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「中国の小話」その36―中国国営中央テレビ(CCTV)と西側メディアの報道の違い

共産主義や社会主義を標榜(ひょうぼう)する国は勿論のこと、民主主義を掲げている国でも、今なおテレビ、新聞、ラジオ等の報道において、完全に言論の自由が保障されている国は少ない。そのため、報道の意図を裏読みする眼力が必要になってくる。

日本には『眼光紙背に徹する』とか『文章の行間を読む』などという言葉もあるが、中国ではそんな生易しいものではない。
下記の通りである。

1)偽造商品や食中毒事件が起きた場合。
  西側メディア:政府が反省し、管理監督を強化し、責任逃れはできない。
  CCTV  :公民は自己防御の意識を強化し、偽物を識別する能力を高めるべき。
         期限切れの品物や品質に問題のある食品を購入しないこと。

2)貧しい山間地域の子供が学校にいけず、田舎の教師が懸命にフォローしている場合。
  西側メディア:これは教育部門と社会福祉部門の無責任の結果と恥じるべきだ。
  CCTV  :田舎の教師に学ぼう。この教師は時代の英雄であり、国家の誇りである。

3)腐敗幹部を逮捕し、巨額の横領金を返還させた場合。
  西側メディア:国の監督体制に問題がある。責任追及をしなければならない。
  CCTV  :監督部門が問題を発見し、国のために巨額の損失を挽回し、成果が大きい。

4)炭鉱事故が頻出した場合。
  西側メディア:政府の安全監督管理部門の責任者が引責辞任すべき。
  CCTV  :安全監督部門は事故を高度に重視し、直ちに関連部門に指示を出し、
         関係者の法律責任を追及するよう指示した。

5)凶暴な犯罪者に遭遇した場合。
  西側メディア:市民が直ちに110番に通報し、犯人との衝突を避ける。
  CCTV  :公民が勇敢に犯人と戦えば、社会治安もよくなる。

6)管轄内の村が貧しく、村人が病気しても治療するお金がない場合。
  西側メディア:地元の政治家の支持率ががた落ちし、人々の不満が爆発した。
  CCTV  :党と政府の幹部が村に入り、農民に思いやりを届けた。
         農民たちは感動し、幹部たちを人民の公僕、良きリーダー、親よりも
         優しいと賞賛する。

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