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11月某日 季節はずれの台風20号の進路には笑えた。小笠原から八丈島といえば、...

■11月某日 季節はずれの台風20号の進路には笑えた。小笠原から八丈島といえば、赤サンゴを根こそぎ乱獲する中国の密漁船200隻あまりが滞在していたからだ。さすがに、命知らずの中国漁船も台風を避けて進路を変更していたが、日本政府にしてみれば「神風」みたいなものかもしれない。とはいっても、一攫千金を狙う中国漁船団がそう簡単に諦めるとは思えず、海上保安庁とのイタチゴッコはもうしばらく続くのではないか。尖閣問題も厄介だが、この赤サンゴも金以上の価値があるとされるだけに、乱獲の方も日中関係をギクシャクさせる要因になりうる可能性もある。安倍総理が習近平国家主席との日中首脳会談は25分で終了。新聞は「尖閣・靖国痛み分け」との見出しをつけていたが、視線もまともに合わせない冷たい会談となった。安倍総理が第二次政権について、初めての首脳会談である。韓国もそうだが、安倍政権の隣国に対する外交策は相変わらずギクシャクの連続である。

 安倍政権が絶対追従してきたオバマ大統領が敗北した。米国中間選挙で、上院、下院ともに共和党が勝利したためだ。今後、防衛・外交問題がどう変化していくのか注目されるが、米国が風邪を引けば、日本もクシャミをする関係性にあるだけに、沖縄問題にも影響は及ぶだろう。しかし、頼みの米国・オバマ大統領の権威も権力も失墜する中で、安倍外外交は四面楚歌状態にある。北朝鮮拉致問題も進展なし。安倍政権は消費税再増税の決断の時期が迫っていることもあってか、衆議院解散総選挙への流れが加速化している。最初は女性二閣僚の辞任や大臣クラスの相次ぎ政治資金規正法に抵触するようなスキャンダルもが続いたことで、安倍政権のカウンター情報と見られていたが、メディア報道を見ている限り、解散の動きも強まりそうだ。解散権は安倍総理の専権事項だが体調がよくないと見方もあり、破れかぶれ解散に打って出る可能性もあるのではないか。安倍政権としては、一強多弱の立場にあり、野党の選挙準備が整わない段階で総選挙に踏み切れば、負けたとしても大敗にはならないという自信があるのかもしれない。しかし、任期はまだ二年残っており、安倍総理としても賭けの要素もある。総選挙になれば、消費税増税、特定秘密保護法、原発再稼働など、国論を二分する難題が控えており、世論が盛り上がれば安倍政権も安泰とは言えないだろう。特に事前予測で敗北の可能性が強い県知事選も16日が投開票日である、辺野古新基地建設が頓挫すようなじたいになれば、安倍政権のダメージは大きい。

 それはともかく、九州電力が再稼働を狙う川内原発に関して、薩摩川内市と鹿児島県知事が容認した。原発の危険性や避難計画も不十分なままの容認には愕然とした。福島第一原発の悲劇が教訓化されたとは到底思えない。伊藤知事は官僚上がりなので、想定はされたものの、原発事故が起きたら誰が責任を持つのか。県出身者としても悲しい気分になる。ならば、解散総選挙で民意を問う方が国民のため、民主主義のためである。安倍政権の敗れかぶれの「勇断」に期待しておきたい。

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