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  • Sozen
  • 2014年10月03日 08:50

需給緩和で原油$90割れ

原油相場は小幅反発です。前日までの下げで$90/bbl大台前半の下限付近に達したため反発が予想されたものの、需給悪化を映した相場は逆に大台を割れ、ショックで昨年4月以来の安値となる$88/bbl台まで沈みましたが、今度こそ下げの達成感により戻しています。

10月2日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比28セント高の$91.01/bblで、引け後の時間外取引は$91/bbl台前半です。

急落がフロア取引開始前の時間外取引中に起きたため、商いが薄く予想外の下げとなりました。OPEC加盟国が産油量を維持したまま販売価格を下げていることで市場のムードを悪くしています。

サウジアラビアやイランなどがアジア向けの販売価格を下げていますが、インドや日本の原油処理量の低下に加え中国の備蓄向け調達一巡を考えればそれも当然の成り行きで、今更ショックを受けるような話ではありません。

販売価格の引下げは需要の低調を物語るものですが、OPEC原油の出荷量には下げ止まりの兆候も見られます。

オイルムーブメンツによると、10月18日までの4週間にアンゴラとエクアドルを除くOPEC加盟10か国が出荷する石油量は日量2,390万バレルで、9月20日までの前期間に比べて同48万バレル増加です。
10月11日までの4週間の出荷量は日量2,348万バレルでした。

前年同期比も8週振りにわずかながらプラスとなっています。

フロア取引開始後は急回復を示し結局前日引け値を若干上回ったWTI 相場ですが、今後の展開が気になります。

8月下旬以来続いてきた$90/bbl大台前半での推移ですが、ここにきてリビアの産油量回復による世界の石油需給緩和が決定的となり、環境に変化が起きています。
ブレント相場は$100/bbl大台を割れ、ブレントのWTI に対するプレミアムは以前の$5/bblを挟んだ動きから縮小傾向です。

WTI 相場も、目先は$80/bbl大台後半の推移へと変わる可能性が大と思われます。

ただ、今月はシーウェイパイプライン新線の稼動も本格化すると見込まれ、WTI 原油先物取引の現物受け渡し地クッシングの原油在庫には減少圧力が掛かるとみられます。

OPECが減産に消極的なのは、シェールオイルの生産コストが高いことから相場下落が必然的に生産量の抑制に繋がるとの思惑によるもので、WTI 相場が中長期に$70/bbl台や更に安値となることはないとの見通しです。
とはいえ、そうした強固な思い込みが外れると相場も荒れますが。

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