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霞ヶ関発「働き方改革」シンポジウム

「政策分析ネットワーク」のご協力の下、自らの企画により、「霞ヶ関発「働き方改革」シンポジウム」を開催した。

開催案内に記載した開催趣旨は以下のとおりである。
「今、日本社会では「女性の活躍」が重要なテーマとなっています。霞ヶ関の官庁においても、より多くの女性の登用・活躍を目指しております。そのためには、これまでの業務のあり方を根本から見直し、男女を通じた「働き方の改革」を行うことが欠かせません。

本年6月、「霞ヶ関の働き方改革」に向けて、女性官僚有志のグループが提言を発表しました。
http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/teigen.html

彼女達と共に、これまでの働き方の課題、改善の方策について語り合い、霞ヶ関、ひいては日本社会全体において、男女が生活・家庭との両立を果たしながら、より良い仕事をしていくための道を探ります。」
シンポジウムにおいては、上記の提言を作成・発表したグループの中心的なメンバーである4名の女性官僚の方々をパネリストとし、自分がモデレータを務めた。さらに、ワーク・ライフバランス推進の第一人者として著名な小室淑恵さんに基調講演をいただくとともに、彼女にもパネリストとして加わってもらった。

女性官僚の方々が提言を作成し、その国会や官邸でのプレゼンに至る過程では、自分も様々な形で側面的に支援させていただいたし、また、政府内の随所にいる、男女を通じた同志の方々が、それぞれの立場から応援してくれた。本日のシンポジウムは、こうした人々の取組みの一つの到達点であるといっても過言ではない。

小室さんからは、人口増加・高度成長期と異なり、人口減少・成熟期となった今日の日本では、ワーク・ライフバランスを向上させ、一人一人の生産性を高めることが社会的にも経済的にも重要であるという、持論が展開されるとともに、ある中央官庁で実際にコンサルを実施した成果について、興味深いお話をいただいた。

パネリストの女性官僚の方々はそれぞれ、自分達が出産・育児を行い、様々な不安に直面しながらも業務との両立に取り組んできた思いを率直に語っておられ、聴衆の心に訴えるプレゼンであったと思う。

そして自分からは、英国財務省の経験を踏まえ、現在の日本の官庁のあり方を所与のものとして固定的に考える必要はないことを述べた。女性の登用や働き方の柔軟化を含め、官庁組織の「多様性」を高めていくことは、より国民のニーズに即した政策立案を行うために必要であり、霞ヶ関がこれまで追求してきた価値と決して矛盾するものではない。自分の中では、財政健全化を始め、財務省職員の本務として取り組んでいることと、こうした活動は結びついているのである。

休日にも関わらず、定員200名のところ、250名を超える聴衆が集まる大盛況となった。シンポジウムのタイトルにある「霞ヶ関発」という言葉が示すように、霞ヶ関、政府自体が変わっていくことは、社会全体が変わっていくための大きな起爆剤となりうる。多くの聴衆の方々も、それを期待しておられるように感じた。このイベントは、一つの到達点であると同時に、出発点でもあると思う。

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