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「観劇会」めぐる小渕氏の不透明なカネの流れ/5000万円 どこへ/求められる全容解明

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 経済産業相を辞任した小渕優子氏は、会見で、関係政治団体の支出について、「私自身分からないことが多すぎる」などと人ごとのようにのべました。

 ところが、小渕氏の政治資金をめぐる悪質さは、大臣辞任ですまされないものがあります。

 2007年から毎年開催している「観劇会」をめぐって、小渕氏自身、会見で「実費として徴収した収入が過少に記載され、不記載となっているものが多額にのぼっていると思われます」と認めました。

 政治資金収支報告書によると、2010年、11年の観劇会については、東京・日本橋の明治座に対し、小渕優子後援会と「自民党群馬県ふるさと振興支部」で計約3383万円の支出の記載がありますが、参加者からの収入は、小渕優子後援会の約742万円があるだけ。約2640万円もの差額があります。(図参照)

 差額を小渕氏側が負担していれば、有権者への利益供与を禁じた公職選挙法に違反する疑いがあります。実際に収入がありながら記載していなければ、政治資金規正法上の虚偽記載に抵触する可能性があります。

 観劇会は12年も開催されていますが、両団体の収支報告書には収入、支出とも記載されていません。これについて、小渕氏は会見で、「1回公演で少なくとも1000人参加していることからすれば、2回公演で2000人の参加があることになる。1万2000円×2000人=2400万円の観劇代の参加費用が収入に計上されていなくてはならないことになる」としました。

 10~12年の3年間で、不記載と過少記載額は合わせて5000万円を超えることになります。07~09年の開催分を含めると、1億円を超すのでは、との指摘も国会でなされましたが、この巨額な資金はいったい、どこへ消えたのか、小渕氏には疑惑の全容を明らかにする責任があります。

 小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」がベビー用品や化粧品、下仁田ネギやコンニャクなどを購入していたことや、義兄が経営する服飾雑貨店からネクタイやハンカチを購入していた問題も問われています。

 小渕氏は、会見で「政治活動でお付き合いのある県外の方への贈答」などとのべましたが、これは選挙区内の有権者への金品などの寄付行為を禁じた公選法違反に抵触することを避けるための弁明。この実態の解明も必要です。

 今回、「小渕優子後援会」とともに、「観劇会」をめぐる不明朗な支出が明らかになった「ふるさと振興支部」は、本紙(9月18日付)が、いち早く小渕氏の第3の“財布”として、報じたものです。国民の税金である政党助成金を受け取る一方、みずからが支部長を務める選挙区支部とは別の「政党支部」を持ち、幅広く企業・団体献金を集めていることも厳しく問われざるをえません。 (藤沢忠明)

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