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書泉グランデのツイートは特定の主張を支持していたのか

神田にある書泉グランデが、公式アカウント(ツイッター)で桜井誠氏の新刊『大嫌韓時代』のPR(現在は削除)を投稿したところ、炎上するという事件がおこり、いろいろ興味深かったので、これについて少し。

1 ツイッター投稿

 何でも、ツイッターでは「隣国が嫌いな方、なぜ嫌われているのか気になる方や、植民地支配、戦勝国気取り、領土問題、反日、それらについて疑問をお持ちの方にオススメです」と記されていたそうです。

 この投稿がツイッター上で炎上し、かなりの批判が寄せられた結果、書泉グランデはこの投稿を削除し、自社のホームページで、「弊社ツイッターアカウントにご意見をいただきました件につきまして」とする謝罪を掲載することとなりました。

 なお、その内容は「新刊書籍のご紹介をさせていただいた内容に、特定の主張を支持するかのような表現がありましたことは、様々な思想を扱う知識の場である一書店として、決してあってはならないことと考え深く反省しております。また、そのような誤解をお客様に与えてしまいましたことにつきましては、決して弊社の意図するところではなかったため、恐縮ながら該当ツイートはすでに削除させていただいております。」となっております。


2 書店

 確かに、書店である以上、「様々な思想を扱う知識の場」であることが理想というのはわからない話ではありません。

 特定の思想だけが排除された結果、どのようなことになるかは歴史が教えてくれている(特定の国家では未だに継続中)のことであり、私もそのようなことは全く期待しておりません。

 ただ、その一方で、今回の事件は「書店」という民間企業で起こった問題であり、民間企業(人)が特定の思想を擁護したとしても何の問題もなく、何故謝罪しなくてはならないのかというのも疑問です。

 確かに下手に特定の思想に特化した書店というイメージがついてしまうのを恐れたという話はあるかもしれませんが、共産党擁護に特化した書店や逆に国粋主義に特化した書店があっても何の問題もありませんし、実際に存在し営業しております。


3 公共性

 これが公立図書館であれば、公共性という観点から特定の思想を流布するのはどうかという話にはなりかと思います。

 また、マスコミであれば、免許の問題などから公共性という話が出てくるかもしれませんが、書店にはそのような制限はありません。

 それに個人商店であれば(古本屋が典型ですが)、どうしても店主の専門という話が出てくるので、置いてある本が偏っていることはよくあります。

 ただ、書店が減少していることを受けて、知識の情報発信の場として、いろいろ手助けを求めたことがあるので、そういうことを行っているのであれば、特定の思想を擁護するのはおかしいという話にはなるかもしれません。


4 PR

 ただ、今回のツイートの内容が特定の思想を擁護する内容かというと私的は少しひっかっております。本のPRですので、その本の立場にたってPRするのは当然のことかと思います。

 もしこれがダメとなれば、逆に左翼系の本でヘイトスピーチを批判する内容をPRとなった場合、それも同じく特定の思想を擁護するという観点からPRはできないことになってしまいます。

 であれば、何か特定の思想を含む本をPRすること自体ができたいという話で、それはそれで大変おかしな事態ではないかと考えます。


5 最後に

 本来公共性というのであれば、こうした揚げ足取り的に1つのツイートを批判するのではなく、こうした本だけを一貫して紹介しているかどうかを検証して行うべきかと考えます。

 つまり、右寄りの本も左寄りの本も書店にPRしてもらというスタンスが、本来こうした批判をする方々にとって有利なはずですが、今回こうした批判を行ったことによって書店がこうしたPRそのものを行うことができなくなる可能性も高く、本末転倒かと思った次第です。

 批判を行えるということはとても大事なことで、それを制限するつもりはありません。ただ、結果として、それが自粛などの行動を促すのであれば、それこそ自由権に対する最大の障害であり、私的には最も唾棄すべき行動であると考えるという話です。

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