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音楽ビジネスに「ニューミドルマン」が求められている!

メルマガでは前振りしていたけれど、新たなプロジェクトを立ち上げることにした。ぶっちゃけモードで気持ちを吐露すると「マジで超アタマにきた」のが理由。
 僕は日本の音楽業界で育ったし、今でもこの業界が好きだ。また、日本人には中庸の知恵があるはずだから、「デジタルファースト」という世界の趨勢に周回遅れにはなっているけれど、さすがに今年は巻き返すと信じていた。

 詳しいことは書けないけれど、Spotify Japanは夏前には始まると思っていた。LINE MUSICは6月から始まると聞いていたし、オープニングイベントのモデレーターも引き受けていた。J-POPを国策として海外に売っていこうという時代に、日本の音楽市場のサービスが世界水準に遅れているのは、国益を毀損している。何故、そうなっているのかは、概ねわかっているけれど、もちろんここには書けない。本当に日本の音楽業界を愛しているというのなら、僕は「テロリスト」になるべきなのかもしれない。効果的なテロの方法はわかる。結構、まじめに悩んだけれど、自分のIDは、音楽プロデューサーだ。具体の成功例で、ヒット曲やスターアーティストを生み出すことで世の中を変えていきたい。

 悩んだ末に、セミナーを始まることにした。
 作曲家育成の「山口ゼミ」をやってみて、望外にうまくいったというのも理由の一つだ。メジャーデビューが作曲家やサウンドプロデューサーのインキュベーションの機能を果たさなくなっている近年、何かしなくちゃという危機感が原動力だった。予想以上に求められていたし、手応えがあった。次は、スタッフを育てたい。
 グローバル視点でクオリティの高いコンテンツを出すプロジェクトは既にいくつか準備している。でも、ブレイクスルーするには、もう少し根元から変えなきゃダメなんじゃないかと思う。新しいエネルギーが必要だ。

 ITに詳しい人は、「中抜きの時代」だと言う。アーティストが直接、ユーザーとコミュニケーションをとるのだと。もちろん、本質はそうだ。ただ、アーティストとユーザーだけでは、イノベーションは起きない。もう一つ役割が必要だ。中間会社=ミドルマンという概念は、目新しくないけれど、マネージャーもA&Rもプロモーターも音楽ライターもITサービス事業者も、アーティストとユーザーの間に入るという意味では、同じ職業で、新時代に対応する必要がある。そのことを「ニューミドルマン」と呼んだみた。他の業界でもそうだろうけれど、特に音楽では、「ニューミドルマン」の役割が重要だ。時代を変える起爆剤になるはずだ。

リンク先を見る 余談だけれど、最近よく使う喩え話。近況を問われた時に「僕はホームラン王とりたくて、この仕事始めたんだすよ。でも、最近は、アウト3つでチェンジでいいですか?とか、野球場の形はこのままで大丈夫ですかね?とか訊かれることが多いんです。ルールをどうするかも大事なので両方やってます」って答えてる。みんな笑って理解してくれているみたいだ。

 無知からくるデジタル恐怖症と、保身のために従来型のビジネスモデルを守る力学で、日本の音楽業界は、衰退の道から抜けられずにいる。
 少し視野を広げるだけで、大きなチャンスが広がっているのに、すごく惜しい。音楽産業が「オワコン」扱いされていて、本当に悔しい。ITサービスについて語るのは、音楽の力を信じている人ではないというミスマッチもとても悲しい。
 欧米では、音楽サービスが異常に高い時価総額や、びっくりするような大型投資を得ている中、日本は、「CD売れない」みたいな話題に終始している。

 本当に変えようよ。音楽の力を信じている人達が、新しいテクノロジーを活用して、市場を活性化する、そんな当たり前のことを日本でもやろうよ。
 少なくとも俺は本気でやる。
 そんな気分で檄文を書いてしまってので、これを読んで欲しい。ゲストは超豪華。みんな改革の同志たちです。
 ●ニューミドルマン養成講座〜これからの音楽で稼ぐには? 

 何を言っていんのこいつ?という人は、無料のトークイベントもやるので、来て欲しい。9月8日(月)19時から代々木のMUSE音楽院本館で。

 ●ニューミドルマン養成講座開講記念トークイベント「デジタルファーストで行こう」
ゲスト:野田 威一郎(tunecore Japan代表)/高野 修平(トライバルメディアハウス)

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