赤松正雄の記事一覧

安保法制の説明に、日暮れて道遠しを実感

参議院での安全保障法制をめぐる採決の混乱ぶりは目を覆いたくなる。かつて幾度も見た風景なだけに、その進歩のなさには呆れるばかりだ。十分な審議が尽くされたか、いやまだ不十分だという分岐点をどこに置くか。質量両面から見るべきであろうが、質的判断はどうしても主観的要素に左右される。このため客観的な観点からは時間という量に重きを置かざるをえない。今回衆参両院合わせて220時間という時間をかけて議論がなされて...

2015年09月18日 22:09

護憲派も改憲派も書かなかった真実ー長谷川三千子『9条を読もう!』

今回の安保法制をめぐる議論を通じて、浮かび上がってきたのは「憲法改正」をいったいどうするかという課題である。そんな折もおり、まことに適切な本が出た。長谷川三千子『九条を読もう!』である。わずかに91頁...

2015年09月18日 21:55

米国に代わって世界支配を目論むドイツーE・トッド『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』

国会に席をおいていたころに海外に行く機会がたびたびあった。ヨーロッパでは圧倒的にドイツに行ったケースが多い。イギリス、フランス、スペイン、スイス、ノールウエー、ポーランド、オーストリア、イタリアなどそ...

2015年09月05日 13:09

病院に必要なもう一つの窓口とは?

代議士を辞めてふつうの市民に戻ってから約3年が経ちます。現役の頃と何が違うかといえば、最も大きいのは予算委員会を始めとする所属した委員会で、政府に対して質問をするという機会がなくなった事です。20年間...

2015年09月05日 09:34

自民党内のたった一人の反乱から、何が見えるか

八月最後の日曜日の昨30日における国会周辺は、10万人を超えるデモで大変な騒ぎとなったようです。地元での創価学会の座談会に出て会員の皆さんと懇談をしたり、自治会の活動に汗を流した私にとっては遠く離れた...

2015年08月31日 08:28

アメリカとの思想戦にも敗れたままの日本

今年は例年にも増して、テレビでの終戦記念特集番組が多かったように思う。戦争に従軍し、生きて終戦を迎えた人たちのうち最も若い兵士でも当時十代後半だから、今年は90歳前後。戦後80年には生存者は際立って少...

2015年08月19日 06:45

「歴史認識」を考える最良のパートナー

2015年夏ー先の大戦が一応の終結を見たあの「8・15」から70年の歳月が経つ。私が70歳を迎える年でもある。安倍首相の「戦後70年談話」の文案をめぐって、あれこれと取りざたされる中、私も改めて「歴史...

2015年08月09日 10:16

淡路島から中国へ、福田元総理の優しい眼差し

アジア太平洋フォーラム淡路会議。淡路島にあるウエスティンホテルの「淡路夢舞台国際会議場」で、今年が16回目になる国際シンポジウムが、さる7月31日と8月1日の二日間にわたって開かれました。これまで参加...

2015年08月04日 16:27

山口対安倍の党首討論こそ聴いてみたい

日本の外交・安全保障に関する問題を、新聞記者として、政治家として、そして一市民として、40年あまりも追い続けていると、このところの安保法制にまつわる論議には感慨深いものがある。そのうちの一つが中道政党...

2015年07月31日 23:08

なんだか筋が違ってる「安保法制批判」

安保法制に関する法案が、16日に衆議院を自公両党の賛成多数で通過しました。この日の朝に私は新聞二紙(地方紙含む)を見て、すぐに全国紙の著名コラムニストにメールをしました。「安保法制の衆院通過までの貴紙...

2015年07月18日 10:27

公明党への安保法制批判はなぜ強くないのか

「安保法制は憲法違反である」との憲法学者らの指摘が今一つピンとこないのはなぜでしょうか。それは、自衛隊の存在そのものが憲法違反の疑いが強いと言われ続けてきたこと、しかもそれを声高に叫んできたのが当の憲...

2015年07月15日 14:14

軽減税率導入に向けて零細小売業者の意見を聞く

町から市場が消えていくースーパーやコンビニなど大型店舗のすさまじい展開の前に、昔なじみの小さな市場が少しづつ身の回りから消えていっています。それをなんとか押しとどめたいと頑張ってるのが一般社団法人AK...

2015年07月10日 11:54

戦後左翼たちを虜にした『資本論』の今風読み方

長く生きていると不思議なことに出くわす。かつて大学時代にマルクスの『資本論』を読むかどうか悩んだ末に、手にはしたものの殆どわからないで放置した。それが50年ほど前。その後、共産主義国家ソ連の崩壊ととも...

2015年07月05日 12:25

大津波から最後のひとりを救うシェルター

東北のあの大災害いらい私たち日本人の防災に対する考え方が大きく変わってきたように思われます。とくに東南海トラフ大地震による大被害が必至とされる地域においては真剣な対応がなされているようです。また、様々...

2015年07月04日 09:22

対欧米外交の練達の士が語る秘話に胸躍る

外務官僚の現役からOBまで、私に友人、知人は多い。20年間の代議士時代は言うに及ばず、記者、秘書時代にまで遡ると相当な数になる。しかし、真に尊敬に値すると思われる人となるとぐっと少なくなるのは当然だろ...

2015年06月30日 21:39

「西欧近代」が抱える深い闇と決別のとき

このところ日本の近代化のありようについて考えることが多い。極めて長きにわたる鎖国状態から、江戸末期になって否応なく開国を迫られ、必死に生きてきた日本。その過程は近代化としてとらえられる。これはとくに科...

2015年06月28日 05:27

新進気鋭の平和学者の安保分析に酔いしれる

現役の頃には様々な方からインタビューを受けたり、党の政策についての考え方を問われた。今なお鮮明に覚えてる人はといえば、櫻田淳氏だ。今は東洋学園大学の教授をしているが、初めて会った当時は愛知和男衆議院議...

2015年06月21日 22:57

ある左翼革命家の敗北と新たなるたびだち

先日、高校時代の友が出版した本の広告を朝日新聞の一面記事下で発見した。水谷保孝 岸宏一共著『革共同政治局の敗北』なるものだ。副題は、「あるいは中核派の崩壊」とある。革命的共産主義者同盟全国委員会、略し...

2015年06月18日 06:06

「リベラル抑止」という新しくて古い考え方の効用

最近の国会での安保法制をめぐる議論や憲法審査会での憲法学者による「憲法違反」の指摘などを見聞きしていると、いささか筋違いの方向に向かっているような気がしてならない。集団的自衛権を行使することを可能にす...

2015年06月11日 11:30

現代の教育現場の深くて重い課題を聞く

この一か月の間に立て続けに学校で教員を務める夫婦と懇談する機会がありました。それぞれ小学校、高校、大学と勤め先が違っており(別に意図して分けたのではありません)、期せずして現代の義務教育や初等高等教育...

2015年06月11日 09:59

10年後に日本の医療は崩壊するという見通し

「胸騒ぐ むかし通知簿 いま血液検査」ー試験の結果に一喜一憂した頃から遥かに年を経て、数か月に一度の病院での検査結果を、緊張しつつ医師から聞くようになりました。還暦前後から、永年の暴飲暴食がたたり糖尿...

2015年06月06日 10:42

安倍と柳澤とどっちが異質な存在か

柳澤協二さんが官房副長官補を退官して暫く経った頃、朝日新聞だったかに論考を発表したことが永田町界隈で話題になった。その中身たるや厳しく政権の側を批判するものであり、それまでの彼のスタンスからすると意外...

2015年05月29日 21:42

クマと森をめぐる根源的な因果関係

先日私の住む地域でちょっとした騒動がありました。アライグマと思われる小動物が天井裏を駆け回ったり、ゴミ捨て場を荒らして困るという苦情が発端です。ほかのお家でも庭に出没するとか、いたるところに糞や足音が...

2015年05月29日 10:23

暗い時代の再登場を予感させるできごと

経済評論家の内橋克人さんの講演会『戦後70年を抱きしめて~「再びの暗い時代」を許さない~』を神戸文化ホールに聴きに行きました。さる17日のことです。主催者は「神戸空襲を記録する会」。この会の代表の中田...

2015年05月27日 10:02

元防衛官僚の反旗はなにゆえかを探る

先週の日曜日は神戸で二つの印象的な出会いがありました。一つは年来の友人である元防衛官僚の柳澤協二氏との対談であり、今一つは経済評論家の内橋克人氏の講演を聴いたことです。この二人は後で分かったことですが...

2015年05月23日 11:11

満州国の興亡の陰に咲いた日本史のアダ花

長い長い物語を書き終えて、そこで力尽きたかのように亡くなった作家がいる。船戸与一さんだ。私個人は直接会ったことはない。しかし、彼と親交を深めていたひとが身近にいる。市川雄一元公明党書記長である。自ら作...

2015年05月15日 15:26

薬剤師という職業の誇りと由来を謎解きのごとく

薬というと誰にも、それこそ苦い思いをしたり、晴れやかな気分にさせられたり、といっぱいの思い出があろう。つい最近のこと。私は酒を飲む席で、歯痛がどうしようもなく酷くなった。つい痛み止めの薬をビールや酒、...

2015年05月13日 09:48

この国の本来の成り立ちを問いかける試み

前回に続き、佐藤優氏のものを。多面的な彼の仕事の中でも、極め付きとでも言うべきものが国家神道的なるものへの関心である。かねて彼が北畠親房の『神皇正統記』を中心にいわゆる右翼イデオローグたちとの議論を重...

2015年05月05日 10:49

憲法記念日に、安保法制討論を聞いて感じたこと

68回目の憲法記念日は、NHKの各党代表による「安全保障法制」をめぐる「政治討論会」を観て聞いて考えました。  10党の代表による討論ではいつもの倍の二時間とはいえ、一人の発言時間は平均10分足らず...

2015年05月04日 10:19

新たな時代の到来を前に去りゆくの弁《11月16日》

もう少しでぶつかるところだった。新米公明新聞の記者として国会で廊下トンビをしていた私が接触しかけたのは佐藤栄作首相だった。文字通り権力に最も私が近づいた瞬間だった。それから30年余り、今度は権力の方か...

2012年11月17日 12:00

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