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  • 2014年09月18日 22:36

ある国(今回はイギリス)から独立したいと思う理由

 今日はやはりスコットランドの独立問題だろうということで、これについて少し。

1 独立

 ただ、最初に断っておきますが、私はスコットランドどころかヨーロッパの政治についてもあまり詳しくないので、独立に関する一般論ということでお読みいただければ幸いです。

 一般論として独立運動が起こってくるのは、そこに留まっている利益が乏しい、もしくは1つの国としてまとまっていること自体が当該地域においてマイナスである場合です。

 「ヨーロッパ、独立」といった場合どうしてもカタルーニャが真っ先にうかぶわけですが、あそこの場合は自分達の方がスペイン全般より経済的に発展しているので、スペインという国家に属しているメリットがない、自分たちが搾取されているという意識が最大の理由かと思います。

2 利益

 その観点から見ると、今回のスコットランドも同じように北海油田というのが真っ先に浮かびます。

 独立派は、先進的なサービス産業と製造業があり、そこに石油収入が入れば、スコットランドは世界でも有数の富裕国になると主張しているようです。

 それ以外にも、スコットランド人は自分達の主義主張をイギリス(議会)が十分にくみ取っていないと考えている面もあります。

 その象徴的事象が、英国議会におけるスコットランドの議員の占有率(9%)で、独立派はこうしたことをして、スコットランドの声が十分に議会で反映されていないとしております。

3 生活

 私の場合どうしても中国の事案が真っ先に頭に浮かんでくるのですが、チベットやウイグルの独立運動といった場合、漢民族への同化政策への反抗という面が強いようです。

 中国政府の場合は経済的支援と反対運動に対する弾圧という飴と鞭で何とかこうした運動を押さえつけようとしている状態で、いい(まともな)暮らしをしたければ独立などは考えるなというのが中国政府のスタンスです。

 当然、経済(生活)は大事ですが、それだけではないというというのもわかります、中国の場合、共産党一党独裁で、この点については言論の自由などがありません。そういうところに嫌気がさしているというのもあるかと思います。

4 アイデンティティ

 そういう意味で、アメリカなどが典型ですが、当該国の国民であるという意識に誇りが持てれば、分離独立運動というのは、殆どおこりません(アメリカは実際はともかく、人権や民主主義といった旗印の基につくられた人造国家)。

 今回の独立騒動にしても、大英帝国の一員としてイギリスに留まることが自尊心的にもかなり満足させることがある時代であれば、こうした騒動は起こり得なかったと考えます。

 そういう意味で今回こうした騒動がおこったということは、「イギリス」という国家(シンボル)に対して既にあまりプライドを持っていない方が増えていることを意味しているという面もあるかと思います。

 ただ、一方でEUには加盟したいと考えているということなので、今回の独立という話もEUがあるからこそ可能だった面も否定できず、そうした体制がないところとは一概に比較できないという面もあります。

5 最後に

 今回独立派が勝つにしろ負けるにしろ、かなりの接戦なので、今後のイギリス政治に与える影響は大きいものがあるでしょうし、仮に独立派が勝利して、独立となれば、民族問題でもめている他の地域に与える影響も大きいものがあると思います。

 それと個人的に最も関心が高いのが、イギリスの国旗「ユニオンジャック」で、これは、イングランド、スコットランド、アイルランドの3つの国旗を掛け合わせてできたものですが、「青地に白」旗のスコットランドが独立したらその部分が無くなるのかどうかという点です。

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