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【書き起こし】枝野氏「『撃ち方やめになればいい』と言ったんですか」安倍首相「朝日の捏造です」―10月30日衆議院予算委員会・質疑

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民主党の枝野幸男幹事長の後援会が2011年の政治資金収支報告書に新年会の収入約240万円分を記載がなかったことが取り沙汰されている。このことを受けて、安倍総理が「撃ち方やめに」と発言したと新聞各紙が報じている。

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民主・枝野幹事長にカネの疑惑浮上も安倍首相「撃ち方やめ」誹謗中傷合戦の幕引き訴え - スポーツ報知


10月30日の衆議院予算委員会において、安倍総理はこうした発言を明確に否定した。こうした報道への否定を含む民主党・枝野幸男議員とのやり取りを衆議院インターネット審議中継より書き起こしでお伝えする。(※可読性を考慮して、表現を一部整えています。)

「撃ち方止め」と私が言ったという報道は「捏造」

衆議院インターネット審議中継より
衆議院インターネット審議中継より 写真一覧
民主党・枝野幸男議員(以下、枝野):まず大臣の資質等に関する総理の認識・見解についておたずねをさせていただきたいと思います。残念ながら、「政治とカネ」をめぐる様々な報道あるいは、国会での議論が行われています。私も大変お恥ずかしい話ではございますけれども、事務所の記載漏れがございまして、昨日、政治資金収支報告書の訂正の手続きを行い、同時に記者の皆さんに事実関係のご説明を申し上げると共に、ホームページなどを通じて、その経緯等についての説明をさせていただいているところでございます。

報道によると、こうした私に関する件を受けて、総理が近い関係の議員の方に「誹謗中傷合戦はやめるべきだ」。そして、これで撃ち止めという言い方でしょうか?「撃ち方止めになるといい」という趣旨のことをおっしゃったと報道されております。

誹謗中傷合戦は、もちろん私どもも望むところではございません。今の報道されている発言。また事実関係をお答えください。

安倍首相(以下、安倍):今日の朝日新聞ですかね。「撃ち方止め」と私が言ったと。そういう報道がありました。これは捏造です。

※議場から笑い声

「朝日新聞は安倍政権を倒すことを社是としている」と。かつて主筆がしゃべったと。こういうことでございますが、これはブリーフをした萩生田議員に聞いていただければ明らかでありまして、私に確認すれば、すぐわかることです。私が言ったかどうか。親しい朝日新聞記者がいるんですから。一回も残念ながら問い合わせがないまま、私が言ってもいない発言が出ているので、大変驚いたところでございます。

枝野:「誹謗中傷はやめるべきだ」という部分については、どうですか?

安倍:いわゆる誹謗中傷ですね。これは止めるべきではないかというような趣旨の話はしました。

ですから、枝野議員も「収支報告書のミスについては単純ミスでは許されない」という発言をされましたね。でも、その同じ発言を枝野議員もされたのではないかと承知をしておりますが、こういうことを予算委員会で言い合うというのは、あまり私は生産的ではない。こう考えて述べたものであります。

枝野:私は総理の発言と称される報道について、「総理が本当におっしゃったのですか」ということを確認しました。

報道等などでは、そういう報道のされ方をしているようですけれども、「単純ミスということで理解できるような内容ではない。もう少し具体的に説明をいただかないと、単純ミスというだけの説明だと足りない」とそういう趣旨のことは私が申し上げたことはありますが。

政治資金の収支報告書等に「単純ミス」があり、これは与野党を超えて、ない方がいいし、私も本当にお恥ずかしい話で、大変申し訳ないと思っていますけれども。問題は、どういう原因によって事実と異なる記載等が出ているのかということを、最大限説明をする。そのことについては、総理もご異論ないんだろうと思っております。

そうしたことの中で、残念ながら、小渕前大臣は、大臣を責任を取っておやめになりましたけれども、「国会でしっかりと説明をする」ということをおっしゃっておられましたが、その後まったく説明をいただいておりません。あるいは、朝日新聞のことをおっしゃられましたから、総理には近いと世の中に見られている読売新聞の今日の社説ですら、「宮沢大臣と望月大臣の説明は足りない。もっとしっかりと説明するべきだ」という趣旨のことを書いております。こうした大臣が、総理が任命された大臣が、充分な説明をしていない。ということについて、総理としてはどうお考えになりますか。

安倍:もちろん枝野議員の説明が満足かどうかということについても、これはいろんな議論があるところだと率直に言って思いますよ。

その上で申し上げますと、それぞれ閣僚であるか如何に関わらず、国家議員は与党の議員も野党の議員も国民から負託を受けているわけでありますから、その中において、最大限の説明に努力を払うべきだろうと。このように思います。

枝野:もし私の説明に足りない部分があれば、ここは私が答弁をする立場ではありませんが、党などを通じて「こういう部分をもっと説明しろ」というのがあれば、いくらでも説明させていただきたいと思いますが。

今の総理のご発言は、例えば普通の議員について問題が生じた時、それは今総理がおっしゃったような姿勢で、それぞれが説明をするということだと思います。しかし、今回問題になっている、少なくとも今名前を挙げた3名の方は安倍総理が大臣としてふさわしいというご判断をされて任命をされた。そして、小渕大臣についてはおやめになったことについて、総理自身が「任命責任を感じている」とおっしゃられている。

もちろん、説明する内容についてはそれぞれの議員や事務所でないと、わかることではありませんから、ここで「総理に説明しろ」というつもりはありません。しかし、少なくとも総理が任命をして、大臣をされている、あるいはされた3人の方について、総理としてしっかりと指摘されているようなことについて、もっと誠実に早く説明するべきだという指示はされてきたんですか。それともされてませんか。そして、これからされるつもりはありますか?

安倍:もちろん、しっかりと説明すべきだと指示をしておりますし、各大臣もそのように説明をしているという風に承知をしております。その中で、「充分に説明が理解できない」というご指摘があれば、すぐに誠実に答えていくのは、当然の責務であろうと。こう思っているところです。

同時にですね、こうした予算委員会の場において、様々な課題があるわけですから、これはTPPとかあるいは経済、様々な課題がありますね。消費税がどうなっていくか。そういう課題についてもですね、真摯にこれは向き合っていくべきではないか。こう思うわけでありまして、今枝野議員もおっしゃられたように、ここに座っているのは、私だけあって、当該議員はここには座っていないわけでありまして、私に質問されても、これは限界があるわけでございます。正にそういう意味におきましては、国民が期待しているのは、しっかりと政策を議論し、「前に進めていけ」ということでもないかと。このように思います。

同時に、私たちもしっかりと襟を正しながら、説明を求められれば、説明を真摯に行っていく。これは当然のことであろうと。こういう風に思っているところでございます。

枝野:今、おたずねに対して答えていません。しっかりと、閣僚の皆さんに、特に指摘をされている件について、きちっと説明しろと言うことを支持されたのかどうか、このことについてはお答えをいただいておりませんし。

よく安倍総理は「民主党政権の時代は…」ということを答弁の中でおっしゃられますが、私もそちらの席、総理のすぐ後ろ側の席に座っている時期、長くありましたけれども、野党・自民党こそ正に政策議論を扱うのが非常に少なく、正に「政治とカネ」の問題等について大変長い時間をかけておられたという客観的な事実は指摘をしておきたいという風に思います。

私どもも例えば、経済、アベノミクスの問題、今日も 予定しております。派遣法の問題、様々な政策課題やりたいと思いますし、実際に委員会ではそうしたことをしっかりとやらせていただきながら同時に、朝日新聞ではなくて読売新聞が宮沢大臣の望月大臣の説明が不十分だと社説でしっかりと書いているんですよ。それについては、しっかりと説明をしていただければ、それで話が終わるんですから。しっかりと総理として、少なくとも大臣については、本当は自民党総裁としては、党内についてと言いたいところですが、閣僚や閣僚であった方について、「しっかりと説明責任を果たせ」と。

さらに言えば、例えば江渡大臣については、この予算員会や外交安全保障の委員会などで資料要求されていることについて、資料が提出ができないことについて、必ずしも十分な説明ないままに資料提出をいただいておりません。こうした問題を出来るだけはやく終わらせるためには出来るだけ早くしっかりと説明して資料を出していただくことです。総理として、しっかりとそのための指導力を発揮していただきたい。どう思いますか?

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