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  • 2014年11月20日 23:55

解散総選挙を行う意義

 ここのところ、パソコンの調子がおかしく、メールの受信ができず、いろいろ洒落にならない状態に陥っていた関係で、ブログの更新が滞っており、誠に申し訳ありませんでした。

 やはり今政治学関連のブログで書くとすれば、解散総選挙だろうということで、これについて少し。

1 解散の意義

 今回の解散でどうしても問題というか焦点となっているのが、解散の意義があるのかどうかという話です。 法律(憲法)論としては、首相に解散権はあるのかという問題があります。

 つまり衆議院の任期は原則4年と定まっているので、解散は例外的な場合(69条の内閣不信任案可決)のみに限定されるべきではないかという説があります。

 ただ、実際問題として、既に話し合い解散というのはこれまでも何どもなされてきております。更に元議員から解散は違憲であるという訴えがなされてことがありますが、これも統治行為論で裁判所は判断を保留し、現状を肯定しております。

 つまり、三権分立が確立している以上、裁判で争うのは司法的価値観であり、政治的問題については、民意を反映した政治家など、統治機構側で判断すべきこととされており、この解散の問題もそうであるというわけです。

 そのため、以前はこうした議論を行う人もいたようですが、現在では現実問題として、首相に解散権を認めることとなっており、あまり意味のある議論ではなくなっております。

2 解散の意義2

 そこで、今回の解散ですが、『共同通信』の「ツイッターでも『なぜ解散』 首相会見でつぶやき2万件」によると、ツイッターで「安倍」と「会見」を含むつぶやきを調べたところ、「19日までの半日間で約2万件に上り『何のために解散するのか』『民意を無視』など批判的な内容が多かった」そうです。

 これもわからない話ではなく、解散総選挙となると莫大な金がかかるわけですが、今解散という政治空白を生んで、何のメリットがあるのかという話です。

 それに与党で過半数を確保できなかったら退陣等と言う話もされているようですが、今の既に過半数を確保している現状があり、政策を粛々と遂行していけばよいだけではないのかという思いは多かれ少なかれ皆思っているところではないでしょうか。

3 否定意見

 ただ、この記事を読んで少しだけひっかかっているのが、ツイッターなどで積極的にこうした話題を発言する人は否定的な意見の人が多いという話で、肯定的に思っている人は今回の安倍首相の会見をスルーしているという面もあるのではないでしょうか。

 つまり、今回の解散総選挙に意義があるかと思うかどうかと問うのなら、別ですが、否定的な声が多いというだけでは、一概にどうこう言えないという話です。

 また今回はどうしても総選挙とワンセットなので、与党に肯定的な方は今回の解散(総選挙)を肯定的に、与党に否定的な方は今回の解散(総選挙)を否定的になりがちです。

 結果、仮に今回の解散に対するアンケートを行ったとしても、純粋に今回の解散に対する価値判断と側面のみで判断することが難しく、そういう意味では、藪の中ということかもしれません。

4 戦略

 私自身、今回の解散に意義があるのかと問われれば、かなり疑問で、積極的な意味があるとは思えません。 

 しかし、戦略としてはどうかというと、これまで与党(自民党)が行ってきた政策がまがりなりにも国民は評価していることは間違いなく、このままいけば与党勝利は間違い以上、戦略としては有りかと思っています。

 つまり、これまできちんとやってきたという実績があるが故にとれる戦略で、その点かつての民主党政権を見れば明らかですが、結局何も変えることができなかった、実績を積むことができなかった政権ではとれなかった戦略です。

 政治とは結果責任であり、いくら理想を掲げても何もできなければ何の意味もありません。そういう意味で、野党になってしまった民主党に再び政権担当能力があるかどうか、国民に問われる選挙でもあります。

5 最後に

 私は自民党を全肯定するつもりはありません。しかし、現時点では正直消去法で自民党を支持せざるを得ない状況で、少しさびしく思っております。

 本来であれば、イギリスの影の内閣の様に、自民党以外の政党が自分だったらどうするかをきちんと提示して、政権担当能力があるところを広く示し、国民に判断を仰ぐべきところが、単なる反対一辺倒になってしまっているのではないかという話です。

 私自身、選挙速報は大好きで、かぶりつきで見ているのですが、どうも今回は初めから勝負が見えてしまっている気がしており、少し興味を削がれている状態です。

 願わくば、私をわくわくさせてくれる選挙活動を展開し、その後の国会では、単なる揚げ足とりでない政策論争を展開してくれるよう各政治家の方にはお願いしたいところです。

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