赤松正雄の記事一覧

「競争信仰」はもう終わりにしようー長谷川眞里子と佐伯啓思の場合❹

●まったく新たな価値観への期待ポストコロナ禍を描く様々な日本人の論考で私が注目したのは、長谷川眞里子さん(総合研究大学院大学長)と佐伯啓思氏(京都大名誉教授)のお二人のものである。前者は、毎日新聞『時代の風』(5月17日付)。後者は産経新聞『コロナ 知は語る』(5月31日付)に基く。長谷川さんは二つのことを論じているが、ここで強調したいのは、「競争に基づく発展」という価値観についてである。彼女は競...

2020年06月11日 18:24

「互助」の取り組みが必然になるとの期待ージャレド・ダイアモンドの場合❸

◉国際的・国内的な互助の取り組みの強化今回のコロナ禍を巡って世界の識者がこれからの世界について色々な発言をしています。ここで私は、国際経済や国際政治の動向よりも、もっと大きな枠組みの変化について語って...

2020年06月02日 07:33

大阪維新はなぜ強いのかー朝日新聞大阪社会部編『ポスト橋下の時代』を読む

コロナ禍騒ぎで、妙に吉村洋文大阪府知事の人気が高い。このところの世論調査における政党支持率でも「維新」は右肩上がりである。少し前に友人(元公明党尼崎市議)から勧められて購入したまま放っていた上掲の本を...

2020年05月16日 17:19

「コロナ以後」の社会像や人間像の変化について

新型コロナウイルスの感染が終息を迎えたら、それ以前と以後とではどう社会が違っているのか、というテーマは考えるに値する重要な問題だと思います。前回私は、大まかな予測として、アメリカの時代の終わりと自民党...

2020年04月27日 18:13

今の政治の形態は、抜本的に替えて欲しいとの欲求

☆世界の知識人3人の提言新型コロナウイルスの猛威をどう捉えるかとの問題は、緊急の医療、政治、経済政策的対応とは別に、極めて重要です。様々な知識人による提言、発言がありますが、先日NHKで放映された、三...

2020年04月19日 15:25

新型コロナ・感染症による緊急事態に思うこと

新型コロナウイルスの爆発的感染を防ぐために、東京、大阪始め7都府県で緊急事態宣言が出された。私の住む兵庫県でも、安倍首相、西村担当相の方針表明のもと、井戸知事が緊急対応を発出している。個人に対しては、...

2020年04月10日 12:22

東京オリンピックの「延期」と、3人の発言

東京オリンピックを来年に延期することで安倍首相と国際オリンピック委員会(IOC)が24日に合意しました。新型コロナウイルス感染の猛威という突発的事態で全ての状況が変動的にならざるを得ません。前回の昭和...

2020年03月25日 10:20

古今未曾有の事態のなかで、画期的な構想に想いを馳せる

新型コロナウイルスの世界中の蔓延という事態は、数々の深刻な問題を提起しています。ことここに至った政治的責任をあげつらうことはここでは差し控えます。不要な外出を控え、不特定多数の人たちが集まる場所には行...

2020年03月20日 08:33

「新型肺炎」の陰で見過ごされがちなもう一つの疑惑

参院選挙の運動員への買収疑惑発覚から四ヶ月が経って、このほど広島地検は、河井案里参議院議員の公設秘書を公職選挙法違反の疑いで逮捕したと報じられました。新型コロナウイルス問題で、日本はおろか世界中が大騒...

2020年03月06日 15:45

合意形成へ行動をー憲法調査会発足20年・毎日新聞インタビューから

今年は、衆参両院に憲法調査会が設置されて20年になります。現在は、憲法審査会と名前を変えて、国民投票法の改正法案の審議などに当たっています。このほど毎日新聞が各党代表にインタビューを試みたものが同紙に...

2020年02月14日 16:03

食い足りなさ残る新宿鮫XⅠー大沢在昌『暗約領域』を読む

その昔、私はハードボイルド小説の格好いい主人公に、また英邁極まりない孤独な指導者や主役を映画の中に見出すたびに、敬愛する上司を重ね合わせることがしばしばであった。やがて、その密やかな片思いが実は私だけ...

2020年02月12日 14:52

小手先の手直しでは追いつかないー公明党の二枚看板を検証する❺

選挙時に掲げる政策公約と暮らしの向上任期4年を待たずに、ほぼ平均3年で解散されて行われる衆議院総選挙。そして着実に3年ごとにやってくる参議院選挙。その合間に行われる地方議員選挙。その結果、地域の最前線...

2020年01月28日 12:01

政権から脱落した10年前の反省ー公明党の二枚看板を検証する❹

時代を覆う暗雲へのまなざし「気掛かりなのは、IR問題とイラン情勢です」ー2020年のお正月が明けたばかりの7日に神戸のホテルで開かれた恒例の公明党兵庫県本部の新年賀詞交換会で、山口那津男代表は挨拶の締...

2020年01月21日 17:46

分岐点としての2030年と、そこに至る10年間(上)

2020年は、カルロス・ゴーン被告(元日産自動車社長)のレバノン逃亡という事件で幕を開けました。何が起こるかわからない、という時代の空気をそのまま反映させた衝撃が日本中に走り、今なお余韻が燻っています...

2020年01月16日 15:12

こんな与野党の茶番劇で恥ずかしくないかー臨時国会の閉会に思う

12月9日に臨時国会が幕を閉じました。その直前の6日に一般社団法人「安保政策研究会」の定例会が開かれ、久方ぶりに参加しました。そこでは、日韓関係を巡って寺田輝介元韓国大使からの基本的な問題提起がなされ...

2019年12月09日 16:13

改革精神が失われていないかー公明党結党55周年に寄せて

昭和39年(1964年)11月17日ー今日は、公明党が結党された記念すべき日です。今年はちょうど55年目になります。その年は初めての東京オリンピックが開催された年であり、東海道新幹線がスタートしたこと...

2019年11月17日 14:41

自公連立20年とこれからー懸念される中道主義の存在感❹

皮相的な「30年一回り」論実は、この「30年一回り」論は、芹川氏だけが唱えているものではない。同じ日経新聞社の企画刊行で注目される『平成三部作』(『平成の政治』『平成の経済』『平成の経営』)における、...

2019年11月07日 10:33

自公連立20年とこれからー懸念される中道主義の存在感❸

改革へのリーダーシップの発揮をそれにつけても、私が不満なのは、連立20年の公明党の存在感が滅法薄いことである。この20年の政権の実態を公明党の側から分析した鋭い論文『連立20年の自公政権』(公明新聞党...

2019年11月05日 17:55

自公連立20年とこれからー懸念される中道主義の存在感❷

気になる存在感の低下それよりも公明党の支持者における一般的な懸念は、存在感の低下という問題である。自公政権と言いながら、実際には自民党安倍政権の添え物でしかないように見られるのはなぜか。政権内部で激し...

2019年10月29日 13:30

自公連立20年とこれからー懸念される中道主義の存在感❶

私が理事を務めます、一般社団法人「安保政策研究会」の「安保研リポート」vol25に「自公連立20年とこれからー懸念される中道主義の存在感」とのタイトルで寄稿しました。以下に転載します。自民党と公明党が...

2019年10月29日 13:26

公明党の存在って、こんな程度だったの?ー御厨貴・芹川洋一編『平成の政治』を読む

日経新聞社が平成の時代を、政治、経済、経営の三つの観点から総括、分析した本だというので、まず、『平成の政治』から読んだ。御厨貴(東大名誉教授)と芹川洋一(日経論説フェロー)の二人がホスト役になって、ジ...

2019年09月19日 07:10

「産経」インタビューでの私の提言の虚しさ

産経新聞8月9日付けに掲載された私のインタビュー記事(『改憲再出発』)をめぐって、世の中の反応は残念なことに殆どない。私のことをよく知ってくれている友人、知人(各紙記者を含む)30人ほどには予め掲載を...

2019年08月23日 16:05

浮動票を取れる政治家をどう作るかー参議院選を終えて

長かった参議院の選挙戦が終わりました。いきなり解散に持ち込まれるケースの多い衆議院と違って、予め見通しが立つ分だけ、準備に相当な時間がかけられるため、長く感じられます。私の地元の兵庫県では今回も全国屈...

2019年07月24日 15:14

参院選の焦点の一つとしての「憲法9条」ー議論の前に映画『空母 いぶき』を

参議院選挙が4日に公示となりました。この日はアメリカの独立記念日です。日本がアメリカを主たる相手として戦った戦争に負けてから70有余年。未だにその支配から完全に抜けきっていない被占領国であるとの自覚を...

2019年07月05日 15:48

「政治の安定」に続くものは何か?

通常国会が閉幕し、来月4日の参議院選挙の公示まで1週間足らずとなりました。この選挙では「政治の安定を!」が与党側から問いかけられています。それは野党主導の政治が間違いなく「政治の混乱」を招くに違いない...

2019年06月28日 22:01

「大阪都構想」での公明、維新の合意を読み解く

「大阪都構想」を巡って、公明党と大阪維新の会(以下、「維新」と略す)がこのほど合意をしたというニュースを聞いて、遺憾に思う人は多いようです。これまでの経緯を振り返れば無理ないことと思います。あれだけ公...

2019年06月02日 14:58

古いものにこだわり続けた日本ー野口悠紀雄『平成はなぜ失敗したのか』を読む

先日、BS朝日の日曜夕刻の人気番組『クロスファイア』を見ていると、評論家の田原総一朗氏が早稲田大ビジネス・ファイナンス研究センター顧問の野口悠紀雄氏らと出演。野口さんの『平成はなぜ失敗したのか』を推奨...

2019年03月27日 08:31

平成における「自公連立政権」の隠し味

平成の終わりに際して、様々な形でその30年を振り返っての論評が新聞や雑誌、書籍で展開されている。そのうち、先日の私の「読書録ブログ」でも取り上げた日経の論説フェロー・芹川洋一さんの『平成政権史』なる本...

2019年03月26日 17:36

浪速の〝ロシア風〟とりかへばや首長選

大阪があれよあれよと言う間に市長、府知事のダブル選挙になった。まさか、と思う向きが私も含め大方だったと思われるが、予測を裏切る展開である。これまでの経緯を追うと、「大阪維新の会」の常軌を逸したと言う他...

2019年03月16日 14:39

おかしなおかしな明石市長選挙

明石市長選挙が10日に告示となりました。泉房穂前市長の市職員に対するパワハラ発言が明るみ出て、自ら辞職したことが事の発端です。ところが、1ヶ月ののちに、再び泉前市長が立候補して選挙をするというのはまこ...

2019年03月12日 09:00

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