記事

雨傘革命の現場へ行ってみたー中環編

旺角には、学生がほとんど見当たらず、目つきの鋭い中年のおやじ達の集団が占拠していました。さて、中環ではどうでしょうか。以下に報告します。

2)中環(セントラル)

ここは政府ビルや金融街で有名な街です。その名の通り、香港の中心と言えます。そして、オキュパイセントラルや学生たちがデモと占拠を始めたのがこの場所です。旺角のデモ拠点を見た後、香港人ビジネスマンとデモについて話す為に尖沙咀で昼食を取り、午後2時半頃に地下鉄でセントラルに来ました。駅が閉鎖されているかと思ったのですが、特にそういう気配は無く、大勢の人が普通にこの駅で下車していました。駅の外へ出ると、先ほど瞬間的に大雨が降ったようで、コンクリートの地面はかなり水浸しの状態です。デモの学生たちはどこにいるのだろうかと少し探したところ、昔のスターフェリー乗り場近く、ザ・香港クラブのあるビルの側面に、デモ隊の拠点がありました。

リンク先を見る

リンク先を見る

リンク先を見る

リンク先を見る

先ほどの大雨のせいで、最初は人気が非常に少なかったのですが、現場をうろうろしている間に人が集まりだして、雨の後の整理を始めました。ここにいる人の多くは、学生と思しき若者達です。上の写真にある物資站で荷物整理していた数人の男女に話しを聞いた内容を、Q&A形式でまとめてみました。Qは私で、Aは学生です。

Q:ネットでブログを書いている者ですが、このデモに興味があって来ました。よかったら少し話しを聞かせて頂けますか。

A:はい、いいですよ。

Q:あなた達の組織について興味があるのですが、リーダーやコアになるメンバーというのは居るのでしょうか。

A:最初は居たのですが、いまはリーダーというような人は居ません。ネットで見て応援に来てくれた人が集まって、みんなで政府に抗議しています。

Q:私はここへ来る前に、旺角に行きました。この後は銅鑼湾へ行こうと思っています。これらの離れた場所にある人達は、相互に連絡を取り合っているのでしょうか。

A:いいえ、違います。私たちはこの通りにいます。この通り中では、仲間との通信にウォーキートーキーを使っています。

Q:あなた達は政府と戦うというか交渉しているのですよね。具体的にどのような戦略があるのでしょうか。

A:そういうものは特にありません。

Q:それでは、もし交渉がうまく行かなかった場合の撤退戦略(どうやって終了させるか)というのはあるのでしょうか。

A:それもありません。政府が我々に向けて催涙弾を打ちました。その時点で、私たちが考えるポイント・オブ・ノーリターンを越えました。私たちは最後まで戦います。

聡明そうな男性と女声の学生が、だいたいこんな感じで答えてくれました。彼らはとても良い雰囲気の学生達でした。ちょっとの間話していただけですが、なんだか彼らの事が好きになりました。しかし、海千山千の古強者である北京政府が背後で操る香港政府との戦いであるにも関わらず、この学生たちには優れたリーダーも居なければ戦略も無いようです。交渉の妥協を探る事もできないし、撤退戦略もありません。

なんだか、話していて悲しい気持ちになってきました。いまからでは遅すぎるかもしれませんが、彼らの良き参謀になり、交渉の妥協点を探る手助けをする人は居ないのでしょうか。

くれぐれも、警察の催涙弾には気をつけるように伝えて、この場を後にしました。

他にも沢山の写真を撮りましたので、中環編の写真をご覧になりたい方は(ここ)をクリックして下さい。

(銅鑼湾編へ続く)

【関連記事】
雨傘革命の現場へ行ってみたー旺角編
雨傘革命の現場へ行ってみたー銅鑼湾編

あわせて読みたい

「香港デモ」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。