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「異常気象」から身を守るために(5) 日本の安全は自分たちで

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オーストラリアはアングロサクソンなのに自然の脅威(洪水)を認めて護岸をせず、保険をかけてより良い生活をしている。ベトナムは自然の脅威(洪水)を認めて、水を呼び込み、肥料を少なく、自然の中で豊かな農業を営んでいる。

日本は山があり谷があり、温帯の島国で雨にも恵まれている。もし日本人に「自然を生かす」という考えがあれば、日本ほど恵まれたところはないだろう。でも、「仮装」で社会を作っているので、いつまでも犠牲者を出している。

崖崩れが頻繁に起こるのは自然を大切にするグループというのが、現状を変えるなということと、それが土建屋の売上にもなるので、崖崩れのたびに「旧に復する」という工事をする。土建屋は悪くない。注文が来るのだからそれを断ることは失礼だ。

土には土の安息角があり、崩れるところはいずれ崩れる。古い山脈がなだらかで、若い山脈が急峻なのはそのためであることは中学校の理科で学ぶ。でも、いつも「旧に復する」から、いつまでたっても山は崩れ、山肌は汚いコンクリートで覆われている。景観を重んじて堤防を作らないオーストラリアに劣る。

大雨ごとに都市のマンホールから水が噴き出す。川の護岸工事をして氾濫を防ぎ、さらに浚渫もしない。日本の平野は川が山から持ってきた土砂で出来ている沖積平野であることを忘れた人が多い。氾濫すると「何をやっているのだ!」と役所をバッシングする。役所は説明しても無駄とばかり、堤防を築く。そうすると川底が上がり、天井川になって大雨のときには水が川から下水へと逆流する。なにしろ平野の水をポンプで川に上げているのだから。ベトナムは自然の力を借りて、いつも川が下にある。

御嶽山が噴火した。予報はなかった。火山の噴火は予知できると言って予算をとり、できないと言い訳をする。まだまだ学問的には予知はできないのに、それを言わない。学問はわからないことがあることを一般の人に知らせない。温暖化も地震予知も同じだから、東海地震は来ないし、阪神淡路、東北大震災で多くの人が死ぬ。

省庁が縦割りになっていて、災害を減らすということより、自分の省益を守るので精一杯だ。マスコミも台風や災害があったほうが視聴率が上がるから助かる。誰も彼もが自分のことで精一杯になっている。

だから、仕方がない。このブログを中心にして自分たちで日本列島の安全を守ろう。データは十分にあるし、科学的な考え方もできる。あとは事実を真正面から見る勇気だが、親なのだからそのぐらいの勇気を持つのは義務だろう。

日本列島に毎年、降る一時間に100ミリ、一日に800ミリぐらいの雨を日本人一人の人が経験するのは400年に一度だから、「一生に経験したことがない」という気象庁の発表を毎年、聞かなければならない。これでは狼少年だから判断ができない。

次回から現実に日本列島で災害を防ぐための具体的方法をブログで示していきたい。原発も含めて。

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