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「就業不能保険」こそ生命保険のフロンティア

『ディサビリティ』こそ生保・共済事業のフロンティア。生保業界を代表するアクチュアリーの一人である明田裕氏が2004年に執筆した同名の論文には、「働けなくなるリスク」に備える「就業不能(ディサビリティ)保険」こそが、21世紀の生命保険の本命であることが綴られていた。

似た名前の商品である「収入保障保険」が、被保険者が死亡した際に保険金を分割して払う純粋な「死亡保障」であるのに対して、「就業不能保険」は、被保険者が病気・ケガで長期にわたって働けなくなった際に、毎月のお給料の代わりのように給付金が支払われる保険である。

誰かが亡くなったときの保険ではなく、自分が生きるための保険。単身世帯が増加している21世紀に求められる商品であることは明らかだが、大企業向けの団体保険以外には、生命保険会社は積極的に提供していなかった。

2010年2月、ライフネット生命は長期就業不能保険、「働く人への保険」を発売した。開発の背景や想いは商品開発部長の杉田が「生命保険経営」に投稿した論文でまとめているが、欧米では一般的になっている「働けなくなるリスク」に対する備えが必要であることを多くのファクツとデータとともに整理している。

発売直後には業界他社の商品開発担当者が何人も、「話を聞きたい」と当社に駆けつけた。そして、「保険のプロ」と呼ばれる専門家の方々からも評価いただいてきた。

一方、まだ一般の方々には馴染みが薄い商品であることもあり、ライフネットの保有契約件数に占める割合は約1割。ネット上の文面だけで理解して選んで頂けるお客さまはまだ限られている。セミナーなどでお会いした方々に説明すると、「これはいい」と理解、納得して頂けるので、もっと上手に広める方法はないかと考えてきた。

こういった「21世紀の保険」をより広く定着させるためには、口頭での説明も加えることが有益かもしれない。そんな思いで、このたび全国の「ほけんの窓口」店頭でこの商品の取り扱いを開始した。「生きるための保険」をこの国に定着させたい。そんな思いが両社で一致した結果だ。

ネット生保である当社が対面販売にチャレンジするのは、実はこれが初めてではない。2010年4月、戦略株主であるリクルートが運営する「ゼクシィなびカウンター」を通じた販売を開始。今年の5月には、アドバンスクリエイトが運営する「保険市場」店頭での販売にも取り組んできた。ちなみに、当社は代理店手数料を開示しており、今回も従来と同様である。

これらは、あくまで「ネット生保」を主軸に置きつつ、いかにしてそのビジネスモデルを発展させ、お客さまの利便性を高めるかという取り組みの一環である。社内ではコンタクトセンターの高度化の一環として、専門のプランナーによる「保険相談」サービスの提供も始めている。お客さまとのやり取りをフィードバックし、ウェブに反映させていく。ネットだからこそ、リアルからの学び、人肌感ある対応が大切になってくるわけだ。

時代は変化し、デバイスも変化し、お客さまのニーズも変化していく。私たちライフネット生命もネット生保のビジネスモデルを次のステージへ高めていくべく、挑戦を続けたい。

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