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ハロウィンで仮装をしてると話しかけられやすい理由

ハロウィン期間中ということで、渋谷などを歩いていると男女の仮装もしくはコスプレによく出くわすが、なかでも、彼らと初対面らしき第三者との間で写真撮影などを介してのコミュニケーションが始まる場面をよく見かける。

話しかける側と話しかけられる仮装者はおそらく初対面だが、仮装という媒介があるだけでどこかコミュニケーションが円滑になるんだろう。

この現象がおもしろいと思って調べたら、こんな論文が出てきた。

http://www.bunkyo.ac.jp/faculty/lib/klib/kiyo/edu/e33/e3303.pdf

伊地知美智子「仮装と心理-自己評価と他者評価」

仮装してもらった学生から役柄になりきれたという10人をピックアップし、そのときの気分と自分の性格を自己評価してもらい、仮装した経験がない別の学生22人に10人の姿を見て類推した彼らの気分と、彼らの性格についての他者評価と比較する、という実験内容。

結果、仮装者の気分に関する自己評価と他者評価には全体的に類似した傾向があったが、仮装者の性格については両者に異なる傾向がみられた、という。

つまり「仮装行為による気分の変化を他者が推察することは容易であるが、 一時的な仮装からは性格までは捕らえることは困難である」ということだ。

言い換えるなら、第三者からは仮装している人の普段の性格まではわからないが、仮装しているときの一時的な気分(そしてそれは概して、「楽しかった」や「うきうきした」という肯定的な気分)についてはだいたいわかるよ、ということだろう。

先に書いたように、仮装者と初対面の第三者のコミュニケーションが容易に始まるのは、この自己評価と他者評価の類似があるのではないか。

つまり仮装は、仮装者の気分を高揚させる働きがあると同時に、第三者に「仮装者が話しかけてよい気分である」ということのシグナリングになっている、といえるのではないか?

ということで、なにが言いたいかというと、仮装によってコミュニケーションのハードルが低くなってるから、仏頂面で通り過ぎるだけじゃもったいないよということであって、ハロウィンに乗じて仮装女子がナンパし放題だぜ野郎ども、ということでは断じてないのである。

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