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わが民主党改革宣言 ~今必要なのは旗を立てることだ~ 3/4

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我々が立てるべき旗

数値至上主義の従来のマニフェスト政治は曲がり角に来ている。
かつて民主党は、子ども手当の金額を国民に訴えたが、本来は金額ではなく、その政策の基盤となる「社会で子育てをする」という理念こそ、訴えるべきであった。目指すべき理念を掲げ、それを実現するための政策を国民に提示することこそ、政治の役割である。
我々が掲げるべきは、次の3つの価値であると考えている。

⑴多様性という価値

多様な社会は人々を幸せにする。私が通っていた一学年一クラスの小さな小学校には、知的障がいを持つ同級生がいた。6年間、彼らと共に成長する中で、彼らがいることで仲間意識が高まり、団結力も高まることを知った。野球チームをつくると、どうしても守備に穴ができる。しかし、だからこそ、それをカバーすることを全員が考える。滅多に打たない彼らがヒットを打つと、チームは大いに盛り上がる。「弱きものはかわいそうだから、助けてあげる」ではなく、「彼らがいた方が、社会は強くなる」という考えに立つのは、この原体験から来ている。

たびたび私の趣味を例に出して恐縮だが、落語には「与太郎」というキャラクターが頻繁に登場する。親戚や店の旦那が与太郎に仕事を紹介する「道具屋」や「唐茄子屋」は与太郎噺の代表的な演目である。間が抜けた言動を繰り返す与太郎だが、彼がいた方が周りは明るくなり、助け合った方が社会は強くなる。元来、多様性を包摂する柔軟な力が日本の地域社会にはあった。

文化を見ても、わが国は、神道を維持しながら仏教文化を花開かせ、大陸から取り入れた漢字から仮名文字を編み出し、和歌などの日本文学を形成した。外来文化に対する柔軟性は日本社会の特長である。私が排外的なナショナリズムを保守論壇の主流と捉えられることに違和感を持つのは、本来、保守思想は多様性と親和性を持つと考えるからだ。

多様性は強さでもある。原発事故の背景には、電力会社のエリートや官僚機構が原子力村を形成し、異論を差し挟むことを許さない土壌がつくられたことがある。同質な人材を集積したことが組織の弱体化を招いた。また、東京電力福島第一原発の1号機から4号機の中に、水冷だけではなく空冷のシステムがあれば、あそこまでの事故にはならなかっただろう。現実に、5号機、6号機は空冷のシステムが機能し深刻な事態を免れた。危機に際して重要なのは、多重性ではなく多様性である。均質なシステムや組織は一つの衝撃で失われてしまうが、多様性があれば、そのうちのどこかが生き残り、再生を果たす。家族も、地域社会も、職場も、国家も、そして世界も、多様性があった方が持続可能性は高まる。

①多様な生き方を認める

目指すべきは「個々人の生き方を積極的に認める社会」である。私は専業主婦家庭で育ち、妻も専業主婦をしており、主婦の果たす役割の重要性は理解している。しかし、外で働くかどうかは、個人や家庭の選択に任されるべきであり、配偶者扶養控除は廃止すべきと考える。

また、選択的夫婦別姓も同様に認めていくべきだ。重要なのは、同姓か別姓のどちらが良いかではなく、選択の自由を認めるかどうかだ。ちなみに、わが家は夫婦同姓の方が好ましいと考えている。しかし、別姓を希望する夫婦に私自身の考えを押し付ける気持ちはない。
家族のあり方も多様でいい。わが国には、現在も3,000人以上の乳飲み子が乳児院に入所しており、多くの子どもが児童養護施設に移っている。児童養護施設などで生活している子どもは3万人以上に上っている。施設に関わる方々が懸命に努力しても、大人から一対一で愛情を受けることのできない環境には多くの課題が残っている。

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