- 2014年09月19日 10:33
国会版「野々村議員」を放置してはいけない
兵庫県の野々村竜太郎元県議が警察の聴取に対し、政務活動費から支出した日帰り出張について「ほとんど行っていない」と供述しているそうです。想像した通りのカラ出張で、公金をポケットにいれていたことがこれではっきりしました。これを機に他の地方議員にも不正支出がないか徹底的にチェックするとともに、国会議員の経費の透明化も進めなければなりません。
野々村氏は政活費の使途として計345回、計約800万円の日帰り出張を報告していましたが、兵庫県警の任意聴取に対してカラ出張だったことを認めました。ほかにも領収書の改ざんや切手代と称して金券を購入していた疑惑があり、県警は詐欺と虚偽公文書作成・同行使容疑での立件を視野に調べを進めています。
野々村氏は当初、疑惑を曖昧にしたまま政活費の返還と辞職で誤魔化すつもりだったようですが、観念して警察に供述を始めたようです。警察は徹底的に調べ、税金を懐にいれようとした悪質な犯罪の全容を明らかにしてほしいと思います。
ただ、ここまで悪質な手口がまかり通っていたということは、野々村氏以外にも同様の犯罪に手を染めていた議員がいないとは限りません。むしろ程度の差はあれ、全国に多数いると想像できます。議会事務局やマスコミ、捜査当局は過去のものも含めて税金泥棒をしっかり暴き出してほしいと思います。
さらに大きな問題は国会議員の経費です。過去にも何度も取り上げていますが、国会議員が使うことのできる経費「文書通信交通滞在費」は月100万円で、使途について一切の報告義務がありません。適正に使われているかどうか、チェックする手段が何もないのです。
資金が潤沢な大物議員の中には、年間1200万円の文書通信費を一切経費に充てず、第二の給料として懐に入れている人がいます。野々村氏と何も変わりません、むしろ額が大きいだけ悪質とも言えます。もちろん元は税金。こんないい加減な制度がまかり通っていること自体、おかしいのです。
日本維新の会の橋下徹代表は18日、新たに立ち上げる「維新の党」の所属国会議員を対象に、文書通信費の領収書をホームページで全面公開する方針を表明しました。反発は大きいでしょうし、中には新党から離脱する議員も出るかもしれません。しかし、これは必ずやるべきです。
本来は使途をすべて議会事務局に報告させ、余った分は返還させるべきです。地方ではとっくに始めている制度。国会だけはやらない理由がありません。
日ごろから「税金の無駄を排除」とか言っている政治家は覚悟を問われます。自民党は、民主党は付いてこられないでしょう。覚悟ある政治家を見極める良い機会です。ぜひこの問題の推移に注目してほしいと思います。



