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NHKアナウンサー、米国MBAを経て起業!株式会社Kaien代表取締役・鈴木慶太さんのソーシャルベンチャー人材戦略 - 井上陽子

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それから年に2回、2泊3日の日程で、個々人が持つカウンセリングや就業支援の経験をチーム内で共有し、より改善していく為のフラットな意見交換の場を設けたり、「自分が社長になったらどうするか」といった大局観をもって日々の業務を見つめなおしてみたりしています。

田村:合宿は全員参加ですか?

鈴木:スタッフの中には親の介護や、子育てで家を長く空けられない方もいるので、全員参加ではありません。ただし、合宿に不参加だった方も、月に1度昼間に行われる全体ミーティングで出来る限り意見交換をするよう努めています。それ以外は、週日に懇親会等を開催することもありません。

田村:他のソーシャルベンチャーの中には、懇親会等でチームの結束を強め、モチベーションを高めようとするところもありますが。

鈴木:当社は違いますね。でも、僕はプロフェッショナルとしてある程度距離感があった方が良いのではないかとも思っています。

仕事のモチベーションは仕事

田村:では、スタッフの方は、どのようにして仕事のモチベーションを保っているのでしょか?

鈴木:仕事そのものから得ていると思います。他社と異なる創造的な取組みで成果を上げているという自負。社会を変革しているというやりがい。利用者の方々からのフィードバック。それらが全てモチベーションに繋がっています。

田村:スタッフの方自身も成長意欲が旺盛なのですね。

鈴木:就労支援を行う仕事ということもあり、まず自分たちが職業人として一流であるべきだと考えています。従って小さなミスであっても互いに注意し合い、成長に繋げる機会とするよう心掛けています。

田村:チーム全員が信頼しあっている環境だからこそ出来るのですね。

鈴木:今のスタッフには出来るだけ長く働いて貰いたいのですが、もし別のキャリアアップの機会があれば是非応援したいと思っています。その時に「Kaienの卒業生は、軸とプロ意識、粘り強さを備えていて、どんな業務でも任せられる」と言われるような人材を育成・輩出することができたらと思っています。

「残業は10時間」長期的な発展は、健全な働き方から

田村:スタッフの方の成長をどのように把握・評価されていますか?

鈴木:全てのスタッフに対し、半年に一度の面談を実施しています。それ以外では(前述の通り)普段から小さなことでもフィードバックし合うようにしています。

田村:具体的にはどのようにフィードバックされるのですか?

鈴木:例えば、メールの送受信も個人間のやりとりだけで完結させずに、チーム員で共有することでフィードバックの機会を創出しています。ただし、「ミス」という結果だけを見て否定するのではなく、「ミス」するに至ったプロセスと次にどのように活かすかという点を重要視しています。「ミス」をした人の軸はブレていなかったか?時間当たりで見て妥当なパフォーマンスを発揮できていたのか?をチェックすることで、その人が「健全に」働けているかが分かります。

田村:健全かどうかを見ていらっしゃるのは面白いですね。

鈴木:当社は「心身ともに健康である」ということを大切にしており、そのために業務では、限られた時間の中で最高のパフォーマンスを発揮し、私生活では、心と体の休息を取る。このバランスを保つように心掛けています。

田村:残業をされる方はいますか?

鈴木:なるべくしないように、かなり口うるさく言っています。多くても月に10時間程度です。

田村:ソーシャルベンチャーやNPOの分野では「好きなことの為であれば長時間労働もやむなし」という雰囲気もありますが、すごくいいことだと思います。

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