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海江田万里代表、枝野幸男幹事長ほか民主党新執行部そろって就任記者会見

 民主党は16日、盛岡市内で開いた両院議員総会で、海江田万里代表、枝野幸男幹事長ほか民主党新執行部人事を発表。同日夕、そろって就任の記者会見を行った。

 海江田代表は、「今日の両院議員総会で新しい人事が承認された。この新人事を『再生加速の人事』と名付けたい。再生するの何かというと、一つは民主党、そしてもう一つは国民生活の再生をするということ。まもなく臨時国会も始まるが、そこへ向けて今日からまっしぐらに国民生活と民主党の再生に向かって全力を尽くしたい」と冒頭述べた。

 さらに、枝野幹事長を選んだ理由を記者に聞かれ、「枝野さんは私より若い50歳。次の世代へのバトンタッチを考えて起用した」と答えた。

 女性の活用については、「今日決めた人事は骨格部分。今後ネクスト大臣や党の役員を決める中で、当然女性の登用を考えている」と述べた。

 ベテランが多いのではという問いには、「国会開会ももうすぐである。明日から活躍できる人材であるという思いがある。みんなで明日から一丸になって活動していく。さあ働こうというつもりだ」と答えた。

 自公政権の進める復興策は十分ではないという発言があったが、では民主党としてはどう考えるかを聞かれた海江田代表は、「企業は人手不足で困っているという話を聞いた。安倍政権は公共事業過多で景気対策をやってきたことから、人材の不足が被災地で深刻になっている。このことが復興の足かせになっている」との認識を示した。

 人口減少社会に対する考えについては、「私たちは景気回復について、一過性の打ち上げ花火的なものではなく、持続可能なものでなくてはならないと言ってきた。腰を据えて人口減少にブレーキをかける施策を進めて行かなくてはならない」と述べ、「わが党の、暮らしを守る研究会の中でとりまとめたものを、着実に実行していく」と答えた。

 民主党のバラバラ感についての質問には、「民主党と言えばバラバラというステレオタイプの物言いもそろそろやめてはいかがか」と話し、「民主党は多様性を重んじる政党だ。いろんな意見があることは当然のこと。議論をして決まったことはみんなで守る」ということだと答えた。

 枝野幸男幹事長は、「幹事長の役割には党の内側をしっかりとまとめていくという役割と、党が何を考え何をしているのかを国民の皆さんにしっかりと伝えていくという2つの側面があると思っている。後者については一定の自負があるが、前者については必ずしも自信のあるところではない。大畠前幹事長をはじめ、他の役員の皆さんに足りないところを補っていただきながら、この1年9カ月間、厳しい状況のなかでしっかりと地に足をつけて、いろんなものを積み重ねてきたことを国民の皆さんにわかりやすく伝わっていくようにがんばっていく」と就任の思いを語った。

 自公政権とどう対応し、政策を出していくかとの問いに関連して、安倍総理の基本姿勢について、「安倍さんは高度経済成長時代の成功体験に基づいて、それと同じことをすれば日本は良くなっていくと思っているのではないかと思う。政策などを見るとそう感じる」と指摘。そのうえで「今日の政策の議論でも大前提として取り上げたが、日本は急激な人口減少社会に入っており、これを止めるとしても相当な時間がかかるなかで本当に高度経済成長時代の延長戦上の議論ができるのか。むしろそのときには行動経済成長時代に積みか重ねてきたものを大切にしながら、人口減少社会をどう乗り切っていくのかという違った視点が必要なのではないか」と提議した。また、「安倍さんは即効性のあるカンフル剤に頼るが、それが不要とは言わないが、時間はかかるかもしれないが病気を根っこから治す、漢方薬や体質改善といった部分こそが、本当には大切。それをじっくりとやっていかなければならないということを訴えていく」とした。

 野党連携については「野党だからということで当然に連携できる分野から着実に進めることだと思っている。国会で十分な審議時間を確保して国民の前で充実した議論をするというのは政策が180度違っても、野党である以上、協力できること」だとの認識を示した。選挙協力については「与党が減ってくれるならば、他の野党に(議席を)とってもらえる方がいいというところもかなりの野党とも一致するはず」との見方を示し、政策について理解し合うのは一定程度の時間が必要だし限界があるかもしれないが、「国会共闘や与党の数を減らすということについては共有できる」と述べ、岡田代表代行や川端国対委員長に尽力してもらうなかでより可能だとした。

 髙木義明代表代行は、「岡田克也元代表を同じく代表代行に迎え心強く思っている。今は前に向かって力強く前進するのみという思いの両院議員総会でだった。私も自らのできる分野で最善を尽くす決意だ。国民の信頼を取り戻し、期待を持てる民主党にしていきたい」と述べた。

 岡田克也代表代行は、「国政選挙についてしっかりやるということで、海江田代表を支えて頑張って行きたい。1年以内には次の衆院選挙もあるだろうという前提で、魅力的な候補者を擁立し、他の野党とも連携しながら次の総選挙で自民党安倍政権としっかり対決できる状況を作り出していきたい」と話した。

 福山哲郎政策調査会長は、「海江田代表を支え、前桜井政調会長が積み上げてきたものをよりブラッシュアップし、国民に民主党の政策を分かりやすく伝えていく役割を真摯(しんし)に果たしていきたい。われわれは、『居場所と出番をすべての国民に』というキーワードで政策を練り上げた来た。新しい公共、社会的包摂というキーワードで、この格差社会に立ち向かい、日本を再生していくという決意でやっていく。一方で安全保障環境、国際社会も厳しい状況になっている。与党を経験したわれわれとして、現実的、かつ国民に納得してもらえる安全保障政策を練り上げていく。わが党は十分にまとまっていける。それぞれの議員の国を愛する、思う気持ちをまとめて民主党の党勢の再生加速に力を尽くしていく」と抱負を述べた。

 川端達夫国会対策委員長は、「国会は野党民主党にとって、民主党がどういう立ち位置でどういうことをしていこうとしているのか、それを発信する一番大きな役割である。民主党のなかで議論された政策や考え方がしっかりと国民に伝わるように取り組んでいきたい。同時に格差が拡大し、平和が脅かされる安倍内閣の国民生活を破壊する、不安な社会をつくっていく流れに対して厳しく指摘をし、追及していく国会にしていく」と表明した。「憲法で定められた、国民の選挙による信託を受けた国権の最高機関である国会が数の暴力に蹂躙されてはいけない。国会がきちんと機能できるように取り組んでいきたいと思っている。このことにおいては与野党を問わず議会人共通の価値観であり認識であると思っているので、各党各会派の皆さんとも信頼関係をつくるなかで、しっかりと取り組んでいく」とも述べた。

 大畠章宏常任幹事会議長は、「民主党はこの一年半厳しい道を歩む状況が続いてきた。これからも厳しい道は続くと思うが、海江田代表、枝野新幹事長を中心に 多様性を認め合う、そしてすべての国民が安心して働き、すべての国民が安心して生きられる社会を目指して、しっかりとした道筋ができるように常任幹事会の 議長としての職責を果たしていく」と語った。

 直嶋正行衆参両院議員総会長は「両院議員総会長としてほぼ4年務めさせてもらったので他の役割をという思いもあったが代表のご指示を受けたので、ふたたび取り込ませていただく。民主党の各議員の活発な議論を盛んにする中で党としてのまとまりを発揮していく。それを国民の皆さんにも見ていただけるような両院議員総会を運営したいと思っている。海江田代表がおっしゃったように再生加速人事ということであり、まさに民主党の信頼回復と、国民の皆さんに民主党がお役に立てるという姿を見せていくことに努力したい」と述べた。

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