松田健次の記事一覧

ライブ動員10倍 笑いにおける笑えない現実を笑いに叩きつけるAマッソの「怒気」

7月、下北沢・本多劇場でAマッソの単独ライブ「おんちょいな」が開催された。公演2か月前、前売開始後の早い時期に2公演のチケットすべてソールドアウトという情報に接したとき、正直驚いた。Aマッソは昨年あたりからテレビ露出が徐々に増えてきているとはいえ、軸足となるキー局テレビないしラジオのレギュラーを持つには至っておらず、知名度にはまだまだムラを残している。あまたいる注目の若手芸人の内の一組、というポジ...

2018年08月22日 07:11

映画「榎田貿易堂」R‐15が辿り着いた秘境のようなオトナのシモネタと群像劇

夏が始まり、終わる――。ひと夏という季節の通過儀礼により、人々の何かが少しずつ変わる。映画「榎田貿易堂」は群馬県の渋川・伊香保を舞台に、ひとクセあるオトナのようなオトナ達の淡々としならがも混沌とした群...

2018年07月16日 10:18

「生涯現役」どこまでも芸を磨き続けた落語家 桂歌丸さんを偲ぶ

桂歌丸は「品」を感じさせる芸人だった。その「品」をもたらしていた大きな要素は、芸への真摯な姿勢だった。それを思う時にまずベースとなるのが、全国に知られる「笑点の歌丸」という顔だ。1966年から笑点大喜...

2018年07月03日 11:58

「三谷幸喜に影響受けた」37分ワンカット映像必見のゾンビ映画『カメラを止めるな!』に世界が興奮

上田慎一郎監督の劇場用長編デビュー作「カメラを止めるな!」の試写を5月上旬に観た。監督の名前も初耳であり、スクリーンに映る役者も誰ひとり知らない。渋谷円山町にある映画美学校試写室で96分の作品を観終え...

2018年06月23日 17:46

山田洋次監督作品で光る「俳優・林家正蔵」の魅力

山田洋次監督の新作映画「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」を公開週に観た。山田洋次作品を映画館のスクリーンで観るのは久しぶりだった。1995年に「男はつらいよ」が第48作でピリオドを打ってからは渥美...

2018年06月19日 13:32

「全部やれ。」フジ追い抜いた日テレの奮闘劇はTV界の"最終戦争"

5月新刊「全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方」(文藝春秋)は、NHKに次いで民放初のテレビ開局を果たし、テレビ草創期に「光子の窓」「シャボン玉ホリデー」をはじめ多くの名番組を生み出した日本テレビが...

2018年05月31日 08:19

「小さい」は笑いのアドバンテージ 松竹新喜劇の新スター藤山扇治郎

笑いの場において体が「小さい」ことは、大きなアドバンテージだ。それは単に、平均サイズに対して「小さい」という違和感による滑稽だったり、「小さい」イコール「弱者/小市民」、「大きい」イコール「強者/権力...

2018年05月16日 07:48

CMで大活躍!千鳥ノブの「大(おお)◯◯」は「クセがすごいんじゃ」に続くキラーフレーズになれるか

2ヶ月ほど前だろうか、週末午後にテレビで流れていたCMに「あら?」と意表を突かれた。続けて流れた2本のCMに同じタレントが出演していたからだ。同じスポンサーのCMがリフレインされたわけではない。別々の...

2018年04月27日 08:29

爆笑問題・太田光が元SMAPの3人を映画に 垣間見える北野武監督作品との符合

爆笑問題・太田光が元SMAPの3人を映画に撮った元SMAPの3人、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が出演する映画「クソ野郎と美しき世界」が4月6日に公開。初日を鑑賞した。三人各々が主役の短編と各エピソードが...

2018年04月10日 09:10

「みなさん」30年の歴史に幕 とんねるずが芸能界に残してきたやんちゃな爪痕

3枚目シングル「一気!」のスマッシュヒットでブレイク「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ 1997~2018)が前身番組である「みなさんのおかげです」(同 1988~1997)と合わせ、...

2018年03月29日 09:35

「目が見えなくても一目ぼれはありますか?」濱田祐太郎のR-1優勝で再注目したいバリバラの破壊力

堂々の「障害ネタ」にただただ唸るばかり「R-1ぐらんぷり2018」は、お笑い史を振り返った時に太字で刻印されるべき大会となった。言わずもがな、視覚障害を持ち、視覚障害をネタにしたが、全エントリー379...

2018年03月09日 08:09

笑いながらも胸が締め付けられた「ウド鈴木」のトークライブ

キャイ~ンとは違う一面をみせたウド鈴木ウド鈴木のトークライブという意外な場を訪れ、笑い続けたあとに胸がしめつけられるという予想外の時間に包まれた。ライブタイトルは「ウド鈴木・げんしじん トークライブ『...

2018年02月28日 08:30

キングオブコントの男女コンビ「パーパー」が魅せる恋愛ネタの歪み

笑いの記憶を少しだけ巻き戻す。昨年10月に放送された「キングオブコント2017」に登場した男女コンビ、パーパーを覚えているだろうか。かまいたちが優勝し、にゃんこスターが優勝を上回る時運を引き寄せたあの...

2018年02月15日 07:52

あいのりで恋愛トークを解禁した「シン・ベッキー」の破壊力

あいのり・テラハの2大恋愛バラエティー恋愛ネタが世に尽きることはない。テレビ界も然り。恋愛バラエティで一時代を築いた「あいのり」(フジテレビ/1999年~2009年)が8年ぶりに新シリーズをスタート。...

2018年02月05日 09:02

「クレイジージャーニー」で頭角を現した爬虫類専門家・加藤英明はテレビ界の逸材

2018年、笑いのジャンルから今年注目する誰かをひとり・・・と思い巡らし、ブレイク芸人輩出枠として注目される元旦深夜「ぐるナイおもしろ荘 若手にチャンスを頂戴 今年も誰か売れてSP」(日本テレビ)で優...

2018年01月19日 08:05

落語にハマるチャンス!NHK「超入門!落語THE MOVIE」元日に一挙放送

「落語」というジャンルに、まあまあ興味はあるけれど、今ひとつハマる機会を失している、どこからどう入ればいいのやら、と二の足踏んだままでいる落語ビギナーに、新年ここに集うべしという落語オアシスがやってく...

2017年12月31日 10:15

賛否あった第1回「女芸人No.1決定戦 THE W」それでも吹いた笑いの風

12月11日(月)に生放送された「女芸人No.1決定戦 THE W」(日本テレビ)の視聴率は13.1%だったという。これは現在のテレビ事情に照らすと十分な高視聴率だ。「M-1グランプリ2017」が15...

2017年12月15日 11:18

完成品だった「和牛」に競り勝った M-1王者「とろサーモン」久保田の鬱屈

新ルールが出場者にもたらした極限の緊張今年のM-1が終わった。いつにも増して密で濃く、その余韻が中々抜けない。決勝を争った全10組の漫才がどれもファイナリストにふさわしいクオリティだった。賞レースゆえ...

2017年12月06日 07:00

M-1グランプリ2017 シビアな新ルール導入で見せた番組側の「覚悟」

12月3日(日)に行われるM-1グランプリ決勝まであと数日となった。笑芸にまつわる賞レースで最も華やかで最もヒリヒリさせてくれるあの高揚感、ただただ待ち遠しいだけだ。M-1グランプリに根付く「敗者復活...

2017年11月29日 09:49

萩本欽一が放ち続ける「狂熱」が次世代のテレビに問いかけること

気づけば2017年、萩本欽一学長による萩本学校の通信教育を集中受講してしまっていた。上半期の講義はNHKBSプレミアムで5月から6月にかけて4週に渡った特番「欽ちゃんのアドリブで笑(ショー)」。下半期...

2017年11月21日 07:14

「情熱大陸」名ナレーター・窪田等氏を悩ませた最強難語"きゃりーぱみゅぱみゅ"

現在のテレビ界で指折りの声の持ち主――、「情熱大陸」ナレーターの窪田等。その声を表する言葉は(「美声」だと今ひとつ足りていない気がする)・・・、優美なもの希少なものを見て、目の保養になった時に使う「眼...

2017年10月24日 12:00

「やすらぎの郷」はテレビ業界の"しがらみ"を描いた異次元ドラマ

倉本聰・脚本による連続ドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日)が半年に渡る全129回の放送を終えた。消費購買層重視で編成される現在のテレビに疑問を投じ、シニア世代が見るテレビドラマを提唱して、(倉本が当初...

2017年10月04日 11:51

松本人志がキングオブコントで最高得点をつけた新星「にゃんこスター」は一夜の奇跡か

涙を流して笑ってしまった。10月1日放送「キングオブコント2017」(TBS)に降り注いだ新星、にゃんこスターだ。アンゴラ村長のあのバカバカしい動きと顔が頭から離れない。コントの台詞を借りれば「ありが...

2017年10月03日 07:41

落語ファン待望「円生と志ん生」が井上ひさし作で10年ぶりの再演

「円生と志ん生」が10年ぶりに再演井上ひさしによる戯曲を上演する「こまつ座」が、「円生と志ん生」を10年ぶりに再演した。新宿・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで9月8日~24日(以後、兵庫...

2017年09月15日 10:57

ひふみんVS.松村邦洋の「モノマネ合戦」が奇跡を呼ぶ

加藤一二三――、愛嬌を描線にした福々しい鏡もちのようなフォルム、前歯のない口元に残り歯がちらつくいたずらっぽい笑顔、おもむろにノッキングする独特の口調。老成した名棋士でありながら将棋界での輝かしい功績...

2017年08月31日 10:05

注目の若手芸人"ペンギンズ"が見せる「アニキと舎弟」の奥深さ

純度の高い「兄弟愛」が放つ美しさとおもしろさ言い過ぎておくが、最近テレビに映る人達の中で、ペンギンズがいちばん美しいと思う。ペンギンズは寡黙でヤクザなアニキ、アニキ大好きなチンピラのノブオの二人組だ。...

2017年08月24日 11:19

「ナスD」がみせる撮れ高への執念 - テレ朝"陸海空"はテレビ業界に何をもたらすのか

「ナスD」というワードは、おそらく今年の流行語大賞にもエントリーされるだろう。4月からスタートしたテレビ朝日の新番組「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」で、話題を集めているテレビ朝日・友寄隆英デ...

2017年08月02日 08:38

忖度しないフジテレビ「ネタパレ」が見せた気概~ウーマンラッシュアワーの「原発ネタ」にGO!

何かと向かい風に晒されているフジテレビの中で、最近、気にかかる番組がある。「ネタパレ」だ。俳優、アーティスト、タレントなどゲストを招き、番組側が見せたい芸人を紹介する態のネタ番組だ。前身番組「超ハマる...

2017年07月25日 09:03

宝塚雪組公演「幕末太陽傳」時代劇で光った早霧せいなの身のこなし

2017年6月20日、東京宝塚劇場で雪組公演、ミュージカル・コメディ「幕末太陽傳」を観劇した。宝塚があの「幕末太陽傳」を舞台化するということで、正直に言えば様子見で足を運んだ。だが、宝塚だからこその舞...

2017年06月29日 10:12

エロと笑いの「シモネタ」から時代を感じる

「シモネタ」の笑いから時代を感じることがある。最近、そういう場面に幾つか出逢った。まずは、エレキコミックの今立進による深夜ラジオでのトーク。先日開催されたばかりの「E3」、アメリカ・ロサンゼルスで開催...

2017年06月20日 09:56

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