記事

遠隔操作ウイルス事件・「片山氏への求刑は重すぎる」弁護側の弁論で公判が結審

 第三者のパソコンを遠隔操作して自治体や企業のウエブサイトなどに殺害・爆破予告を書き込んだ、いわゆる遠隔操作ウイルス事件で、威力業務妨害などの罪に問われている片山祐輔被告に対する公判の最終弁論が11月27日、東京地裁で行われ、弁護人が検察の求刑は重すぎると主張した。

 片山祐輔被告の主任弁護人の佐藤博史弁護士は、先週の論告求刑で検察側が、片山氏が犯行の責任を擦り付ける目的で他人のパソコンを遠隔操作し、警察に4人の事件とは無関係の一般市民を誤認逮捕させたことなどを理由に、「サイバー犯罪史上、希に見る悪質な犯行」だったとして、懲役10年の求刑を行ったのに対し、10年の求刑は重すぎると主張。その理由として、警察の誤認逮捕はもっぱら片山氏の責任ではなく、警察の捜査にも問題があったと指摘した。

 片山氏の弁護人の竹田真弁護士は、今回片山氏は誤認逮捕では起訴されていない点を指摘。それが量刑判断に含まれているのは罪刑法定主義に反すると指摘し、10年の求刑は重すぎると主張した。

 最後に片山祐輔被告自身が証言台に立った。片山氏は、5月に真犯人メールを送ったことで一連の犯行が片山氏のものであることが露呈した直後は、「あれさえバレなければ」との思いが強かったが、その後、被害者の供述調書を読み、家族と本心から語り合うことで、内省を深めることができるようになった。「今ではこうなってよかったと思っている。もし仮に間違った無罪を獲得することに成功してれば、一生心の中に矛盾を抱えて生きていかなければならない人生になっていた」と語った。

 この日の弁論で、2014年2月18日に始まった遠隔操作ウイルス事件は結審し、来年2月4日に判決が言い渡される。

あわせて読みたい

「遠隔操作ウイルス事件」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    「ワクチン2回打てば安心」と思い込む高齢者が引き起こす社会の不和

    NEWSポストセブン

    09月19日 19:43

  2. 2

    目に見えないコロナとの戦いには「孫子の兵法」が有効

    自由人

    09月19日 22:49

  3. 3

    自民OB・舛添要一氏「岸田文雄総裁なら“疑似政権交代”のような雰囲気出せる」

    NEWSポストセブン

    09月19日 11:56

  4. 4

    敬老の日 自民党総裁選⑺ 年金改革 河野氏提案の最低保障年金導入で消費税大増税???

    赤池 まさあき

    09月20日 08:28

  5. 5

    自民党総裁選の4候補者が討論会 基礎年金と原発ゼロめぐり河野氏に質問が集中

    安倍宏行

    09月19日 15:05

  6. 6

    ヒートアップする総裁選 すべては菅首相と二階幹事長の決断のおかげ

    早川忠孝

    09月19日 15:35

  7. 7

    SNSで敢えて「時差投稿です」と言い訳 背景に日本社会の同調圧力の強さ

    内藤忍

    09月19日 13:00

  8. 8

    恒大集団(エバーグランデ)破綻で中国不動産バブル崩壊か

    藤沢数希

    09月19日 09:40

  9. 9

    笑い話では済まなかった商標の世界の仁義なき戦い。

    企業法務戦士(id:FJneo1994)

    09月20日 08:37

  10. 10

    眞子さまと小室氏の結婚に米では歓迎ムード「ロミオとジュリエットみたい」

    NEWSポストセブン

    09月20日 08:35

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。