- 2014年11月20日 19:00
渡邉美樹氏に「重大な過失」 ワタミ過労死裁判で原告、改めて責任を追及
2/2「取締役として是正できなかった」責任どこまで
会社が安全配慮義務を怠っていた場合、責任は取締役に及ぶこともある。2013年に判決が確定した居酒屋運営会社「大庄」の過労死裁判では、平辰社長ら4人の役員の個人責任が認められている。長時間労働を放置したことが「重大な過失」と認められたからだ。
今回の裁判でも同様に、当時ワタミ代表取締役を務めていた渡邉美樹氏や、当時のワタミフードサービス代表取締役・栗原聡氏らの責任が追及されている。原告弁護団の玉木一成弁護士は、会社全体が長時間労働を常態化させている体制を「取締役として是正できなかった」ことがポイントだと話す。
「『365日24時間死ぬまで働け』という言葉に現れているように、長時間労働を促進し、社員の健康を憎悪させるような労務体制を構築するのに積極的な役割を果たしており、(渡邉美樹氏の)善管注意義務違反の程度は重いといえる」
「ワタミフードサービスの各店舗における長時間労働を放置、容認していたものであり、重大な過失がある」(原告第5準備書面より)
今回の口頭弁論では、原告側から証拠として『検証・ワタミ過労自殺』(岩波書店刊)という書籍も提出された。森美菜さんの過労死はなぜ起きたのか、ワタミ内部の問題に迫った内容だ。美菜さんの遺族は報告集会で、こう話した。
「遺族にとっては『過労自殺』という『殺』の言葉が非常に辛い。しかし中澤さん(著者)は、『ワタミが殺したんだと。だから題に殺という言葉を入れたい』と。私たちの気持ちも同じだった」(父・森豪さん)
「私自身は辛くて…まだ全部本を読めない…です。ワタミの実態を、皆様に良く知ってもらえればと思う」(母・祐子さん)
次回の口頭弁論は2015年1月19日の予定だ。
画像を見る- 検証 ワタミ過労自殺
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- 発売元: 岩波書店
- 発売日: 2014/09/27



