- 2014年09月29日 11:30
わが民主党改革宣言 ~今必要なのは旗を立てることだ~ 4/4
過去と決別し、理念と志を同じくするものを結集する
私のルーツは、生まれながらにして政治家になることを運命づけられた多くの自民党議員とは異なる。落下傘候補として私が初めて三島駅に立ったのは28歳の時。全く知人のいないところでの厳しい出発ではあったが、自分自身で決断した道だけに覚悟はできていた。「どこの馬の骨か分からない」と言われるたびに、私の政治に賭ける思いを語りかけた。
二度目の選挙では、区割りの変更で自らの選挙区の消滅を経験した。三度目は郵政選挙で民主党の大敗北の中で這い上がり、10年でようやく政権にたどり着いた。危機的な状況下で、原発事故収束担当大臣として初入閣したのは39歳。原発事故対応、福島の復興、がれきの処理など厳しい仕事の連続だった。
立ち止まって周りを見渡してみると、共に議員としてスタートを切った同期生の多くが国会から姿を消している。私が今も国会議員であり続けているのは、運と縁に恵まれたことに尽きる。あえて付け加えるならば、いかなる過酷な環境にあっても、それに立ち向かうだけの体力と精神力、そして楽天的な性格には恵まれたと思う。43歳を迎え、長く政治の世界に身を置くこと自体に意味は感じていない。ただ、いくつかの修羅場をくぐってきた私の経験が国家、国民のために役に立つのであれば、持てる力を振り絞って身を投じる覚悟だけはできている。
国民の信頼を取り戻すためには、我々自身が民主党の過去と決別し、新たな旗を立てなければならない。我々にはまだまだ越えなければならない壁がある。共通の旗のもとに理念と志を同じくする人材を結集し、やがて訪れる戦いにおいて、もう一つの選択肢を国民に示さなければならない。本稿が、その旗になればと願う。
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