はな...

2019年07月06日 09:30

通り魔殺人の「リスク」を割り算的に考える

定義に合致する意味でのひきこもりが通り魔をした事件はいまだかつて存在しません。ひきこもりの犯罪率は著しく低いです。家庭内暴力と通り魔は攻撃性のベクトルが逆なのでほぼ両立しません。今後懸念すべきリスクは...

2019年06月05日 11:54

在院日数を減らすには(臨床医編)

アメリカの病院では「在院日数を減らす」ことにすべてのセクションが血眼になる。良し悪しはあるが、ぼくもこの国にいる間にいかに患者の入院期間を短縮できるか、指導医に教えてもらったり、自分で工夫したりしてき...

2019年05月16日 14:49

学会発表が学会員オンリーであることの誤謬

感染症学会地方会に以下の要望と苦情を書きました。でも、これって感染症学会のみならず、日本の医学界のあちこちに偏在する悪習です。つい先日も公衆衛生学会が同じポリシーを持っていることを発見しました。しかも...

2019年04月25日 15:46

手頃で、安くて、持続可能な健康食とは

よしながふみの「きのう何食べた?」はお気に入りの漫画です。ついにドラマ化しましたね。関西だと数日遅れなのですが、これが実に素晴らしい。昔は漫画原作の実写ドラマとか、がっかりな作品が多かったものですが、...

2019年04月13日 10:40

人の時間を尊重できない人が自分の時間を軽蔑し、ブラック体質を促す。

子供が行っている児童館から「来年度更新のための書類を取りに来てくれ」と言われて取りに行きました。「非常に手間なので子供に持たせてくれればいいのに」と申し上げると「個人情報だからだめ」とのこと。 自分の...

2019年02月06日 07:13

新型インフル対策に「アビガン」の説明会を行う不合理について

以下、厚労省にご意見申し上げました。結核感染症課長などによる、平成30年3月13日発行の健感発0313第1号などにより、新型インフルエンザ発生時の国が備蓄しているファビピラビルの放出方法について説明と...

2019年01月08日 18:08

間違えるから、間違えなくなる。無謬主義ニッポンが没落している理由

ある方に教えてもらったiPhoneの読み上げ機能が便利だ。最初は、鬱陶しいVoiceOver機能と取っ組み合ったりいろいろ失敗したが、なんとか使えるようになった。英語など多国語で読み上げるときはいちい...

2018年10月27日 17:49

平等と公平について

職場における、あるいは家庭における「平等と公平」についての議論をよく聞く。例えば、ワークライフバランスにおける議論、あるいは性行為の合意についての議論などにおいて。職場であっても、家庭であっても各人が...

2018年10月18日 21:53

「政治は「生きづらさ」という主観を救えない」という小川榮太郎氏の論考を読んだ

次に「政治は「生きづらさ」という主観を救えない」という小川榮太郎氏の論考を読んだ。新潮45の2018年10月号、「そんなにおかしいか「杉田水脈」論文」という特別企画のひとつだ。テレビなどで性的嗜好をカ...

2018年10月17日 09:39

「LGBT」支援の度が過ぎる」杉田論文の批判

古本屋で新潮45の2018年8月号を購入し、例の杉田水脈氏の論考を読んでみました。タイトルは「「LGBT」支援の度が過ぎる」です。学生指導するつもりで、ちょっと厳しめに読みました。1 「この1年間で」...

2018年10月15日 18:28

寛容が育む国益、同調圧力が損なう国益(宇野さんの笑いから)

平昌オリンピックのフィギュアスケートは羽生結弦が金メダル。宇野昌磨が銀メダルという結果に終わった。正直、全くの予想外な結果であった。ぼくは羽生さんはメダルは無理だと思っていたので(宇野さんのことは知ら...

2018年02月19日 15:59

部活動とアウトカムと医学生

部活動問題が喧しい。先生の負担、生徒の負荷。昭和からずっと続く部活動文化、実はやりすぎなんじゃないの?というわけだ。ぼく自身、小学生から大学生までサッカーをやっていて、どっぷり部活動文化に浸って生きて...

2018年02月01日 08:25

差別を乗り越えていくための、ビジョン

もうこの話はいい加減やめとこうと思っていたが、まだ引っ張るメディアがあるので。エイズは1981年に米国で発見された病気だが、当時の米国は大パニックに陥ったという。ぼくは2001年9月11日にはニューヨ...

2018年01月19日 09:51

近藤誠氏「ワクチン副作用の恐怖」批評

近藤誠氏の「ワクチン副作用の恐怖」(文藝春秋、以下「恐怖」と略す)を読みました。 放射線医学が専門である近藤氏がワクチンを論ずるのはこれが初めてではありません。これまでも何度もワクチンの問題を取り扱っ...

2017年11月27日 13:34

医療界は反省し、総括し、そして近藤誠氏に謝罪してから、各論的に批判すべきだ。

先日、近藤誠氏のワクチンに関する新著批判を「文藝春秋」誌に寄稿した。予想していたことだが、ボツにするという返事すらない。日本のメディアは基本的にポジションステートメントを演説するだけで、真実への肉薄に...

2017年11月17日 14:26

近藤誠氏との対峙の仕方

以下、記憶を頼りに書いていて、裏を取っていないのでまちがってたら教えてください。近藤誠氏と当時のがん治療のオピニオンリーダーたち(外科医)の論争を読んだのはぼくがアメリカで内科研修医をしていた1990...

2017年11月09日 15:41

「優しい人」と一般解の話

ぼくの知っている「優しい人」はたいてい怒りっぽい人だ。いつも笑顔で穏やかでマイルドでナイスな人は必ずしも「優しく」はない。世の悲惨や理不尽を看過せず、我がことのように悲しみ、絶句し、歯噛みし、そして憤...

2017年11月07日 19:25

本当に残酷な教育とは(ビンタ事件に思うこと)

最近、ようやくアクセプトされた質的研究(長かった、、、)。実はその前に、某日本の医学教育学の雑誌にrejectされています。それもeditor's kickで。採択率が10%前後、あるいはそれ...

2017年09月18日 19:26

塩崎大臣の失敗と受動喫煙対策のあるべき姿

塩崎恭久厚生労働大臣が成立させようとしていた受動喫煙対策法案は国会に提出できなかった。結局、受動喫煙対策は1ミリも前進しなかったのである。塩崎氏を応援する医療者は多い。ぼくは塩崎氏を個人的には知らない...

2017年06月22日 11:01

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