筒井淳也の記事一覧

日本的働き方における「フレキシビリティ」の矛盾

シノドスに「男女雇用機会均等法では「共働き」を実現できない」という記事を掲載させていただいた。そこでは、育児期の制度的手当をし、採用・昇進(昇格)に際しての男女差別を排することで(従来の)男性的働き方に女性を引き入れようとしても、結果的には女性の「活躍」は実現されず、性別分業は維持されるだろうと書いた。その背景にある働き方の特徴についてはそれほど詳しく書いていなかったので、ここで補足しておく。日本...

2014年07月19日 16:14

科学における不正と発見

「あの件」については何も意見とか書いてなかったのですが(たくさんの人がたくさんの興味深いことを書いてくれているので)、ひとつだけ気になったことがあります。何かしらすごい科学的発見があって、その発見をし...

2014年03月18日 11:00

関学大学院の講義で話したこと:社会学における計量分析の位置づけ

鈴木謙介先生の紹介で、関西学院大学院社会学研究科で4週にわたって講義を行った。さいわい受講者に恵まれ、ヘタな講義にもかかわらず、そこそこ実りのある授業ができたのではないかと思う。この記事では、そこで話...

2013年06月26日 00:56

『統計学が最強の学問である』感想

読みました! 自信をもって学生にお勧めできる本であると思います。 リンク先を見る 統計学が最強の学問である 作者: 西内啓 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 ...

2013年04月27日 22:39

社会学方法論と社会調査論の関係

(長文かつ専門家向けであり、一部の人以外にとってはあまりおもしろくない記事なので、あらかじめご了承ください。)教科書的な社会学方法論教科書的な社会学方法論においては、主観主義的立場と客観主義的立場の分...

2012年10月22日 08:21

アンペイドワークについて

概念整理社会学分野でも、ケア労働やアンペイドワークについて多くの理論的・概念的考察がなされてきた。しかし文献のなかには、概念的な混乱のために無駄な議論をしているものも多い。この記事では、アンペイドワー...

2012年09月26日 00:40

計量分析を使った論文の構成ガイド

研究者個々人の好みや分野によって異なるところもあるが、標準的・テキストブック的には、以下のようになるだろう。 イントロダクション 先行研究の紹介と問い・仮説の設定 分析 結論/討議/インプリケーション...

2012年08月21日 15:14

説明と選抜:統計学における2つの「関心」

社会学者や経済学者にとって、統計学をベースにした計量分析とは、何かを因果的に説明する道具であるという側面がある。賃金を学歴で説明するというとき、それは他の条件が同じで学歴が変化したときの賃金の変化量を...

2012年01月26日 21:51

社会保障の「気前良さ」は政府支出の大きさでは測れない

政府は増大する社会保障支出を背景に、いよいよ増税に向けた調整を本格化させている。他方でアカデミズムにおける社会保障論(福祉国家論)をみると、日本は基本的に社会保障に関して低い水準にあるということがたい...

2011年12月21日 12:06

反事実的状況のマクロシミュレーション

(授業やら会議やらでバタバタ気味で、誤字などある可能性もありますが、とりあえずあげておきます。)性別賃金格差の研究では、しばしば「男女の◯◯構成が同じだと仮定すれば賃金格差は△△だけ縮小する」といった...

2011年11月02日 11:49

社会学における「理論の実証」

(以下は二〜三カ月前に書いたメモですが、寝かせておいてもあまり意味がなさそうだし、稲葉先生もシノドスの論考を公開されたのでいいタイミングだと思うのもあり、ちょっと手を入れた上で公開します。)社会学の問...

2011年10月17日 08:05

「家族福祉論の解体」感想

先日の研究会にも参加してくれた久保田さんの最近の論文です。久保田裕之、2011、「家族福祉論の解体」『社会政策』3(1): 113-123.非常に示唆的な論考で、興味深く読みました(今年一番の収穫だっ...

2011年09月26日 10:53

(非計量さん向けの)統計学の話:バイアス編

(今回はですます調でいく。いや行きます。)まずは、私の後輩や知人たちが書いた本です。↓ リンク先を見るこのなかに、次のような文章があります。どのような研究に対しても、その主張の妥当性を、そこで採用さ...

2011年05月11日 14:47

GlobalIndexからみた各国のグローバル化の進み具合

入社式での社長のスピーチから人文系の学術書にいたるまで、頻繁に使われる「グローバル化が深まる中で...」という枕詞ですが(ここ2ヵ月ほどはその地位を「震災」に譲っているようです)、たいていの場合は特に...

2011年04月25日 10:05

雇用におけるジェンダー格差をどう測るか?

2008年のOECD Employment Outlookの第3章では、ジェンダーとエスニシティによる雇用・賃金格差が特集されています。目についたところを抜粋すると...OECD参加国では、女性の雇用...

2011年03月03日 14:56

「排外主義」についての文献とデータ

日本に帰国して約3週間、遅ればせながらシノドス・ジャーナル(および朝日web ronza)に掲載していただいた記事の文献情報を掲載する。排外主義の規定要因についての研究にはそこそこの蓄積があるが、国際...

2010年10月16日 22:42

低成長経済化における福祉国家戦略

以前取り上げた、Esping-Andersen, Gosta, 1996, "After the Golden Age? Welfare State Dilemma in a Global Econo...

2010年08月26日 08:32

なぜ社会学の格差研究はややこしいのか(その二)

前回説明したように階層とは価値付けされた資源へのアクセスの格差であり、あくまで人々による資源の価値付けに依存した社会構造の記述である。したがって多くの人に共有された価値付けがない資源については、そうい...

2010年08月22日 01:41

なぜ社会学の格差研究はややこしいのか(その一)

院生に勧められて以下の論文を読んだ。専門分野(家族)のジャーナルと違って『社会学評論』は少々見落としがちになるので、こういう機会は助けになる。吉川徹,2003,「計量的モノグラフと数理:計量社会学の距...

2010年08月21日 13:53

「幼稚園と学力の関係」における相関関係と因果関係

統計データの解釈について、しばしば指摘される注意事項が「相関関係と因果関係を混同するな」というものである。今回はこの警句について、「幼稚園出身の子の正答率、高い傾向 全国学力調査」(asahi.com...

2010年08月01日 12:57

計量分析におけるミクロとマクロ

このエントリは関心のない人は読まない方がいいかもしれません。(頭が痛くなるわりにそれほど重要な話でもないので。)計量分析の世界では、しばしば「性別」や「学歴」が個人レベル変数で、たとえば国の特徴を表す...

2010年05月07日 02:41

女性の雇用に関する比較研究

短い文献紹介です。Tanja van der Lippe and Liset van Dijk, 2002, "Comparative Research on Women's Employment",...

2010年05月05日 23:09

外国語での研究報告に関する雑感

今回は研究内容から離れてエッセイふうなことです。海外の学会やシンポジウムに行くたびに、いろんな研究者の方から「なんで日本人研究者は海外に出ていって報告しないんだ」と聞かれているような気がします。特に日...

2010年05月03日 07:15

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