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わが民主党改革宣言 ~今必要なのは旗を立てることだ~ 1/4

民主党に突きつけられた課題①

夏は政治家にとって国民と対話する大切な時期だ。選挙区の祭りでは、「あなたたちがしっかりしてくれないと困るが、民主党は何をしているか分からない」という年配の方々からの声。応援と言うには語気が荒く、叱咤激励もしくは叱責に近いと感じることもある。

一方で、多くの国民が、「今の政治にはブレーキが必要だ」と感じ始めている。「安倍総理は自分に酔っているのではないか」新幹線の中で声をかけてきた経営者風の男性は、聞く耳を持たず傲慢になっている自民党の現状を懸念していた。自らの戦争体験をわざわざ冊子にして手渡してくれた年配の方もいた。

だが、そうした声は民主党に対する支持には全くつながっていない。「政権運営に失敗して国民の期待を裏切った民主党よりは、無難にやっている自民党の方がいい」というのが、国民の率直な声だろう。政権を失ってから間もなく二年になるが、依然として民主党は国民から拒否され続けている。

しかし、ブレーキとなるべき国会を機能させるためには、国民の声を反映させるべき国会を機能させるためには、小なりとはいえ野党第一党の民主党が奮起するしかない。与党は事前審査で政府提出法案への賛成をあらかじめ決めているため、国会の主役は野党である。現在は、野党の筆頭理事を務める民主党議員が、理事を出していない少数野党の意向も踏まえて、多勢に無勢の中で与党と対峙し、格闘している。民主党が奮闘しない限り、国会審議は単なる通過儀礼に堕ちてしまう。

私は、昨年来、日本維新の会や結いの党と勉強会を重ねてきた。彼らの中には、専門性のある優秀な議員が数多く存在しており、政策面でも我々に親和性のある議員も少なくない。しかし、議会での一定期間の経験がなければ、巨大化した政府与党と渡り合うのは難しい。

野党には、「国民にとって政権の選択肢になる」という重要な役割もある。その役割を担うことができるのは、現時点で民主党だけだ。与党は政権に就くと、官邸や各省に大臣、副大臣、政務官など100人近くを送り込みながら、それ以外のメンバーで党務を切り盛りし、衆参の国会を運営しなければならない。現在の野党で、それだけの人材を集めることをできるのは、落選中のメンバーも含めて民主党しかない。
このままでは、次の総選挙は国民にとって政権選択の機会とはならない。我々が苦い経験をも生かして過去を克服しない限り、国民の民主党への支持は戻らないだろう。民主党政権に対する国民の失望を考えると簡単なことではないが、危機を迎えているわが国の民主主義を蘇生させるためには、やらなければならない。本稿では、そのために民主党が乗り越えなければならない壁を記したい。

次回 「民主党に突きつけられた課題」 (1)フォロワーシップの確立~ へ続く

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