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スマホの普及で外食産業に「革命」が起こる!?レジから変わる未来予想図【PR】

10年前予想された「ユビキタス社会」が、いつの間にか到来していた

今から10年前の2006年、総務省は「情報通信白書」で、「いつでも、どこでも、誰でも」インターネットに接続できるようになるという「ユビキタス社会」の到来を予測しました。当時の白書には、PC以外の端末からネットに接続し、ニュースを閲覧したり、レストランを予約したりといった「未来の人々の図」が描かれています。

今や、携帯やスマホは「1人1台」まで普及し、人々は、常にウェブと繋がるようになりました。飲食店をスマホで検索し、予約、店内では写真を撮影してSNSにアップするなど、人々の行為の中に、ごく自然な形でネットが入り込んでいます。“SNSに投稿するために”、特定のお店を訪れる人もいる。人々の行動は自然に、そして大きく変わったといえるでしょう。そんな現状と未来について考えるイベント「スマートデバイスで変わる外食産業の未来像」が、8月28日に行われたので、参加してきました。場所はApple Store, Ginzaです。

今回のイベントは、昨年11月にリリースされた無料POSレジアプリ「 AirREGI 」(エアレジ)を展開する、リクルートライフスタイルによるもの。「エアレジ」は、小売り・飲食業などのレジ業務がiPhoneや iPad でできるアプリです。

昨今は、中小事業者を中心に、数十万もする大型のレジに変わって、タブレット端末と POSソフトウェアを組み合わせた「クラウド型のレジ」が普及しつつあります(矢野経済研究所「POSターミナル市場に関する調査結果 2012」)。富士通フロンテックやNEC、ソフトバンクテレコムなどが次々と「月額制クラウド型POSレジサービス」を展開する中、リクルートは「無料」を売りに市場に参入。自社が運営する「ホットペッパーグルメ」の予約機能との連携を通じて、「新たな外食産業のあり方」を模索しているのです。

「エアレジ」の利用アカウントは、半数が飲食店

イベントの冒頭では、リクルートライフスタイルの大宮執行役員が、「エアレジ」の実績について解説してくれました。

「エアレジ」は、昨年11月のリリース以来、現在は4万以上のアカウントが登録。年内には10万アカウントを達成できる見込みで、利用の半数は飲食店だそうです。私も登録してみたのですが、使い方は簡単。商品やテーブルの配置などを登録し、カスタマイズするだけで、タブレットの画面上にオリジナルの「店舗」ができあがります。入金データはクラウドにリアルタイムで反映され、どの時間帯にどの商品が人気かも分かります。各種サービスと連携し、クレジット決済や、決算書の作成もできるという多機能ぶりです。

飲食店のネット予約、消費者は便利になったけれど……

続いて登壇したのは、「ホットペッパーグルメ」プロデューサー、南裕樹氏。ホットペッパーグルメのネット予約数は、昨年比で200%と大幅に増えているそうです。うち7割はスマホ経由。簡単で、いつでも予約・変更ができる上、ポイントもたまるので、スマホで飲食店を予約する人が急増しているのです。



このように、消費者はIT化の恩恵を受けているのですが、店側の仕組みは、まだアナログが主流です。ネットと電話での予約を「紙の予約台帳」に転記し、変更があるたびに書き直す。ネットから新しいお客さんが増えるのは嬉しいのですが、その分、管理の手間も増えているのです。

こうした悩みを解決するのが、ホットペッパーと「エアレジ」の連携。ネット予約や変更、座席の空き状況などがリアルタイムにアプリへと反映されますから、予約台帳が不要になり、お店の負担が減るのです。

レジ業務のクラウド化が「おもてなし」を変える

クラウド化で変わりつつある外食産業の未来については、リクルートライフスタイルのお二人に加え、IT ジャーナリストの林信行氏、そして(株)鳥貴族の専務取締役、中西卓己氏を招いてのトークセッションで語られました。


林信行氏は、こう語ります。「20世紀は、どこへいっても画一化されたサービスが受けられる世界を作ってきた。それに対し、21世紀は、ITで業務を効率化しつつ、サービスの『個性』を演出し、人と人とのふれあいを大切にしていこうというムードが高まっています」

さらに、「エアレジというアプリは、会計ソフトや食品卸売会社などと連携することで、レジに『知』が蓄積されていくイメージですね。データが蓄積されれば、天気によってメニューを変えるなど、ビッグデータ的な展開が可能になる。さらに、対応言語の多様化や、クレジット決済が広がれば、増え続ける外国人観光客にも対応できるでしょう」(林信行氏)

一方、(株)鳥貴族の中西専務によれば、飲食業界全体として「IT技術を使いこなせているとは言いがたい」。その理由は、「業界全体が知識不足、勉強不足だから」です。

「IT化で、どんなメリットがあるのか分からないのです。技術の導入で、仕事が減って楽になる、効率的になると良いですね」(中西専務)

業務が効率化できれば、従業員の負荷が軽くなり、「従業員満足度」がアップします。結果的にサービスの向上につながると見ているのです。

「エアレジ」にはこうしたメリットがあるものの、クラウド型のツールに抵抗がある飲食店はまだまだ多いのが現状。ホットペッパーグルメの南氏は、「エアレジも、実際は使いやすいので、まずは触って頂くのが重要かと思う」と語ります。

今後、スマートデバイスがますます普及していくのは確実です。今は、消費者が主に、その恩恵を受けている段階。これからは、店側がウェブサービスを通じて、業務の効率化と、サービスの質向上を同時に叶えられる時代が来るでしょう。

イベントの最終段階では、キャイ~ンの天野ひろゆき氏も登壇。天野さんいわく、「若い頃は、お店の予約は全て電話で、アナログでした。お酒の品揃えも分からないから、この先輩を連れて行くにはどうすれば良いのか、なんて悩んでましたね。その点では、スマホで検索できる今の若手芸人の方が、楽なんじゃないかな」。

2020年の東京五輪に向けて、国全体が「おもてなしモード」になりつつある現在。日本人だけでなく、外国人観光客が飲食店を訪れる機会も増えるでしょう。その時、テクノロジーの力で、「いつでも、どこでも、誰でも」受けられる飲食サービスが実現できていれば、日本はもっと「お客様(とお店)に優しい国」になれる。外食産業を支えるテクノロジーは、数年後を見据えて動き始めているのです。

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