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  • ヒロ
  • 2014年11月11日 10:00

意味があるのか、解散総選挙

安倍首相がAPECや各国の首脳との会談で忙しくしている間に国内では解散総選挙の話題が沸騰し始めました。週刊文春の記事で火が付いたのかもしれませんが、読売などもそのトーンが強くなっています。ただ、この解散総選挙の意味がどれだけあるのか改めて考えると茶番のようにも思えます。

昨日の日中首脳会談の両首脳の握手のシーンが話題になっています。私も見た瞬間、なんで2人ともこんなにさえない顔をしているのだろう、と思いましたが、よくよく考えれば中国側のスタンスは「日本側からの要請により」という事ですから習近平国家主席が無理に笑顔を作る必要はない(アメリカ的発想にはそんなことはないんですが)し、もともと習国家主席は表情が豊かではないのでこちらはさておき、安倍首相においては念願の首脳会談だったはずなのにあんなに厳しい表情をしたのが全く解せないのであります。

首相はAPEC出発直前のインタビューで「解散は全く考えていない」と断じていましたが、APEC、首脳会議と強烈なスケジュールに100%のエネルギーを注ぐためにマスコミあたりにその辺の心境を吐露している場合ではありません。心の中が実はそれで一杯だったとしても「全く考えてない」と言うでしょう。

改めて背景を考えてみると安倍首相の政策があらゆるところでほころびをみせていることがあります。TPPは進まず、アベノミクスも時間が経つにつれ疑問視の声が大きくなってくるし、先日の黒田バズーカ砲第二弾は素直に喜ばれていません。沖縄の選挙もあるし、内閣改造後の二人の女性閣僚の辞任もマイナスでした。つまりここにきて何をやってもうまくいかない中で11月17日の7-9月GDP速報値発表が待ち構えるとなればその結果次第では消費税再引き上げの判断に非常に厳しいものが想定されるかもしれません。

以前から何度も指摘しておりますが、安倍首相はイケイケドンドンの時は力を発揮するのですが、アゲンツト(向かい風)の時はかなり弱いのが特徴であります。まさにいま、首相にとって胃が痛い日が続くことが日中首脳会談に向かう顔にも出てしまったのでしょうか?

さて、マスコミをにわかに賑わし始めた解散総選挙のシナリオですが、消費税引き上げ判断前、判断後に大別されます。判断前ならば引き上げ判断保留の状態で解散、判断後ならば安倍首相の信任解散という事でしょうか?

ただ、どちらにしても選挙後の議席はやはり自民党が取るであろうことはほぼ分かっています。その場合、首相につくのも安倍首相です。となれば選挙をして様々な影響を与える意味はあまりないように思えます。その中でNHKの世論調査で支持政党について自民が38%で「特になし」が40%と逆転していることには注目すべきでしょう。これは仮に解散しても支持したい政党がないのだから投票率は下がり、結果としては今の支持政党の「序列」が大きく崩れることはなく、自民が負けることはないのであります。(消費税解散となった場合、消費税が自公民の公約であったわけですから他にどこの党に入れろ、という事なのか、であります。せいぜい共産党が票を伸ばすぐらいでしょう。)

私は個人的には解散総選挙の意味はないと思っていますが、万が一、11月17日に発表されるGDP速報の集計途中の数字が漏れて聞こえて政局に厳しそうだという情報が首相の耳に入っていたとしたら首相としては中国でスケジュール一杯の中、手足が出せない口惜しさもあるのかな、と勘繰っています。

忘れてはならないのは日本の首相は一年おきに変わっていたという事。それが少なくとも安倍首相になってからは試行錯誤の努力と熱意でここまで来たことは大いに評価すべきですし、今は解散して信任を確認するよりも粛々と山積みになった課題をこなして頂くべきではないかと思っております。

今日はこのぐらいにしておきましょう。

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