- 2014年11月20日 13:27
バンタン買収は50億円?:ニコ動プレミアム会員数が236万人に達したドワンゴ決算と今後の展開
2/2バンタン買収価格は50億円?ドワンゴの積極的なM&A
このところ目を見張るのがドワンゴのM&A攻勢だ。直近のM&Aを下記にまとめた。
2014/9/25:i文庫(電子書籍ビューワーアプリ):取得価格非公開
2014/9/26:トリスタ(読書メーター):取得価格17億円
2014/11/13:バンタン(クリエーター教育):取得価格非公開
ちなみにバンタンの大株主はジャフコであり90%を保有していた。ということは、バンタンは上場を狙っていたんでしょうね。IRニュースをそのまま貼ってみましょう。
リンク先を見る売上も営業利益も下降トレンドですが、毎年営業利益10億近く出ている。非インターネットなのでさほど高いPERは付かないでしょうが、上場している学習塾運営会社の財務データの記事があり、これをマルチプルに置くと6-8倍程度ではないでしょうか。すると、ざっくり見積もってバンタン買収は50億円前後(純利益7-8億×PER7倍程度。)と予測することもできます。
角川ドワンゴのキャッシュポジションはこんな感じです。
■保有現預金(2014.9時点)
ドワンゴ:約108億円
角川 :約326億円
バンタンもトリスタもドワンゴでの買収なんですよね。実際のバンタンの買収額は非公開なのでわかりませんが、トリスタで17億円使っていますから、キャッシュポジションの割には攻めるなという印象です。角川のお財布も使ってのM&Aも今後はあるかもなと。バンタンに関してはクリエイターを囲うことでニコニコ動画へそういったクリエイターを送客するというシナジーを見込んでいます。
トリスタなどの読書メーターの方は角川が持つBOOKWALKERに付加価値を付けるために買ったとあり、ITメディアのこの記事の解説がわかりやすい。BOOKWALKERってはじめて聞きましたが、ライトノベルが多いんですね。売れてるのかなあ。。
ドワンゴが次に買収するスタートアップは?スクー?
決算短信にも「M&A頑張りたいっす」と書いてあったので、バンタンで一段落して終わるとは思えないんですよね。
ニコニコ動画という強力なプラットフォームを持っているので、そこに乗っかるコンテンツを欲しがると思うんです。バンタンは将来的にコンテンツになりうる人材を囲っているから、中長期で見た時にコンテンツプロバイダーをニコニコ動画に流し込む措置となる可能性がある。だから50億円程度でも買った方がいいんじゃないかという判断に至ったのではないでしょうか(価格はあくまで推測ですからね)
となるとコンテンツを持つスタートアップターゲットになります。動画コンテンツであればYouTuberを抱えたプロダクションが相性が良さそうですが、わざわざ競合するプラットフォームで強い人たちを買収しようとは思わないのではないか。よってYouTube関連銘柄は買収対象から外れるはず。
個人的にはスクーとかのコンテンツ企業をドワンゴは欲しがるんじゃないかと思います。森くんは売りたがらないと思いますがw
関係ないですがクラウドソーシング会社もユーザー視点で考えれば大手1社の方が利便性ありますし、スクーとニコニコ動画もスクー出演者はニコニコ動画のプラットフォームも通してより多くの視聴者を得られれば露出効果あるし、ニコニコ動画にとってはコンテンツ拡張できるしで、ユーザーから見たシナジーはそれなりにあると思うのです。ユーザー視点での成長を考えるのであれば、ニコニコ動画の業務提携なり資本関係というのはあって然るべきかなと。
多分スクーがドワンゴに買収されることはないんでしょうが、事業成長か単独路線かというのは多くの起業家にとって悩ましいトピックではないかと思います。他にドワンゴが買いそうなコンテンツ企業はどこかなあ。
最後に川上さんの本をご紹介。角川と合併したこともあり、ゲームメディアが欲しいと本書にあった気がする。角川はアスキーとかも傘下にありますから、ゲームメディアは欲しそう。KDDIから出資を受けているAppBroadCastとか10億円台前半くらいであればドワンゴの買収対象になり得るなと思いました。あとはGameWithとかですかね。今後のドワンゴのM&Aを楽しみにしております。



