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青色発光材料での赤崎・天野・中村3氏のノーベル物理学賞受賞を祝して

 今回の赤崎さん、天野さん、中村さんのノーベル物理学賞受賞、おめでとうございます。
 
 私は物性理論で主に第一原理計算という計算物理の手法で研究してきましたが、一時期青色発光材料である窒化ガリウムの結晶成長の計算をしましたので、今回の3人の受賞の仕事とはちょっとだけ縁がありました。
 
 私が鳥取大に着任したのは1988年で、教養部物理学教室でしたが、当時工学部に小林洋志教授・田中省作助教授がおられて、ZnSeなどでの青色発光材料開発をしてました。一緒に研究しないかと誘われたこともあって、青色発光材料は興味を持ち始めてました。1993年に中村修二さんが青色発光ダイオード開発に成功した直後、応用物理学会でその話を聞いた記憶があります。当時の主流だったZnSeなどに比べて窒化ガリウムは明るいこと、不純物に鈍感なことで、実用上有利という話を聞いた憶えがあります。
 
 もともと、それまでの名古屋大の赤崎・天野グループの窒化ガリウムの研究があっての成果なのですが、ただ、実用化に当たっての困難を一気に解決したブレークスルーと思えました。
 
 私はそのあとで、窒化ガリウムのエピタキシャル成長による結晶成長のメカニズムの解明の第一原理計算でいくつか論文の書きましたが、実用上主流となった中村さんのMOCVDは計算で扱えなかったということもあって、赤崎・天野グループや中村グループとそう接触があったわけではなかったです。ただ、赤崎先生にはどこかの会議で一度、ポスターで話を聞いてもらった憶えがあります。(中村さんはほとんど会議に来ないし、来ても自分の発表だけで、他の人の話をあまり聞かない印象でした)。
 
 ともかく、世界中の多くの人が無理と思う中で窒化ガリウムで青色発光を実現させたのは、受賞の3人の偉業です。BluRayディスクも窒化ガリウムの青色発光レーザーを使ってますが、規格を制定したときはまだ窒化ガリウム材料の量産化のメドがたってなくて、傍目にも大丈夫かなと心配したんですが、なんとか間に合いましたね。
 
 ちなみに、特許庁のWebで検索すると、成立までいってないですが、私が窒化ガリウムの成長について出した特許の公開情報があるはずです。

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