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外国人であることのメリット:メキシコ・シティにて

「今日、何時に仕事終わる?」
「今日はちょっと遅くなるかも・・・・10時くらいかな」
「わかった、じゃあいつものバーに10時で」

とカップルや夫婦で成立するような会話を27歳のメキシコ人男性と、40最の日本人男性とで毎週末のように交わしている。もちろん、別にカップルでもなんでもない。メキシコ人の友人アビマエルとはメキシコに来て以来の仲なので、もう1年半の付き合いになる。

正直、我ながらキモいと思えるが、「メキシコシティでの社交生活=アビマエル」という図式が成立するくらい多くの時間を一緒に過ごしている。考えてみると一回り以上の年下、しかもメキシコ人、さらには会話はすべてスペイン語という友人を持つなんて数年前までは想像していなかった。

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(メキシコ人はなぜか仮装が大好き・・・いつでもどこでも仮装パーティーをやっている)

特にここメキシコでは貧富の差も激しく、先進諸国とは生活のレベルが違う。それでも一緒にいて気を使わず楽しく思える友人を作るのは至難の業だ。外国人と時々話すが、彼らもよく「メキシコ人の友人を持つのは難しい」と言っている。

同じラテンの国、さらに同じスペイン語を母語として話すコロンビア人なども時々、そのように嘆いている。

ラテンの国々はどこも自国愛が強いので、そのなかに入り込むのは非常に難しい。だが、信頼できる友人が一人でも出来ると、その国での生活は劇的に向上する。自分のようにインターネット上で仕事をしている人間にとってみると、リアルの友人はとても重要だ。

外国語を習得する一番の醍醐味は、やはり外国人とのコミュニケーションだ。語学力はとても重要だが、それだけでは不十分。それにはちょっとした運も必要だし、共有できる経験や知識も重要になってくる。

でも、時々異国の地にいて得だなと思うことがある。それは当たり前のことだが、どこにいっても「外国人扱い」されることだ。外国人という「確固たる違い」がいい出会いを誘発することも多いし、さらに現地の言葉、ここメキシコではスペイン語を話せることによって、「スペイン語が話せる日本人」という特殊性が生まれる。
(さらにタンゴとサルサが踊れるので、メキシコ人に驚かれる)

当然、つまらない人たちもたくさん寄ってくるので、その場合はスペイン語がよく分からないふりをして無視することもできるので、非常に便利だ。空気を読むなんて面倒なことをする人たちでもないので、多少不自然な態度を取っても、外国人であればなんとも思われないという利点もある。

普通に考えると、外国人というのは不利な面が多いが、ちょっとした工夫でそれが強みになったり、個性になったりする。特に自分のようにある意味、「オンライン英会話・スペイン語・日本語スクールの経営」という特殊な職業の場合、尚更だ。
(メキシコ人の友人に何度説明しても、一向に仕事が理解されることはなく、「いつもなんか楽しく遊んでいる人」と思われている節があるが・・・・)

最近の極端な円安、さらには多数の競合、進まないサイトリニューアルと無理難題を抱えているが、それでもどうにかやってこれているのはここメキシコで友人がいるからだろう。

そして、2年住んだブエノスアイレスにも大切な友人が何人かいるし、合計4年近く過ごしたイギリスにも友人がいるし、シンガポールや香港にも友人がいる。そうして、世界中に大切な友人を何人か抱えていることによって、なんだかちょっぴり世界が身近に感じられるのは確かだ。

世界中に一人でも友人がいれば、その人の世界はきっとそれだけで満たされているのだろう。

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