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仲井真知事、日本国と沖縄を愛し続けた苦難の歴史――心から感謝申し上げます

 仲井真知事が、沖縄県知事選挙で苦杯を喫した。予想された結果とはいえ、長年のご苦労に一国民として、心から御礼申し上げます。

 8年前に沖縄電力会長から知事に当選された時は、当時の名護市長も普天間基地を辺野古に移転することに、賛成の市長だった。これで移転容認派の市長・知事が揃ったことになり、ようやっと移転が軌道に乗るかに見えた。

 普天間基地は周辺間際まで市街地が迫り、日常的に騒音や危険と隣り合わせなので、真面目に考えれば一日も早く、名護市辺野古地区に移転する事が良いのに決まっている。

 しかし、70年前に米軍と戦った沖縄の歴史と県民感情は複雑なものがあることは否めない。その県民感情を背景にしながら、歴代総理はねばり強く誠実に環境を整えてきた。その結果として、名護市長・沖縄知事共に消極的容認派が誕生したのだ。沖縄県民の心理は、日米安保条約に基づく基地の存在は不満だが現実、少しでも普天間の危険を無くそうというものであったに違い無い。

 ところが、その思いを一挙に素っ飛ばしたのが平成21年の鳩山由紀夫首相の「普天間基地はできれば国外へ、最低でも県外へ」発言だ。名護市の市民や沖縄県民は「総理が言うことだから、きっとできるだろう。では名護市辺野古への移転は不必要だ」と考えたのではないだろうか。辺野古移転容認派の市長は、鳩山総理の無責任発言であえなく落選した。鳩山首相が「腹案がある」と発言したにも関わらず、何もなかったのには腰が抜けるほど驚いたのだが。続く沖縄県知事選挙も、仲井真知事は辺野古移転反対と言わざるを得なくなったのだ。そして再選された。

 その後、自・公政権となり再び元の現実的選択に戻ったのだが、県民には公約違反と写ったのだ。

 仲井真知事は、政治生命をかけて日本国の防衛と県民の現実的利益を守ったのである。民主党無責任総理に翻弄された仲井真知事、本当にご苦労様でした。そして、ありがとうございました。

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