- 2014年10月07日 20:00
シーテックの主役はロボット
かつて、家電・ITの見本市「CEATEC(シーテック)」の主役といえば、まさしくテレビをはじめとするデジタル家電でした。ところが、いまや自動車関連やロボット技術など、主役は交代しています。
「シーテック」が7日、千葉市の幕張メッセで開幕しました。ソニーが出展を見送るなど、家電メーカーの存在感が低下するなか、目立つのは、車関連技術とロボット技術の展示です。
なかでも目を引くのは、ロボットですな。例えば、オムロンのブースでは、「ラリー継続卓球ロボット」が展示されています。サーブを打ち込むと、人が打ち返しやすい場所へ球を返してくれる。だから、ロボット相手にラリーを自然と長く続けることができるんですね。人と機械がラリーを続けるには、高度な技術が求められるのはいうまでもありません。卓球ロボットは、人とラケットの位置を考慮し、球の三次元位置計測と軌道予測を行い、高速・高精度にロボットを制御する。これらのバラバラの動きを1/1000秒単位で同期、制御しているといいますから、スゴイ話です。
村田製作所のブースでは、最新ロボットの「チアリーディング部」が展示されています。ボールの上でバランスを保って全方位に移動するロボットです。10体によるフォーメーションダンスを実演します。使われているのは、センサーを通じて姿勢情報を取得し、どの方向にどの速度で移動すればよいかを瞬時に計算してバランスを保つ「倒立振子制御技術」、発信機から出された超音波と赤外線の時間差から現在地を測定する「超音波位置計測技術」、複数のロボットを同期・協調させ効率よく作業を行うための「群制御技術」です。
東芝は、「人間型のコミュニケーションロボット」を出展しています。お辞儀や簡単な挨拶、手話などの動作ができます。このほか、ユカイ工学の家庭向けコミュニケーションロボット「BOCCO」、レイトロンの高齢者向け会話ロボット「チャピット」など、ベンチャー企業からもロボット技術が出展されています。
いずれのロボットも、人とモノが高度に融合するための技術が搭載されているのが特徴です。高齢者の話し相手、薬の時間のお知らせなど、ロボットは今後、どんどん家庭に入り込んでいくことが予想されます。
今回のシーテックの開催テーマは、「NEXT――夢を生みだし、未来を描け」です。日本は今後、世界でも経験したことのない高齢社会を迎えます。果たして、日本はどんな未来を描いていくのか。その答えが、ロボットの活用にあるのは、指摘するまでもありませんわね。高齢社会のフロントランナーとして、世界に向けたロボット技術の発信が待たれているわけですよね。



