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Goodbyeペーパーチケット。49ersが取り組むチケット革命。

シリコンバレーを中心に世界最先端のテクノロジー企業が集う街 “サンフランシスコ”

そんなサンフランシスコに本拠地を構えるNFLのチームが「San Francisco 49ers」です。

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1950年のNFL参加以来、スーパーボウルに5回優勝しているこの名門チームが、来期からチケット販売において革新的な取り組みを始めるようです。

そもそも、プロスポーツチームビジネスにおけるチケット販売とはどのような位置づけにあるかを整理すると、NFLをはじめとするプロスポーツチームの収益源は、大きく分けると、「マッチデイ収入」「スポンサー収入」「放映権料収入」の3つの財源が存在しており、その中でも特に「マッチデイ収入」と呼ばれる、「チケット収入」「グッズ収入」「飲食等による収入」は、チームの根幹を支える極めて大切な収益源となっています。

そんなチームビジネスの基盤となるチケット販売において49ersは大きな変革を起こそうとしているのです。それが「紙のチケットの廃止」です。

49ersでは2015シーズンから、全てのペーパーチケット発行を廃止し、モバイルデバイス経由での販売に切り替える方針だそうです。

まず、シーズンチケットホルダーに対して、「紙のシーズンチケット」を郵送することをやめ、代わりにリーバイススタジアム(49ersの本拠地)に入場するために、スマートフォンアプリ「Levi’s Stadium App」を使って、アプリ内のチケット画面を見せるか、事前に自らプリントアウトをしてきたチケットを見せるかで入場することが出来るようになります。

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この「Levi’s Stadium App」は、iOSとAndroidに対応しており、チケットの代わりになることは勿論として、リーバイススタジアムでのファン体験を劇的に高めるようなアプリになっています。

例えばスタジアム内での飲食。

従来までだと、「何か食べたい」と思ったときに、混雑しているコンコースまで移動し、場内地図を見ながら目当ての店を見つけ、広いスタジアムを歩き回り、ようやくたどり着くものの長蛇の列に並び、並んでいるうちに試合が始まってしまう…というように多くの観客で賑わうスタジアムで飲食物を購入することに不便さがありました。

ところがこのアプリを使えば、そんな不満は解消出来そうです。

まず、自分が食べたい店を混雑状況なども加味しながら選ぶと、

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その店で販売されている商品一覧をアプリで確認することが出来ます。この中から一般的なECサイトと同じように、欲しい商品をカートに追加して、クレジットカードで決済をすると、「予約」もしくは「デリバリー」での注文が店側に出されるという仕組みなっています。

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デリバリーの場合は席で試合を見ていれば、お店の人が配達に来てくれますし、自分で取りに行くという方には下記のように、座席から店舗までの道案内がGPSと連動し、アプリ内に表示されるという便利な作りとなっています。

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アプリを使ってリアルタイムで混雑具合を確認しながら、トイレに行くついでに商品をピックアップしに店に行く、なんてことも可能になりそうです。

スタジアム観戦を更に快適にするためには、テレビ観戦で得られる体験と同じ体験は最低限担保したいものです。

テレビ中継がスタジアム観戦より優れている点があるとすれば、プレーのリプレイがすぐに表示されたり、データ放送によりリアルタイムで戦況を客観的に見ることが出来る、といった点が思いつきますが、このアプリを使えば、そのような体験がスタジアムにいながら可能になりそうです。

試合中はアプリ内で、下記のようなカテゴリーがリアルタイムで更新され、「Play by Play」 ではリプレイを確認できたり、「Game Stats」ではリアルタイムのスタッツを手元で確認することが出来るようになります。

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(※試合前なのでデータが入っていませんが…)

このように、スタジアムでのファン体験を高めるための様々な取り組みが一つのアプリに集約されていることで、ユーザーとしてはよりスマートな観戦体験をすることが可能となっており、その極めつけがチケットのデジタル化だったのでしょう。

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アプリを立ち上げると、このようにファーストビューにチケットページへの案内が出てくるようになっており、ここをタップすると自身のチケットページに飛ぶ設計となっているようです。ファンはこのアプリさえ持っていれば、ペーパーレスで快適にスタジアムへ入場することができるのです。

このように、クラブがチケットをデジタル化する背景にはどういった思惑があるのでしょうか?

一つは、「印刷物の削減」に繋げる狙いがあるでしょう。環境のことを考えても大量のチケットを印刷し、試合毎に消費していくことには無駄があるのも事実でしょうし、コストカットという意味でも決して小さく無いバリューがありそうです。

そして最も重要なポイントとして考えられるのは、「マーケティング」面での価値でしょう。紙のチケットで管理していた時代、入場者数の集計は手動ですし、座席ごとの着券率を調べることは至難の業でした。数万枚のチケットから該当チケットを探し出し、「Sゾーンのチケットは完売しているものの、70%の人しかスタジアムに来ていない(着券率が悪い)」「招待券を地元の人に配ったけれど、50%に満たない人しか来ていない(売上チャンスを逃した)」などといったデータを取ることはチケット販売の戦略を考える上で極めて重要な情報でしたが、これまでは基本的に試合後に1枚ずつ手で確認することしか出来ませんでした。

ところがデジタル化されることで、これらデータがリアルタイムで手に取るように分かります。

例えば、お客さんの入場時間等を把握することで、イベントを実施するタイミングも変わってくるでしょうし、試合開始までに入りが悪いと分かったら、チケット価格を下げて売り出すことも可能です。

そればかりか、場内のフード・グッズ売り場とも連動することで、各個人毎の消費動向も捕捉できるため、波及する効果は大きいでしょう。

チーム側としてはチケットのデジタル化による恩恵が大きそうですが、幾つかの課題があることも事実で、たとえば、、、(特に日本では)比較的年代層が高めのファンがアプリを使いこなせなかったり(ここはプロダクトで解決出来る部分でありますが)、記念品としてチケットを取っておきたいファンがいたり(これもプリントアウトすれば良いだけです)、スタジアム周辺のネットワーク環境が脆弱で通信が出来なかったり(これもインフラの問題なので十分解決可能)、と。

とにもかくにも、スマホを持って観戦に来るのが当たり前となってきた中で、このような流れが加速するとファンとしては大きな恩恵を受けることが出来るようになるでしょう。

「スマート観戦」というか、この時代だからこそ出来る付加価値をもった観戦体験の提供は、スポーツビジネスの可能性をグンと広げそうです。

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