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<なぜ「女性閣僚」と報道するのか?>「女性」閣僚辞任という報道が女性の社会進出を妨げる

水野ゆうき[千葉県・我孫子市議]

***

現役の女性政治家としては至極残念な結果となった第二次安倍改造内閣。政界での「男性社会」が根強い中、過去最多「5人の女性閣僚」の登用は賛否両論に晒されたとはいえ、期待も大きかったのは間違いない。

筆者自身も数ありきの人事や適材適所という側面で疑問を呈した一人ではあったが、まさか2か月足らずで辞任する事態に発展するとは思わなかった。

今回、小渕優子・前経産相と松島みどり・前法相が追及されたのは公職選挙法違反や政治資金規正法違反である。観劇会や団扇問題、さらには小渕氏の写真が貼られたワインまで出てきている。同じ政治家として額の大きさ、国会での答弁・・・などなど、相次ぐ問題を見ていると落胆と驚愕の連続である。

またもや政治とカネの問題で政治不信を引き起こされたことに対し、実直に活動している政治家にとっては甚だ迷惑な辞任劇となった。

しかしながらその反面で、今回の「報道の仕方」には違和感を感じざるを得なかった。例えば、報道では常に「女性」閣僚と表現されている。

第一次安倍内閣でも閣僚辞任ドミノがあった。この時は、全員「男性」であった。しかしながら、いちいち「男性」閣僚という報道はしなかった。確かに今回の内閣で5人の女性は目玉であったであろうが、結局は適材適所であったのか? ということに尽きるわけである。

閣僚ダブル辞任は、「男性か、女性か」という点は全く問題ではなく、1人の政治家として「閣僚の資質」という部分に着目すべきである。

筆者は、こういった報道が先行することにより、女性政治家の進出が妨げられる可能性を危惧している。今回の一連の問題によって女性政治家にマイナスの印象を与える報道の仕方は日本の政治経済の損失にも繋がるだろう。

「女性」を頭に付けた報道がなされることで、日本社会において、まだまだ女性の社会進出が遅れていることが露呈した。一方で最初から数を決めて女性を入閣させることよりも、まず「資質本位」で選ぶことが何よりも重要であることが理解されたことは大きい。

資質や能力、人物で選考することこそが男女平等であるのだ。

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